実はミサイルより「ドロボー」で忙しい金正恩氏の「腹ペコ軍隊」

そればかりか、北朝鮮の兵士に出くわせば、逃げてしまう有様だ。飢えに苦しんだ末の犯行であるため、下手に手を出すと何をされるかわからないというのがその理由だ。

中朝国境の中国側では、北朝鮮で食料不足が深刻だった1990年代後半から、朝鮮人民軍の兵士による窃盗、強盗が相次ぐようになった。中でも2014年12月に起きた強盗殺人事件は、中国国内でも大きく報道され、社会に衝撃を与えた。

これは北朝鮮の兵士が、カネと食糧目的で民家に押し入り、70代の老夫婦など4人を射殺したというものだ。香港の鳳凰網によると、地元政府は1家族あたり1万元(約16万4000円)の見舞金を手渡したが、「政府に責任はない」としたため、遺族は強く反発した。