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  • 【写真】漂着した北朝鮮の木造船

    石川県の日本海沿岸に漂着した北朝鮮のものと見られる木造船(2018年5月12日、デイリーNKジャパン)
    石川県の日本海沿岸に漂着した北朝鮮のものと見られる木造船(2018年5月12日、デイリーNKジャパン)

    日本海沿岸に漂着した北朝鮮の漁船は、木材をクギで固定しコールタールを縫って水密処理した構造になっている。これだと、船体が波に揉まれているうちにクギが抜け、海上で分解してしまう危険性が大きい。

  • 女性の「値段」はトウモロコシ1キロ…金正恩氏が生み出す飢餓農場

    北朝鮮の農民が「ヤミ金」にはまって苦しんでいる。ヤミ金被害はただでさえ貧しい北朝鮮の農村をいっそう荒廃させ、女性たちが生き延びるため、売春に走らざるを得ないような状況も生んでいる。

    (参考記事:コンドーム着用はゼロ…「売春」と「薬物」で破滅する北朝鮮の女性たち

    それにしても、社会主義を標榜している北朝鮮で、どうしてヤミ金がまん延するのか。

    平安南道(ピョンアンナムド)の情報筋が米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)に語ったところによると、平城(ピョンソン)市の慈山(チャサン)協同農場は、田植え実績が最も良好だと評価されているが、それにはからくりがあった。

  • 金正恩氏「プラスチック漁船2万隻」の調達を命令…漁民の人命被害で

    北朝鮮の金正恩党委員長が、GPS(衛星追跡装置)付きの小型漁船2万隻を今年中に購入せよとの指示を出した。日本海沿岸では昨年から今年の初めにかけて、北朝鮮のイカ釣り漁船とみられる木造船の漂流、漂着が急増したが、それを深刻に受け止めてのことだ。【写真】石川県に漂着した北朝鮮の木造船(丹東:カン・ナレ記者)

    「対外的な威信に打撃」

    指示について証言したのは、中国に派遣された北朝鮮の幹部だ。5月10日、金正恩氏の名義により「朝鮮労働党中央軍事委員会」から下された秘密指令は、当該機関の主要な幹部に伝えられた。(参考記事:【写真】石川県に漂着した北朝鮮の木造船

    指示文のタイトルは「木造漁船による人的被害で共和国(北朝鮮)の国際的威信が下がる行為を克服することについて」というものだ。

  • 「自衛隊の攻撃力は一流になった」北朝鮮メディア

    北朝鮮の内閣などの機関紙・民主朝鮮は19日、日本の安倍政権が「海外侵略に狂奔している」とする論評を掲載した。朝鮮中央通信が伝えた。

    論評は「日本のしつこい軍事大国化策動によって『自衛隊』武力は武装装備の面において世界一流の軍隊に劣らない攻撃能力を備えるようになったし、海外での軍事活動範囲も大幅に拡大された」と指摘。

    (参考記事:北朝鮮、安倍政権を警戒「軍事大国化に狂奔」

    続けて、憲法改正さえ実現すれば「日本は過去と同様、何の拘束も受けずに世界の任意の所で任意の国を対象に軍事行動を制限なく繰り広げることができる」と主張した。

    同通信の報道全文は次のとおり。

  • 「性拷問」の証言も…北朝鮮は「外国人人質」に何をしているのか

    米大学生のオットー・ワームビアさんが、北朝鮮から帰国後に死亡してから19日で1年になった。北朝鮮はこの件について、今もなお公式に謝罪していない。

    (関連記事:北朝鮮が拷問か…死亡の米大学生の歯列変形。米メディアが写真公開

    ワームビアさんは北朝鮮を旅行中に拘束され、裁判で労働教化刑を受けた。2016年1月から翌年6月まで拘束された後、昏睡状態で釈放。同月12日に帰国したが、意識を取り戻さないまま死亡した。

    (参考記事:「北朝鮮で自殺誘導目的の性拷問を受けた」米人権運動家

    オットーさんの両親は2017年9月26日、米FOXニュースの番組に出演し、ワームビアさんには北朝鮮当局から拷問された跡があったなどと語った。また、トランプ米大統領は同日、ツイッターでインタビューに言及し「オットーは北朝鮮から信じがたいほどの拷問を受けた」と非難した。

  • 「金正恩は、中で殺している」北朝鮮の処刑方法に変化

    北朝鮮の人権問題が、素通りされそうな雰囲気だ。トランプ米大統領に対しては、米朝首脳会談を控え、数多くの人権団体、脱北者団体から「人権問題に言及して欲しい」との要望がなされてきた。
    しかしトランプ氏は首脳会談後、米FOXニュースのインタビューで、他の国々も「悪事」を働いてきたと述べ、金正恩政権の人権侵害を軽視したのだ。
    北朝鮮の人権問題のひとつに、他の国では犯罪にならないような行為で処罰が行われている実態がある。死刑の執行対象も非常に広く、適用が極めて恣意的だ。
    (参考記事:機関銃でズタズタに…金正日氏に「口封じ」で殺された美人女優の悲劇

  • 「あまり美人に育たないで」北朝鮮の親たちが娘の将来を案じる理由

    「あまり美人に育たないでおくれ」
    「それ以上、身長が伸びなければ良いのに」

    北朝鮮で、自分の娘を眺めながら、このように願う親たちが増えているという。

    韓国に亡命した太永浩(テ・ヨンホ)元駐英北朝鮮公使が近著『3階書記室の暗号 太永浩の証言』(原題)で明かしているところによれば、そのきっかけとなったのは2013年12月、金正恩氏の叔父・張成沢(チャン・ソンテク)朝鮮労働党行政部長が国家転覆陰謀罪で処刑された事件だった。

    元スター女優まで

    朝鮮労働党は同月8日の中央委員会政治局拡大会議で、張成沢氏を「反党反革命的宗派行為」で糾弾し、除名することを決めた。そして翌日、同党機関紙の労働新聞はこの決定を伝える記事の中で、張成沢氏の「悪行」について次のように伝えた。

  • 北朝鮮が日本だけを非難…安倍さんは金正恩氏と会って大丈夫か

    日本政府は、北朝鮮の金正恩党委員長が9月にロシア極東ウラジオストクで開かれる「東方経済フォーラム」に出席する場合、現地で安倍晋三首相との首脳会談を実現させることを目指す方針だという。ロシアは同フォーラムに金正恩氏を招待しており、安倍氏も出席する予定だ。

    報道によれば、金正恩氏は12日の米朝首脳会談で「(安倍)首相と会う可能性がある。オープンだ」とトランプ大統領に述べ、会談に前向きな考えを示していたという。

    日朝首脳会談が実現すれば、それ自体は大いに結構なことだ。しかし問題は、日本側が期待する成果――日本人拉致問題の進展を得ることができるかどうかだ。

    核問題を巡っては、北朝鮮は韓国や米国との首脳会談の前に、核兵器開発を停止する意思を示していた。米国が要求する「完全かつ検証可能で不可逆的な非核化(CVID)」が実現するかはなお未知数だが、「完全な非核化」という方向性は定まっている。

    一方、日本人拉致問題はどうか。

  • 【動画】ロッドマン、米朝首脳会談を喜び号泣

    米プロバスケットボール(NBA)の元スター選手で北朝鮮の金正恩党委員長の「親友」でもあるデニス・ロッドマン氏が12日、米朝首脳会談の実現を喜び、米CNNのインタビューで号泣した。【動画】ロッドマン、米朝首脳会談を喜び号泣

  • 「幹部が遊びながら殺した女性を焼いた」北朝鮮権力層の猟奇的な実態

    醜聞の主人公は、ほかならぬ金正日総書記だ。ある有名女優との不倫関係が父・金日成主席にばれるのを恐れ、罪を着せて銃殺してしまったという内容だ。
    (参考記事:機関銃でズタズタに…金正日氏に「口封じ」で殺された美人女優の悲劇

    北朝鮮の政務と人事の一手に握る同国最強の権力機関、朝鮮労働党組織指導部。そのトップに就任したと報じられ、メディアではよく「北朝鮮のナンバー2」などの呼び方をされる崔龍海(チェ・リョンヘ)党副委員長は、最近、影が薄い。米国や韓国との対話でキーパースンとなっているのは金英哲(キム・ヨンチョル)党副委員長であり、崔氏はどうやら「国内担当」であるためのようだ。

    金正恩党委員長が重要な外交で金英哲氏を使い、崔氏を外すのは何故か。一義的には金英哲氏の能力を買ってのことだろうが、崔氏の「前科」のためでもあるのかもしれない。崔氏は過去、女性スキャンダルでたびたび金正日総書記の不興を買い、権力中枢から遠ざけられていた時期がある。その変態的なエピソードは北朝鮮国内でも広く知られているとされ、当然、米CIAなども承知しているはずだ。
    (参考記事:美貌の女性の歯を抜いて…崔龍海の極悪性スキャンダル

    そんな質の悪い幹部を、米国の大統領の前に出すなどみっともなくてできないということだろうか。

  • あっという間に300人が死亡…北朝鮮の交通事故が壮絶な理由

    北朝鮮では、当局の安全対策の不備により、大規模な死亡事故が繰り返し起きてきた。
    最も深刻なのが、建設現場での事故だ。北朝鮮では最高指導者の誕生日など、国家的な記念日に間に合わせるため、「速度戦」と呼ばれる突貫工事が行われているが、あまりに無茶な工期設定のため、数十人から数百人規模の死亡事故が起きてしまうのだ。

    (参考記事:【再現ルポ】北朝鮮、橋崩壊で「500人死亡」現場の地獄絵図

    また、軍需物資など危険物の管理不備による事故も繰り返し発生しており、それによる民間人の死傷者も多数に上っている。

    (参考記事:通勤列車が吹き飛び3000人死亡…北朝鮮「大規模爆発」事故の地獄絵図

    もちろん、交通事故も深刻で、今年の春先には歴史に残るほど多数の人が、あっという間に犠牲になる悪夢のような1日があった。

  • 【動画あり】ビキニを着て踊る喜び組、庶民は想像もできません

    【動画あり】ビキニを着て踊る喜び組、庶民は想像もできません

    韓国に入国して、毎日テレビを通じて見る韓国の若者の踊りや歌は、冷戦後にグローバル化した国際舞台の縮小版のようである。アメリカのラップとヒップホップ、ポップフィン、ブレイクダンスなどいろいろなダンスが交じり、多文化フェスティバルのようである。歌や踊りの公演は見どころがあまりにも多くて、何を見たらよいのか分からなくなるほどだ。

    これとは反対に、北朝鮮は舞踊の分野でもいまだに民族的なことにこだわって、ダンスを含む外国の踊りは大衆に普及していない。そのため、住民は外国人の公演や外国の映画を通じて西欧のダンスを見て真似るだけである。

    このように閉鎖的な北朝鮮でも、一部の舞踊専門家や舞踊教育機関、外事(外国人と接して行う)公演に参加する子供たちだけは、ダンスや外国の踊りを専門的に学んでいる。

    今月2日の聯合ニュースに、北朝鮮の女優たちがビキニのような服装で派手なダンスを踊っている動画が紹介された。

  • 「エリート女学校長は少女達を性の玩具として差し出した」北朝鮮幹部が証言

    「映画『幹は根から育つ』に出演した女優をはじめ、張成沢の“オンナ”であると見られた何人もの芸能人が逮捕され、姿を消した」という。ここで言われている女優とは、一時は北朝鮮の銀幕スターだったキム・ヘギョンのことだ。(参考記事:【写真】女優 キム・ヘギョン――その非業の生涯

    本欄では先日来、韓国に亡命した太永浩(テ・ヨンホ)元駐英北朝鮮公使の自叙伝『3階書記室の暗号 太永浩の証言』(原題)の内容に言及しているが、同書には実に驚くべき記述があふれている。

    たとえば金正恩党委員長の叔父・張成沢(チャン・ソンテク)元朝鮮労働党行政部長の粛清を巡っては、1万人余りが連座させられ、粛清されたとされている。太永浩氏によれば、そこには「映画『幹は根から育つ』に出演した女優をはじめ、張成沢の“オンナ”であると見られた何人もの芸能人が逮捕され、姿を消した」という。

    ここで言われている女優とは、一時は北朝鮮の銀幕スターだったキム・ヘギョンのことだ。

    (参考記事:【写真】女優 キム・ヘギョン――その非業の生涯

    彼女の悲惨な運命については、脱北者で平壌中枢の人事情報に精通する李潤傑(イ・ユンゴル)北朝鮮戦略情報センター代表も詳しくレポートしており、粛清情報は太永浩氏の証言と一致する。

    そしてより驚くべきは、太永浩氏の次の証言である。

  • 金正恩氏「外交のやり方変えろ」と部下を叱責…米朝会談「中止」巡り

    米国のトランプ大統領は5月24日、北朝鮮の金正恩党委員長に宛てて米朝首脳会談を中止する旨を通告する書簡を送った。これを受け取った金正恩氏は、外務省と朝鮮労働党中央委員会の組織指導部に「過去のやり方を変えろ」という指針を下したという。

    「外交は信頼が命」

    デイリーNKの対北朝鮮情報筋によると、金正恩氏がこのような指針を下したのは書簡が発送された翌日の25日のことだ。指針には、「急速に変化する現状の要求に合わせ、朝米協議のための交渉を深く現実的に主導的に推進していくことについて」とのタイトルが付されていたという。

    その内容について情報筋は「自信過剰と外務省式の朝米会談の進め方を続ければ、最終的には急速に発展する今の条件を、党が望む決定的局面まで導き難い難局に直面しうることを、外務省の責任イルクンは心に刻むべきだ」という金正恩氏による批判が含まれている。

  • 「指揮官が遅刻するから戦闘準備できない」金正恩氏のポンコツ軍隊

    朝鮮人民軍(北朝鮮軍)の軍官(将校)たちが、住宅問題で頭を抱えているという。官舎が足りないため、家族と共に暮らせる環境にないのだと、米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が報じた。

    平安北道(ピョンアンブクト)の情報筋によると、軍当局は最近、軍官の生活について実態調査を行った。その結果、職務遂行に問題が生じるほど住宅問題が深刻である現状が明らかになった。北朝鮮軍は食糧配給の停滞や「マダラス」と呼ばれる性的虐待の横行など、軍紀が破たん状態にあると言っても過言ではないが、この住宅問題が組織の弱体化に拍車をかけている。

    (参考記事:北朝鮮女性を苦しめる「マダラス」と呼ばれる性上納行為

    まず、官舎に入れる軍官はほんの一握りだ。経済的に余裕がある軍官の場合、部隊の外にある民間人の住宅に居候しているという。

    天下の朝鮮人民軍の軍官が居候とは情けない限りだが、問題はそれだけにとどまらない。

  • 「腐りきった権力への恨み」北朝鮮で秘密警察への襲撃事件が発生

    北朝鮮の北東部で、検問所にいた秘密警察の要員が何者かに襲われる事件が発生した。咸鏡北道(ハムギョンブクト)の内部情報筋によると、事件が起きたのは道内の会寧(フェリョン)市にある、10号哨所、つまり国家保衛省(秘密警察)の検問所だ。

    5月9日、勤務中の要員が何者かに刃物で刺された。病院に運ばれ一命はとりとめたが、一時は生命が危ぶまれるほどの深手を負った。(参考記事:口に砂利を詰め顔面を串刺し…金正恩「拷問部隊」の恐喝ビジネス

  • 【写真アリ】自分の「泣き顔」も公開する金正恩氏のねらい

    朝日新聞は5月30日付朝刊に、「正恩氏の涙、異例の映像が示すもの 核廃棄へ転換の裏で」と題した記事を掲載した。北朝鮮で4月、金正恩党委員長が涙を流すシーンの収められた記録映画が、朝鮮労働党の地方組織や国営企業といった、末端の機関に属する党幹部向けに上映されたとする内容だ。(関連記事:【写真】側近の死に「泣き顔」の金正恩氏

    海辺で、男性(金正恩氏)が水平線を遠く望んで立っている。 ほおを涙がつたう。 そこに、こんな趣旨のナレーションが流れる。 ――強盛国家を実現するため努力してきたのに、改革がうまくいかないもどかしさから、涙を流しておられる――

    記事は、脱北者の証言に基づき映像の内容をこのように描写。そのうえで「3代独裁が続く北朝鮮で、最高指導者は神に近い存在。涙を流す姿を見せることは異例だ」と解説している。
    事実なら、実に興味深い話ではある。ただ一点、指摘して置くべきことがある。金正恩氏は2015年12月、交通事故で死亡した金養建(キム・ヤンゴン)朝鮮労働党書記の遺体と対面した際、自分の「泣き顔」を広く公開しており、彼の「涙」は必ずしも「異例」とは言えないのである。【写真】側近の死に「泣き顔」の金正恩氏

  • 金正恩外交は「すでに惨敗」している…自分の実力を過信か

    5月26日は、金正恩党委員長の外交戦術が「惨敗した日」として歴史に刻み込まれるだろう。トランプ米大統領が24日に米朝首脳会談の中止を通告したことを受けて、金正恩氏は26日、電撃的に韓国の文在寅大統領と2回目の首脳会談を行った。朝鮮中央通信によると、金正恩氏は「6月12日に予定されている朝米首脳会談のために多くの努力を傾けてきた文在寅大統領の労苦に謝意を表して歴史的な朝米首脳会談に対する確固たる意志を披れきした」という。

    「確固たる意志」とは、なんとしてでも米朝首脳会談を行いたいという、いわばトランプ氏に対するラブコールだ。北朝鮮の最高指導者がここまで下手に出るのは極めて異例である。今年1月からの対話姿勢を前面に出した金正恩外交は、半年もたたずに敗北を喫したといっていい。ただし、この敗北は自滅でもある。

  • 「中国人の男は一列に並んだ私たちを選んだ」北朝鮮女性が告発

    米政府系のボイス・オブ・アメリカ(VOA)によれば、米国の「全米民主主義基金(NED)」が2018年・民主主義賞の受賞者として、4つの韓国のNGO――北朝鮮人権市民連合、ナウ(NAUH)、転換期正義ワーキンググループ(TJWG)、国民統一放送(UMG)を選定したと伝えた。いずれの団体も、北朝鮮の人権問題を活動内容としている。

    このうち、韓国デイリーNKと同一グループの対北短波ラジオである国民統一放送は、独自に北朝鮮における人権侵害被害者の証言の掘り起こしを行い、その証言を北朝鮮に向け発信している。

    (参考記事:刑務所の幹部に性的暴行され、中絶手術を受けさせられた北朝鮮女性の証言

    その証言者のひとりが、脱北女性のコ・ジウンさんだ。

    両江道(リャンガンド)恵山(ヘサン)の出身で、1990年代末、28歳のときに脱北したコさんは、中国で2度にわたり人身売買の被害に遭った。

    北朝鮮女性の中国における人身売買被害については、本欄でも何度か取り上げた。この問題の責任の一端は、明らかに中国当局にある。中国当局は、北朝鮮に協力して脱北者を摘発、強制送還している。送還された脱北者を待っているのは、凄惨な暴力と性的虐待である。

    これを恐れるが余り、脱北者たちは中国でどのような不利益を被っても、声を上げることすらできない。

    コさんも次のように語っている。

    「脱北した女性たちは公園のようなところに連れて行かれ、一列に並ばされます。すると数人の男たちが寄ってきて『買い物』でもするように、好みの女性を選ぶのです。私たちにはどうすることもできません。従わなければ、中国にいることができないのですから」

    「このように証言するのは、あのような苦痛を強いられる人が、これ以上は出て欲しくないと思うからです。そして何より、中国当局が行っている強制送還の非人道性について注意を喚起したいと思いました。中国当局は脱北女性の人権を保護すべきであり、北朝鮮の人権侵害に加担するようなことを止めるべきです」

    金正恩体制が、核・ミサイル開発に突っ走ることができたのは、北朝鮮に民主主義がないことと無関係ではない。北朝鮮の国民がよりよい生活にアクセスする可能性が広がり、彼らが声を上げるようになれば、金正恩氏の暴走にも自ずと歯止めがかかる。

    国内外で人権侵害を受け続ける北朝鮮の人々を慮ることなく、北朝鮮の本当の意味での非核化は実現できないのだ。

  • 会談中止で言ってることが支離滅裂…金正恩氏のメンタルは大丈夫か

    北朝鮮外務省の金桂官(キム・ゲグァン)第1次官は25日、トランプ米大統領が米朝首脳会談の中止を通告したことを受けて談話を発表。「意外であり非常に残念」「いつ、いかなる方式でも(米国と)対座して問題を解決していく用意がある」と表明した。

    談話は「委任による発表」とされており、金正恩党委員長の意思を代弁したものと見られる。

    驚かされるのは、その中身だ。

    米朝首脳会談が中止でショック!?

    談話は、会談を控え米国が北朝鮮に対する要求水準を高めてきたことに反発しつつも、首脳会談を決断したトランプ氏を「心のうちで高く評価してきた」と持ち上げている。さらには「われわれの国務委員長も、トランプ大統領と会えば良いスタートを切ることができると述べて、そのための準備に努力の限りを尽くしてきた」などとして、精一杯のラブコールを並べているのだ。(参考記事:米朝首脳会談中止「意外で残念」、北朝鮮が表明

  • 米朝首脳会談中止「意外で残念」、北朝鮮が表明

    北朝鮮外務省の金桂官(キム・ゲグァン)第1次官は25日、トランプ米大統領が米朝首脳会談の中止を通告したことを受けて談話を発表。「意外であり非常に残念」「いつ、いかなる方式でも(米国と)対座して問題を解決していく用意がある」と表明した。談話は「委任による発表」とされており、金正恩党委員長の意思を代弁したものと見られる。

    「いつでも対話」と実現に期待感

    朝鮮中央通信が伝えた談話の全文は次のとおり。

    朝鮮外務省第1次官が談話を発表

    【平壌5月25日発朝鮮中央通信】朝鮮外務省の金桂官第1次官は25日、委任によって次のような談話を発表した。

    今、朝米間には世界が非常な関心の中で注視している歴史的な首脳の対面が日程にのぼっており、その準備も最終段階で推し進められている。

    数十年の敵対と不信の関係を清算し、朝米関係改善の新たな里程標を立てようとするわれわれの真摯(しんし)な模索と積極的な努力は内外の一様な共感と支持を受けている。

    そのような中で24日、アメリカ合衆国のトランプ大統領が突然、すでに既定事実化されていた朝米首脳の対面を取り消すという公式立場を発表した。

  • 会談中止で言ってることが支離滅裂…金正恩氏のメンタルは大丈夫か

    北朝鮮外務省の金桂官(キム・ゲグァン)第1次官は25日、トランプ米大統領が米朝首脳会談の中止を通告したことを受けて談話を発表。「意外であり非常に残念」「いつ、いかなる方式でも(米国と)対座して問題を解決していく用意がある」と表明した。談話は「委任による発表」とされており、金正恩党委員長の意思を代弁したものと見られる。驚かされるのは、その中身だ。

    米朝首脳会談が中止でショック!?

    談話は、会談を控え米国が北朝鮮に対する要求水準を高めてきたことに反発しつつも、首脳会談を決断したトランプ氏を「心のうちで高く評価してきた」と持ち上げている。さらには「われわれの国務委員長も、トランプ大統領と会えば良いスタートを切ることができると述べて、そのための準備に努力の限りを尽くしてきた」などとして、精一杯のラブコールを並べているのだ。(参考記事:米朝首脳会談中止「意外で残念」、北朝鮮が表明

  • 「米国との対話、哀願しない」北朝鮮外務次官が談話

    北朝鮮外務省の崔善姫(チェ・ソニ)次官は24日、金正恩党委員長に米朝首脳会談の「再考」を提起することもあり得るとする談話を発表した。

    朝鮮中央通信が伝えた談話の全文は次のとおり。

    米副大統領の対朝鮮脅迫性発言を非難 朝鮮外務次官

    【平壌5月24日発朝鮮中央通信】朝鮮外務省の崔善姫次官は24日、次のような談話を発表した。

    21日、米副大統領のペンスはFOXニュースとのインタビューで、北朝鮮がリビアの轍を踏みうるだの、北朝鮮に対する軍事的選択案は排除されたことがないだの、米国が求めるのは完全かつ検証可能で、不可逆的な非核化だの、何のと出まかせにしゃべってせん越に振る舞った。

    対米活動担当の私としては、米副大統領の口からこのような無知蒙昧(むちもうまい)な言葉が出たことに驚きを禁じ得ない。