カテゴリー: 北朝鮮

  • 「労働新聞」 金正日総書記のチュチェの党建設指導業績を末永く輝かしていこう

    「労働新聞」 金正日総書記のチュチェの党建設指導業績を末永く輝かしていこう

    【平壌6月19日発朝鮮中央通信】19日付けの「労働新聞」は、金正日総書記の朝鮮労働党中央委員会での活動開始55周年に際して、社説を載せた。

    社説は、チュチェ53(1964)年6月19日があって、白頭山で始まった朝鮮労働党の聖なる歴史と伝統が連綿とつながるようになったし、チュチェの革命偉業の遂行において画期的な転換がもたらされたとし、次のように指摘した。

    金正日総書記がわが党を導いてきた路程は、領袖の革命偉業に対する限りない衷情と献身で一貫した純潔な継承の歴史、革命と建設の各分野において世紀的転変が遂げられた奇跡の歴史、チュチェの革命偉業の最終的達成のための万代の土台が築かれた栄光の歴史に輝いている。

    顧みれば、過去の1960年代に世界政治舞台では帝国主義者と現代修正主義者の侵略的、反革命的策動によって複雑な事態が次々と起きていた。

    このような時期に党中央委員会で活動を開始した総書記は、党を組織的・思想的に強化することを社会主義偉業遂行の重大な問題に掲げて、その実現のための闘いを賢明に導いた。

    社会主義政権党が次々と崩壊する大政治風波の中でも、わが党が不敗の威容を宣揚し、祖国と人民の運命に最後まで責任を持って導いてくることができたのは総書記の卓越した指導があったからである。

    革命的党建設の草分けの道を切り抜けて朝鮮労働党をわが人民の全ての勝利の組織者、導き手に強化し、発展させて社会主義偉業の前進、発展と祖国の千年、万年の未来をしっかり保証した総書記の業績は永遠に不滅であろう。---

  • 「労働新聞」 思想活動は社会主義偉業の遂行において中核的な活動

    「労働新聞」 思想活動は社会主義偉業の遂行において中核的な活動

    【平壌6月19日発朝鮮中央通信】金正日総書記はチュチェ84(1995)年6月19日、著作「思想活動を優先させるのは社会主義偉業の遂行にとって必須の要求である」を発表した。

    19日付けの「労働新聞」は署名入りの論説で、総書記の同著は革命を行う党と人民に社会主義偉業を立派に達成するための必勝の霊剣を与えた不滅の旗印であると明らかにした。

    同紙は、思想活動を優先させ、深化させていくのは自力更生の威力で社会主義建設の新しい進撃路を切り開くための必須の要求だとし、次のように指摘した。

    自力更生はチュチェ朝鮮の不変の前進方式であり、繁栄の霊剣であり、飛躍の原動力である。

    わが人民は、自力更生の革命精神、闘争気風を強く発揮して社会主義建設の全道程を誇らしい勝利で刻み付けてきた。

    思想活動は、人民大衆の心の中に自国の革命は自分が責任を持って、自力で遂行すべきであるという自覚を植えつけ、大衆の革命的熱意と創造的積極性を強く発揚させる重要な活動である。

    人民大衆は、自力更生の革命精神で武装してこそ、自分の運命を自主的に、創造的に開拓することができ、社会主義偉業を立派に達成することができる。

    他国に依存せず、自前で生きて行こうとする強い民族的自尊心も、革命と建設において提起される全ての問題を自身が責任を持って自力で最後まで解決していこうとする不屈の闘争精神も、政治・思想活動を攻勢的に行ってこそ発現される。---

  • 北朝鮮「下り坂」暴走で死者続出…金正恩氏の「注意」もムダ

    北朝鮮「下り坂」暴走で死者続出…金正恩氏の「注意」もムダ

    韓国の建設産業研究院の「朝鮮半島統一が建設産業に与える影響」(2016)という報告書によると、北朝鮮の幹線道路のうち、舗装されているのは全体の25%にも満たず、全体的に道路事情は極めて劣悪だ。舗装されていてもデコボコで、事故が多発している。

    両江道(リャンガンド)のデイリーNK内部情報筋によると、道内の峠道でトラックが横転する事故が発生し、3人が死亡した。

    北朝鮮の労働現場では、安全対策の欠如による大規模事故が繰り返し起きてきた。

    (参考記事:「手足が散乱」の修羅場で金正恩氏が驚きの行動…北朝鮮「マンション崩壊」事故

    その背景には、ムリな工期やノルマの達成を最優先する国家の体質がある。金正恩党委員長は最近になり、「安全に気をつけろ」と注意を呼び掛けているとも伝えられるが、なかなか現場には浸透していない。

    事故が起きたのは今月2日のことだ。金正淑(キムジョンスク)郡長項里(チャンハンリ)のクパ峠で、下り坂を走っていた突撃隊(ボランティアの建設労働者)のトラックが横転した。この事故で乗っていた運転手、補助運転手、物資の引き受け担当者の3人全員が死亡した。

    3人は、金正恩党委員長が旗振り役となって進めている三池淵(サムジヨン)の開発工事の現場に向かう途中だった。事故直後に現場に出動した保安署(警察署)の関係者は、峠の近辺で山菜採りをしていた人々の証言をもとに、「軍用トラックが下り坂を大きな音を立てて猛スピードで下ってきて道からはみ出して横転した」ものと見ている。

    北朝鮮のドライバーは、ガソリンを節約するために下り坂で下り坂で特殊な運転方法をする傾向があり、それも事故の原因となったものと思われる。昨年4月には、同様の走り方をしていたと見られるバスが、平壌と開城(ケソン)を結ぶ高速道路を走行中に横転、36人が死亡する大惨事となった。

    (参考記事:北朝鮮「36人死亡」のバス大惨事、燃料節約が原因か

    通常、事故を起こした当事者は法的責任を問われるが、今回は全員が死亡したため、誰も処罰されないものと思われる。しかし、近隣住民の間からは「道路担当機関は連帯責任を取るべきだ」との声が上がっている。

    1000メートル級の山と、国境を流れる鴨緑江の支流に長津江(チャンジンガン)に囲まれた地域で、ここを走る新義州(シニジュ)と羅津(ラジン)を結ぶ1215.7キロに及ぶ幹線道路は峠道が多い上に、ほぼ全区間に渡って舗装されていない。

    両江道では1日で300人が交通事故で死亡したこともあるほどだ。

    (参考記事:あっという間に300人が死亡…北朝鮮の交通事故が壮絶な理由

    高速道路ですら状態は劣悪で、所々に穴が空いている。道をよく知るドライバーは巧みに穴を避けながら運転するが、それでも事故は発生する。

    (参考記事:金正恩氏の「高級ベンツ」を追い越した北朝鮮軍人の悲惨な末路

  • 「労働新聞」 革命と建設において主体性と民族性を固守していくべきだ

    「労働新聞」 革命と建設において主体性と民族性を固守していくべきだ

    【平壌6月18日発朝鮮中央通信】金正日総書記は、チュチェ86(1997)年6月19日に著作「革命と建設において主体性と民族性を固守するために」を発表した。

    18日付けの「労働新聞」は署名入りの論説で、同著はそれぞれの国と民族の自主的発展と隆盛・繁栄を成し遂げるうえで堅持すべき原則が明示されている不滅の指針であり、人民大衆の自主偉業、社会主義偉業の勝利的前進を力強く鼓舞、激励する戦闘的旗印であると明らかにした。

    同紙は、朝鮮式社会主義偉業が切り開かれ、前進してきた歴史は朝鮮人民が党と領袖の指導の下で主体性と民族性を確固と固守してきた歴史であるとし、次のように指摘した。

    金日成主席は、主体性と民族性を固守するためのわが党と人民の闘いを賢明に指導して自主性の旗印の下で人民大衆の革命偉業を勝利へ導いていく輝かしい模範を生み出した。

    主体性と民族性を固守するためのわが党と人民の闘いは、金正日総書記の指導の下で新たな高い段階で推進されるようになった。

    主体性と民族性を固守しながら繰り広げているわが国家の社会主義強国建設闘争は、社会主義偉業、人類の自主偉業の遂行に立ち上がった世界の進歩的人民の闘いを力強く鼓舞、激励している。

    同紙は、革命と建設において主体性と民族性を固守していくべきだという総書記の思想・理論は日増しにその正当性と生命力がはっきり実証されていると強調した。---

  • 習近平訪朝のウラで…中国がつぶした金正恩の「ドル箱」ビジネス

    習近平訪朝のウラで…中国がつぶした金正恩の「ドル箱」ビジネス

    北朝鮮と中国は17日、習近平国家主席が金正恩党委員長の招請を受け、20日から21日まで訪朝すると発表した。関係の親密さを強調し、非核化や貿易摩擦で対峙する米国をけん制する狙いがあるのは明らかだ。

    実際、両国は様々な面で協力を深めている。中国の公安当局は脱北者の取り締まりを強化しており、摘発した人々を強制送還している。送り返された人々には虐待が待ち受けており、国際社会からの批判が強いにも関わらずだ。

    (参考記事:若い女性を「ニオイ拷問」で死なせる北朝鮮刑務所の実態

    だが、中国がすべての面において、北朝鮮に協力的であるわけではない。中国当局は最近、自国内にいる北朝鮮労働者の送還に本腰を入れ始めたとされる。美貌のウェイトレスを看板に、外貨稼ぎの柱のひとつだった北朝鮮レストランもその対象だ。

    (参考記事:美貌の北朝鮮ウェイトレス、ネットで人気爆発

    さらに、中国と国境を接する北朝鮮の新義州(シニジュ)市では、ある重要プロジェクトが中国からの圧力でつぶされたことがわかった。

    北朝鮮の朝鮮労働党機関紙・労働新聞は6日、「マンション建設現場に出て作戦と指揮を覇気ありげに行う平安北道人民委員会のイルクン(幹部)たち」といういうキャプションを付けた2枚の画像を公開した。1枚は建設中の建物の近影、もう1枚は「マンション建設戦闘場」「新義州26−8、9、10号棟マンション全景図」と書かれたマンションの完成予想図を背にして、イルクン(幹部)たちが図面と建物を見比べている構図のものだ。

    デイリーNKの内部情報筋によれば、このマンションは当初、ギャンブル好きの中国人客を当て込んだ30階建てのカジノホテルとして建設が始まった。ところが、中国政府からの圧力で工事が中断してしまった。高官が多額の公金を横領してカジノにつぎ込むなど、ギャンブル絡みのトラブルが多発している中国の立場からすると、目と鼻の先にカジノを建設するなどとんでもないことと、激しく抗議したからだ。

    その後、通常のホテルを建設するとして工事が再開されたが、最終的には一般向けのマンションに変更になったようだ。

    観光は、国連安全保障理事会の制裁決議でも対象とされておらず、北朝鮮の貴重な外貨収入源になっており、金正恩氏は国民に多大な犠牲を強いながら、観光リゾート整備を進めている。

    (参考記事:金正恩氏が公開「7000人死亡」リゾートの現場写真

    また、中国では北朝鮮観光ブームが起きており、毎日1000人以上の中国人観光客が北朝鮮に入国している。一部では交通手段、宿泊施設の不足が報じられているほどだ。ここでカジノを開業すれば、相当な「ドル箱」になったかもしれない。

    ただ、北朝鮮当局は当初、世界各国からの投資を当て込んで、新義州で20階建て以上の高級ホテル10棟とカジノを建設することを計画していたもようだが、国連安全保障理事会の制裁決議は北朝鮮との合弁企業、新規投資、既存の企業の事業拡大など北朝鮮への投資を禁じている。また、高級ホテルに備え付けられる贅沢品も、輸出が禁じられている。

    それでも建設を進めたのは、米朝首脳会談で合意に至れば制裁が緩和されるだろうと当て込んでのことだと思われるが、今年2月のベトナム・ハノイでの会談は物別れに終わり、投資が全く期待できない状況となった。

    建設会社は、マンションに変更して売却することで建設資金を取り戻そうとしているのだろうが、北朝鮮の不動産市場は深刻な不況に襲われ、価格は暴落、取り引きも成立しないような状況となっている。

  • 平壌国際健康・医療機器部門の科学技術展が開幕

    【平壌6月17日発朝鮮中央通信】平壌国際健康・医療機器部門の科学技術展示会が、開幕した。

    展示会には、朝鮮と中国、ロシアをはじめ諸国の100余りの団体が出品した機能性健康製品、疾病の治療に効果のある医薬品、診断および治療・予防機器と多様な衛生用品が展示された。

    展示会の期間、技術討論会と知的製品の流通、展示品の販売なども行われる。

    開幕式が17日、平壌の科学技術殿堂で行われた。

    開幕式には、科学技術殿堂の崔正浩総長、国家科学技術委員会のキム・ジョンス副委員長、保健省の金亨勲次官、関係者と諸国の代表団、駐朝外交代表、代表部のメンバーが参加した。

    会期は、21日まで。---

  • 金正恩の「激怒」で苦しむ子供たちの「深刻な後遺症」

    金正恩の「激怒」で苦しむ子供たちの「深刻な後遺症」

    北朝鮮の金正恩党委員長は3日、李雪主(リ・ソルチュ)夫人らとともに大規模なマスゲーム・芸術公演「人民の国」の開幕公演を鑑賞した。これを伝えた4日付の朝鮮中央通信によれば、金正恩氏は次のように不満を表したという。

    「敬愛する最高指導者は公演後、大マスゲーム・芸術公演の創造のメンバーを呼びつけて作品の内容と形式を指摘し、彼らの誤った創作・創造気風、無責任な働きぶりについて深刻に批判した」

    これを受け、マスゲームは10日から一時中断されていると各国メディアは伝えている。

    以前なら、金正恩氏から批判を受けた責任者らは処刑されてもおかしくはなかった。現に数年前には、スッポン養殖工場の支配人が管理不備を責められて処刑された。

    (参考記事:【動画】金正恩氏、スッポン工場で「処刑前」の現地指導

    世界の耳目が集まっていることもあり、金正恩氏もさすがにマスゲームの責任者たちを片っ端から処刑することはないだろうが、彼の怒りが数多くの人々を苦しめることになるのは変わりない。中でも最大の犠牲者となるかもしれないのが、マスゲームに動員された数万人の子どもたちだ。

  • 「労働新聞」 科学技術と教育は自力更生大進軍の牽引機

    「労働新聞」 科学技術と教育は自力更生大進軍の牽引機

    【平壌6月17日発朝鮮中央通信】17日付けの「労働新聞」は署名入りの論説で、科学技術と教育の発展を先行させるのは自力で経済建設で提起される問題を円滑に解決し、人民経済の全般を上昇軌道に確固と乗せるための最上の方途であると明らかにした。

    また、自力で国家が絶えず繁栄していくようにする根本保証であると指摘した。

    同紙は、自力更生は決して情勢の要求や前進途上に横たわった一時的な難関を克服するための戦術的な対応策ではなく、恒久的にとらえていかなければならない朝鮮の戦略的路線だとし、次のように強調した。

    党の懐で自力更生の歴史を学び、育ったわれわれにとって、自力更生のほかにいかなる他の選択とはあり得ない。

    わが共和国が持続的に前進し、発展するための保証は、科学技術と教育の発展を優先視するところにある。

    われわれは、科学技術と教育を自力更生大進軍の牽引機に押し立てた朝鮮労働党の意図を銘記し、これに最優先的な力を入れることによって社会主義建設を力強く進ませるべきであろう。---

  • 金与正氏の「消された声」と文在寅政権の窮地

    金与正氏の「消された声」と文在寅政権の窮地

    北朝鮮の金正恩党委員長は12日、韓国の金大中元大統領の妻・李姫鎬(イ・ヒホ)さんが10日に死去したことを受けて、遺族に弔意文と弔花を送った。板門店(パンムンジョム)でこれを韓国側に伝達したのは、金正恩氏の妹の金与正(キム・ヨジョン)朝鮮労働党第1副部長だ。

    金与正氏は、金正恩氏の最側近のひとりである。また血縁でもあり、ほかの側近が言えないようなことでも、金与正氏は意見できると伝えられている。

    (参考記事:「急に変なこと言わないで!」金正恩氏、妹の猛反発にタジタジ

    たとえば金正恩氏は一時、「パーティー狂い」との噂もあったが、金与正氏は兄に対し、「飲酒は適当になさい」とたしなめたとも言われる。

    (参考記事:北朝鮮「秘密パーティーのコンパニオン」に動員される女学生たちの涙

    それだけに、金与正氏が兄の代理として弔意伝達に出てきたことを、韓国側も肯定的に受け止めた。聯合ニュースによれば、青瓦台(韓国大統領府)高官は金与正氏が派遣されたことについて「注目する必要がある」とした上で、「南北対話に対する(北朝鮮の)意志の表れと解釈する余地が十分ある」と述べたという。

    果たして本当にそのように言えるかどうかは検討の余地があるが、韓国政府はこの機会を大事にしたいあまり、北朝鮮に気を使い過ぎてしまったようだ。韓国紙・中央日報(日本語版)は14日付で次のように伝えた。

    〈韓国統一部が12日、故・李姫鎬(イ・ヒホ)夫人の死去に関連し、北朝鮮が弔花・弔電を伝達する映像を取材陣に提供しながら、北側参席者の声を「消音(ミュート)処理」して論争になっている。(中略)
    統一部当局者は13日、「北側が要請したことか」という取材陣の質問に「北朝鮮とは関係がないと承知している」とし「(映像の)有音・無音問題は内部の問題」と答えた。(中略)
    北側からの要請が特別あったわけではないにもかかわらず勝手に映像を消音処理したのは、韓国政府の過度な顔色伺いではないのかという指摘もある。〉

    韓国政府による「消音処理」は、北に対する「過度な顔色伺い」であると断言して間違いなかろう。要人の声を消音処理して記録映像を放映するのは、北朝鮮の国内宣伝のやり方だ。それを知っている韓国の当局者が、つい北のスタイルを「忖度」してしまったのだろう。

    しかし、その程度の配慮に感謝する北朝鮮ではない。

    (参考記事:「韓国は米朝の仲裁者ではない」北朝鮮にハシゴを外された文在寅の窮地

    そもそも金与正氏が派遣されたことは、先述の韓国高官が言うように、「南北対話に対する(北朝鮮の)意志の表れ」と見るべきなのだろうか。

    李姫鎬さんは金正恩氏ら兄妹の父・金正日総書記が死去した際、民間弔問団として訪朝した。つまり、兄弟は個人的にも弔意を示すべき義理があり、最高指導者である金正恩氏が簡単に動けない以上、代理を務められるのは金与正氏しかいない。

    つまり、金与正氏の派遣に対する評価や「消音処理」問題は、韓国側の「拡大解釈」「気の使い過ぎ」である可能性が高いと言える。思えば1年半前からの南北対話は基本的に、韓国の文在寅政権の希望的観測の上で行われてきた。その結果としてもたらされたのが、「北が打算する間、韓国は待たされる」という現在の構図であり、北から肩透かしを食わされ続ける文在寅政権の窮地なのだ。

    (参考記事:「韓国は欲張り過ぎだ」米国から対北朝鮮で厳しい声

  • 「1割の世帯で飢餓」衝撃の報告に金正恩政権は右往左往

    「1割の世帯で飢餓」衝撃の報告に金正恩政権は右往左往

    最近、北朝鮮の朝鮮労働党の平城(ピョンソン)市委員会と人民委員会(市役所)が会議を開いた。議題は「農村動員労力を保証できないことについて」だったが、平安南道(ピョンアンナムド)のデイリーNK内部情報筋によれば、その場で明らかにされたのは次のような事実だ。

    「市の党委員会の会議で絶糧世帯が全体の10%を超えているという具体的な数値が発表された。1世帯あたりの構成員が普通4人だと考えると深刻な数値だ」

    国連世界食糧計画(WFP)と国連食糧農業機関(FAO)は5月、北朝鮮の食糧事情がここ10年で最悪となりそうだとの報告書を発表したが、これに対しては、韓国の専門家の間にも批判的な見方がある。

    ただ、北朝鮮では配給制度の崩壊となし崩し的な市場経済化により、貧富の格差が拡大。その日の糧を「市場で買うための現金収入」に窮し、売春や出稼ぎ(脱北)に頼らざるを得ない貧困層が、大量に存在する。

    (参考記事:コンドーム着用はゼロ…「売春」と「薬物」で破滅する北朝鮮の女性たち

    こうした人々は、社会情勢の変動に弱く、何かあったら一気に飢餓状態に陥りかねない。

  • 体はボロボロで家庭も崩壊…北朝鮮「負傷兵」たちの悲惨な末路

    体はボロボロで家庭も崩壊…北朝鮮「負傷兵」たちの悲惨な末路

    北朝鮮では、軍に勤務中に建設現場での事故などで障害を負った人々のことを「栄誉軍人」と呼ぶ。社会的には尊敬される立場にあり、国から様々なサポートを受けられる。

    (参考記事:金正恩氏、日本を超えるタワーマンション建設…でもトイレ最悪で死者続出

    朝鮮労働党機関紙の労働新聞が5月16日に掲載した「敬愛する最高領導者金正恩同志が偉大なる首領様方を高く奉じ社会と集団のためにいいことをした勤労者に感謝を送られた」という記事には、次のようなくだりがある。

  • 貧しい母娘が忽然と消えた北朝鮮「恐怖スポット」の向こう側

    貧しい母娘が忽然と消えた北朝鮮「恐怖スポット」の向こう側

    北朝鮮北東部の山間地で、貧しい暮らしを送っていた母子が忽然と姿を消す事件が起きた。事件から1ヶ月以上経った時点でも、母子の安否は確認されていない。

    事件が起きたのは、中国との国境に面した咸鏡北道(ハムギョンブクト)の穏城(オンソン)だ。現地のデイリーNK内部情報筋は、4月20日ごろに、郡内の倉坪(チャンピョン)労働者区に住んでいた母子2人が姿を消したと伝えた。

    2人は倉坪協同農場で働いていたが、収穫物の分配を受け取れず、非常に苦しい暮らしを強いられていた。母子は3ヶ月前に家を売り、山の中に入って木と土で建てた掘っ立て小屋に住んでいた。おそらく、当局からの勤労動員や、事実上の税金の徴収に耐えかねてのことだろう。

    2人は山奥に入って山菜を採って生計を立てていた。他の村人も同じように山に入っていたが、母子は他の人が行かないところまで入って山菜採りをしていた。

    山には鉄柵が張られ、その奥は立ち入り禁止になっているが、母子だけは警備の兵士に通してもらえていたのだ。村人の噂では、娘と兵士が付き合っていたからだという。

    ところが、2人はある日突然忽然と姿を消した。この鉄柵の向こう側には、以前は管理所(政治犯収容所)――つまりは公開処刑や虐待が横行する、この世に実在する「地獄の一丁目」があったのだ。

    (参考記事:北朝鮮の女子大生が拷問に耐えきれず選んだ道とは…

  • 「労働新聞」 領袖への忠実性は革命家が身につけるべき品性

    「労働新聞」 領袖への忠実性は革命家が身につけるべき品性

    【平壌6月14日発朝鮮中央通信】14日付けの「労働新聞」は署名入りの論説で、領袖への忠実性は革命の壮途についた革命家が身につけるべき最も基本的な品性であると強調した。

    同紙は、革命は領袖によって切り開かれて前進し、革命家が自分の本分を全うするには必ず領袖への限りない忠実性を身につけなければならないとし、次のように指摘した。

    一生を変わることなく領袖に忠実であることは、領袖の懐で育った革命戦士の当然な本分、道義である。

    領袖への忠実性は決して特別な時期に、危急な状況の中でのみ発揮され、検証されるのではない。

    領袖への革命戦士の真の忠実性は、日常的な活動と生活で具体的に発現される。

    同紙は、活動家と党員と人々は不世出の偉人を最高の首位に高くいただいて生き、革命を行う並々ならぬ自負を抱いて最高指導者金正恩党委員長の思想と指導を衷情でもって支えていくことで社会主義強国建設偉業を立派に成し遂げることに積極的に寄与すべきであると強調した。---

  • 金正恩氏の「最愛の妹」は復権を果たしたのか

    金正恩氏の「最愛の妹」は復権を果たしたのか

    北朝鮮の金正恩党委員長は12日、韓国の金大中元大統領の妻・李姫鎬(イ・ヒホ)さんが10日に死去したことを受けて、遺族に弔意文と弔花を送った。板門店(パンムンジョム)でこれを韓国側に伝達したのは、金正恩氏の妹の金与正(キム・ヨジョン)朝鮮労働党第1副部長だ。

    金与正氏を巡っては韓国紙・朝鮮日報が先月、ベトナム・ハノイでの米朝首脳会談が決裂した責任を問われ、謹慎を命じられたと報じていた。しかし今月3日、金与正氏は兄とともにマスゲームを鑑賞したことが報じられた。その際、彼女に与えられた席は朝鮮労働党副委員長たちより上位にあり、健在であることをうかがわせた。

    そして今回、兄の代理として弔意の伝達を行ったことで、現在も最高指導者の側近のひとりであることが確認されたと言える。

    (参考記事:「急に変なこと言わないで!」金正恩氏、妹の猛反発にタジタジ

    しかし、彼女に与えられている役割がどのようなものであるかについては、考察の必要があるだろう。

    金与正氏の地位に変化が起きているとの見方は、朝鮮日報だけが伝えていたわけではない。米ニュースサイトのビジネスインサイダー(英字版)も2019年4月16日付で、金与正氏が北朝鮮の権力中枢から遠ざけられた可能性を指摘した。金与正氏は、4月11日の最高人民会議第14期第1回会議に代議員として参加したが、北朝鮮メディアが公開した政治局委員33人の団体写真に写っていなかったことなどが根拠だ。

    彼女が本当に、米朝首脳会談決裂に関し何らかの責任を問われたのだとしたら、それは首脳会談が成功することを見込んだ、北朝鮮メディアの大々的な事前宣伝に対してだったはずだ。彼女が籍を置く党宣伝扇動部は、国内の思想統制やメディア戦略を統括している。

    ただ、金与正氏はそもそも、金正恩氏の動線や参加行事を管理する、儀典担当として活躍してきたことが知られている。地方にも頻繁に視察に出る金正恩氏だが、彼には一般人と同じトイレを使うことが出来ないという事情もある。そんな条件下で金正恩氏の動きを取り仕切る事ができるのは、やはり信頼できる身内しかいないのだろう。

    (参考記事:金正恩氏が一般人と同じトイレを使えない訳

    それに党宣伝扇動部にはもうひとり、李英植(リ・ヨンシク)という名の第1副部長がいる。党機関紙を発行する労働新聞社の社長と責任主筆を歴任した人物で、今年2月1日に、党副部長から第1副部長に昇進していたことが確認された。

    その経歴から見ると、メディア戦略は金与正氏よりも、李英植氏が担当しているような気がする。だが、李英植氏は首脳会談決裂後の3月6、7日の第2回党初級宣伝活動家大会で中心的な役割を果たしており、その地位に変化は起きていないように見える。

    これをどう見るべきか。あくまで金与正氏への「問責説」が事実と仮定しての推理だが、もしかしたら金正恩氏は、米朝首脳会談を契機に金与正氏の役割拡大を期し、彼女にメディア戦略の一端を担わせたのではないか。

    (参考記事:北朝鮮が日本に異例の「ありがとう」伝達…金正恩氏ら兄妹のメディア戦略

    母親のルーツが大阪にあり、国内に頼るべき閨閥のほとんどない金正恩氏にとって、血を分けた妹の権力中枢における役割が拡大することは、政治的に必要なことであるはずだ。

    だが、首脳会談の決裂でそのあてが外れ、示しをつけるために妹の役割を一時的に弱めたのではないか。すでに述べたとおり、これもひとつの推理に過ぎないが、金与正氏が金正恩氏にとってかけがえのない存在である事実は変わらない。さほど遠くない時期に、金与正氏はより明確な形で「復権」を果たすものと思われる。

    (参考記事:金正恩と大阪を結ぶ奇しき血脈

  • 12歳女児を待つ残酷な運命…金正恩「拷問部隊」が仕掛けるワナ

    12歳女児を待つ残酷な運命…金正恩「拷問部隊」が仕掛けるワナ

    韓国または第三国を目指して脱北して中国にたどり着いたものの、現地公安当局に逮捕される人が急増している。その背景には、国際社会の対北朝鮮制裁があると思われる。

    韓国・朝鮮日報系のTV朝鮮は9日、12歳の女児を含む20人の脱北者が中国公安当局に逮捕されたと報じた。

    中国は脱北者を難民ではなく不法入国した経済移民とみなしており、摘発し次第北朝鮮に強制送還している。また、北朝鮮は国家保衛省の要員を中国に送り込み、公安当局と協力させている。同省は拷問や公開処刑、政治犯収容所の運営などを担当する、泣く子も黙る秘密警察である。

    送還された脱北者を待ち受けているのは、過酷な刑罰と虐待だ。

    (参考記事:北朝鮮、脱北者拘禁施設の過酷な実態…「女性収監者は裸で調査」「性暴行」「強制堕胎」も

    脱北に失敗したことを悲観して自ら命を絶つ脱北者も後を絶たない。

    (参考記事:金正恩氏に追い詰められ死を選んだ、ある一家の悲劇

  • 金正恩「薬物中毒者ら10万人」強制移住計画のウラ事情

    金正恩「薬物中毒者ら10万人」強制移住計画のウラ事情

    北朝鮮の金正恩党委員長は昨年11月、中国との国境に面した貿易の要衝・新義州(シニジュ)市を大きく生まれ変わらせる「新義州市建設総計画」をぶち上げた。現地ではその後、住宅建設など各種事業が進められているもようだが、この計画の一環として、10万人の市民を強制移住させるプランが存在するという。

    平壌の内部情報筋は、デイリーNKに次のように伝えてきた。

    「まず、新義州から追放されるのは中国に不法滞在した経歴がある者、薬物関連犯罪に関わっている者、不純物録画物(韓流ドラマなど)所持をしていた者や、ほかに当局から取り締まりを受けた前歴がある住民だされた経験がある人などの犯罪歴がある住民だ」

    (参考記事:コンドーム着用はゼロ…「売春」と「薬物」で破滅する北朝鮮の女性たち

    脱北や覚せい剤の乱用、韓流ドラマの蔓延はいずれも北朝鮮当局が頭を悩ませている問題だ。

    (参考記事:北朝鮮の女子大生が拷問に耐えきれず選んだ道とは…

  • 北朝鮮、300カ所以上で公開処刑を実施か…子供に「見学」強制も

    北朝鮮、300カ所以上で公開処刑を実施か…子供に「見学」強制も

    北朝鮮の人権問題を追及している民間団体が11日、北朝鮮国内で公開処刑が行われた場所、死亡者の遺体が集団埋葬された推定地、遺体の火葬場所などを示したマップを制作し、報告書を発表した。

    韓国・ソウルに本部を置く「転換期正義ワーキンググループ(Transitional Justice Working Group=TJWG)」は、北朝鮮の政権が行っている人権侵害を記録することで、そのような行為をやめるよう警告すると同時に、将来的な加害者の法的処罰の可能性を高める目的で、このプロジェクトを進めてきた。報告書の発表は、2017年7月に続き2回目。

    TJWGは過去4年間に610人の脱北者のインタビューを行い、その中でも信頼度が高く位置座標まで具体的に確保可能な情報を選んで323件を抽出した。調査の過程では、北朝鮮当局が処刑される人の10歳に満たない子どもに処刑を見せたなどとする、残忍な実態についての証言も出てきたという。

    (参考記事:機関銃でズタズタに…金正日氏に「口封じ」で殺された美人女優の悲劇

    TJWGが探し当てた公開処刑の場所は、咸鏡北道(ハムギョンブクト)に200カ所、両江道(リャンガンド)に67カ所、平安南道(ピョンアンナムド)に20カ所、咸鏡南道(ハムギョンナムド)に11カ所、黄海北道(ファンヘブクド)に6カ所、慈江道(チャガンド)に5カ所、江原道(カンウォンド)に5カ所、平壌(ピョンヤン)に4カ所、平安北道(ピョンアンブクド)に4カ所、黄海南道(ファンヘナムド)に1カ所となっている。

    ただ、中国との国境に近い北朝鮮北部出身の脱北者が圧倒的多数を占め、黄海南・北道など南部の出身者が少数にとどまることを考えると、公開処刑が行われた場所はこれより遥かに多い可能性もある。

    なお同グループは、人権侵害が行われた具体的な場所は公表しておらず、今後もその予定はないとしている。現状では、客観的な現地調査が不可能であり、そのような状況で具体的場所を公表すると、北朝鮮当局が証拠隠滅を行う可能性が高いからだ。

    北朝鮮は、1990年代の未曾有の食糧難「苦難の行軍」で、それまで国を支えてきた配給システムが崩壊し、国が乱れ、治安が極度に悪化した。その危機を脱する手段として、金正日総書記は公開処刑を多用した。人びとに恐怖心を植え付けることで、混乱を抑え込もうとしたのだ。

    (参考記事:「死刑囚は体が半分なくなった」北朝鮮、公開処刑の生々しい実態

    その後、金正恩党委員長が後継者として登場してからも状況は変わっていない。

    (参考記事:【動画】金正恩氏、スッポン工場で「処刑前」の現地指導

    高級幹部や体制の意に沿わない行いをした芸術家らが、金正日時代にも増して残忍な方法で処刑されている。

    (参考記事:「家族もろとも銃殺」「機関銃で粉々に」…残忍さを増す北朝鮮の粛清現場を衛星画像が確認

  • 「結婚式ビデオ共有したら家族全員を処罰」金正恩が新たな無茶ぶり

    「結婚式ビデオ共有したら家族全員を処罰」金正恩が新たな無茶ぶり

    北朝鮮で利用されている携帯電話の数は、500万台とも600万台とも言われる。地域や階層による偏差はあるだろうが、概ね「一家に1台」普及していると言っても過言ではないだろう。

    携帯電話に装備されているカメラを使って、映像、画像を撮ることも広く行われている。つまりは一種のホームビデオだが、当局はこれを取り締まる方針を示したと、平安南道(ピョンアンナムド)のデイリーNK内部情報筋が伝えてきた。背景には、様々な映像に対して抱く当局の恐怖心がある。

    (参考記事:北朝鮮の女子大生が拷問に耐えきれず選んだ道とは…

    ある企業所では先週、初級党書記(企業所に設けられた朝鮮労働党の委員会のトップ)が、「住民の間での自分式の映像を制作して流布する現象に厳重に対処する」というテーマで講演を行った。

  • チュチェ思想塔からの眺望を撮影したユーチューバーIndigo Traveller氏の動画

    チュチェ思想塔からの眺望を撮影したユーチューバーIndigo Traveller氏の動画

    平壌市内を一望できる北朝鮮の観光名所、チュチェ思想塔。1982年の金日成主席生誕70年を記念して建てられたもので、70歳に365日をかけた2万5550個の花崗岩が使われている。

    週末ともなれば、眺望を楽しみたいという人々が長蛇の列をなして入場を待つ。金正恩党委員長が政権の座について以降、市内にはプール、遊園地、レジャー施設、レストランなど家族連れで訪れるスポットが多く誕生した。それでもチュチェ思想塔の人気は不動なのだという。

  • 1日に3人射殺、7人を自殺させた「金正恩の忠臣」が辿る末路

    1日に3人射殺、7人を自殺させた「金正恩の忠臣」が辿る末路

    1961年から1989年までベルリンを東西に分断していたベルリンの壁。社会主義体制を嫌い西ドイツに逃げようとする人を食い止めるべく建設されたが、完成後も壁を越えて西ベルリンに逃げようとする人は依然として存在した。

    壁を越えようとした5000人のうち、国境警備隊に撃たれて亡くなった人の数は、確認されただけでも140人。実際はその何倍とも言われている。ドイツ統一後、責任者や命令に従って発砲した兵士の一部は起訴され、有罪判決を受けた。

    それから30年。北朝鮮では未だにベルリンの壁と同様の悲劇が起き続けている。北朝鮮当局は脱北を試みて失敗した人に対し、過酷な刑罰を与えている。

    (参考記事:若い女性を「ニオイ拷問」で死なせる北朝鮮刑務所の実態

    当局は、捕まって強制送還された人々を処刑することはないのだが、国境警備隊は脱北阻止のため、川を越えようとしている人を捕捉したら発砲するよう命令を受けているとされる。先月末にも、国境の川を越えて脱北しようとした3人が、国境警備隊に射殺される事件が起きた。

  • 女性に対して問答無用の「ブラ検査」…金正恩氏「薬物問題」の本気度

    女性に対して問答無用の「ブラ検査」…金正恩氏「薬物問題」の本気度

    北朝鮮当局が、覚せい剤など違法薬物の取り締まりをいっそう強化しているもようだ。

    本欄でもすでに言及したが、米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)によれば、北朝鮮当局は違法薬物の取り締まりのためとして、列車で移動する人々に対し異例に厳しい検査体制を敷いているという。

    (参考記事:一家全員、女子中学校までが…北朝鮮の薬物汚染「町内会の前にキメる主婦」

    RFAの咸鏡北道(ハムギョンブクト)の情報筋は、「荷物を検査しても何も出てこないのを見ると、保安員(警察官)たちは着ている服をすべて脱ぐよう強要した。いくら何でもやり過ぎだ」と語っているが、こうした厳しい検査は女性に対しても例外なく行われているようだ。

  • 東海地区で朝鮮封建王朝時代の磁器窯址を初めて発見

    【平壌6月7日発朝鮮中央通信】朝鮮で歴史遺跡の発掘に力を入れて成果を収めている。

    近年に発掘された遺跡の中には東海地区で初めて発見された朝鮮封建王朝時代の磁器窯(かま)址もある。

    この遺跡は、羅先市羅津地区武倉洞から北西の方向へ10キロほど離れたサギ谷に位置している。

    現在、窯址には窯室と煙突施設が残っている。

    窯は、山の傾斜面に沿って底を少し掘り、粘土とレンガで壁を積んだ後、天井をドーム式に作った上がり式窯である。

    窯址では、磁器類と台座、レンガのような遺物が発掘された。

    発掘調査資料によると、この窯址は朝鮮封建王朝時代のものと認められる。

    社会科学院考古学研究所のチャン・チョルマン氏(博士)によると、この遺跡は先祖の高い磁器製造術を示している。

    窯址で初めて窯の中間部位に積んで作った熱調節施設が新しく発見されたのがそれをはっきり実証している。

    磁器の糸底に3の土玉を付けて、焼成後に他の磁器と容易に分離させるようにつくった点、窯の壁を石で積んだ朝鮮封建王朝時代の以前の窯と違ってレンガと粘土を結合して築造したことなども当時の磁器製造術を研究するうえで貴重な資料となる。---

  • 「粛清か出世か」女性官僚の運命左右する金正恩氏のさじ加減

    「粛清か出世か」女性官僚の運命左右する金正恩氏のさじ加減

    金正恩政権が誕生して以降の北朝鮮で特徴的に見られるようになった事象のひとつが、女性たちの活躍である。

    対米外交の現場指揮官となった崔善姫(チェ・ソニ)氏の第1外務次官就任や、歌手出身で朝鮮労働党中央委員会の副部長となった玄松月(ヒョン・ソンウォル)氏の高速出世は、以前なら考えられなかったことだ。

    (参考記事:金正日の女性関係、数知れぬ犠牲者たち

    金正日時代には、「女性と権力」の関係は、スキャンダラスなものとして表れるものでしかなかったと言えるだろう。

    (参考記事:機関銃でズタズタに…金正日氏に「口封じ」で殺された美人女優の悲劇

    党統一戦線部の統一策略室長として、対韓国・対米・対日外交の前面に立ってきた金聖恵(キム・ソンへ)氏もまた、前述した崔善姫氏と並ぶ、金正恩時代の代表的な女性エリートのひとりである。しかしここへきて、両氏の運命は大きく明暗が分かれてしまったようだ。

    脱北者で韓国紙・東亜日報の記者であるチュ・ソンハ氏は5月30日、自らのYoutubeチャンネルで、北朝鮮国内の情報提供者からの情報として、金聖恵氏がハノイでの米朝首脳会談決裂の責任を問われ、政治犯収容所に送られたと報じた。韓国紙・朝鮮日報も同月31日、同様の情報を伝えている。

    金聖恵氏はハノイから帰国した直後に取り調べを受け、今月初めに政治犯収容所に送られたとのことだ。これまで恵まれた環境で暮らしてきたであろう女性エリートが収容所送りになるのは、ほとんど死刑宣告にも等しい。

    (参考記事:北朝鮮、拘禁施設の過酷な実態…「女性収監者は裸で調査」「性暴行」「強制堕胎」も

    率直なところ、この情報にどれほどの信ぴょう性があるのか、筆者には判断がつかない。

    対米外交は本来、外務省の管轄である。それなのに金聖恵氏が対米外交に動員されたのは、トランプ米大統領がポンペオ中央情報局(CIA)長官(現国務長官)を特使として北朝鮮に送って寄越し、そのカウンターパートとして、やはり情報機関(偵察総局)のトップを歴任した金英哲(キム・ヨンチョル)党副委員長兼統一戦線部長に白羽の矢が立ったからだ。

    つまり金英哲氏や金聖恵氏は「本業」でもない対米外交に、成り行きで駆り出された側面があるわけだ。

    それなのに、首脳会談決裂の責任を金聖恵氏に問い、収容所送りにするとは、あまりに過酷な仕打ちだ。それに、首脳会談後の3月に開かれた最高人民会議で崔善姫氏が国務委員に選ばれたのと比べると、人事のバランスが悪すぎる。

    女性エリートを重用してきた金正恩党委員長が本当に、これほど過酷な措置を命じたのだろうか。

    朝鮮日報が「粛清説」を伝えていた北朝鮮の金英哲(キム・ヨンチョル)と、「謹慎させられている」とした金与正(キム・ヨジョン)党第1副委員長は今週、相次いで公式の場に姿を現し、健在が確認された。

    一方、処刑されたと報じられた金革哲(キム・ヒョクチョル)国務委員会対米特別代表や金聖姫氏については、たとえ健在であっても、その事実が確認されるまでには時間がかかるだろう。両氏とも、北抽選メディアの報道で名前が挙げられるほどには、地位が高くないからだ。

    もっとも、金革哲氏が残酷な殺され方をしたのであれば、その目撃談が伝わってきてもおかしくないのだが、そうした情報はまだない。

    (参考記事:「死刑囚は体が半分なくなった」北朝鮮、公開処刑の生々しい実態

    果たして同氏や金聖恵氏の身に、何が起きているのだろうか。

  • 北朝鮮「骨と皮だけの女性兵士」が走った禁断の行為

    北朝鮮「骨と皮だけの女性兵士」が走った禁断の行為

    北朝鮮では防空部隊を中心に、多くの女性が兵役に就いている。

    北朝鮮社会の他の部門と同様、軍内での女性の地位は低く、男性上官による性的虐待も横行している。金正恩党委員長は最近、そうした問題の根絶を指示したとされるが、女性兵士らを苦しめているのは性的虐待だけではない。

    食べ物が欲しくて…

    咸鏡北道(ハムギョンブクト)のデイリーNK内部情報筋によれば、道内の清津(チョンジン)市に駐屯する高射銃部隊の女性兵士たちが、飢えに苦しんだ挙句、禁断の行為に走り大問題になっているという。

    舞台となったのは道内の穏城(オンソン)郡だ。情報筋によれば、問題の女性兵士らはひどい栄養失調に陥り、体調を回復させるため一時的に隊を離れ、師団が管理する現地の農場に派遣されていたという。(参考記事:北朝鮮女性を苦しめる「マダラス」と呼ばれる性上納行為

    「女性兵士らは栄養失調でやつれ、ほとんど『骨と皮』だけに近い状態だったようだ。最初は地域住民に食べ物を分けてもらっていたが、それが出来なくなると盗みを働くようになった」(情報筋)

    性的虐待がまん延

    北朝鮮では、最近でこそ一部で改善が見られるものの、軍内で物資の横流しによる食糧不足が慢性化し、飢えた兵士が盗みや強盗に走る現象が多発している。
    (参考記事:【スクープ撮】人質を盾に抵抗する脱北兵士、逮捕の瞬間!

  • 「労働新聞」 朝鮮少年団員は将来の主人公

    【平壌6月6日発朝鮮中央通信】6日付けの「労働新聞」は朝鮮少年団創立73周年に際して社説を掲載した。

    同紙は、朝鮮少年団は革命の継承者、青年同盟の交代者にしっかり準備していくわが国の学生少年の大衆的政治組織であると指摘した。

    また、朝鮮少年団の歴史は不世出の偉人たちの膝下で第一歩を踏み出して強化され、発展してきた誇らしい行路であるということについて明らかにした。

    そして、われわれの少年団員は「朝鮮のために学ぼう!」というスローガンを高く掲げて有能な革命的人材に準備していく将来の主人公だとし、次のように強調した。

    わが少年団員の希望と抱負は熱心に学び、また学んで将来の強盛な朝鮮を支える柱になることである。

    国と人民に必要なしっかりした人材になる決心を抱いて時間を惜しんで根気よく勉強する少年団員の学びの熱気は非常に高い。

    こんにち、社会主義強国建設の各部門で猛活躍する有能な活動家と人材もみな、愛する祖国の未来のために一生懸命に勉強していた過去の少年団員であった。

    社会主義祖国のためにつねに準備しよう、これはこんにち、わが少年団員の一様な志向となっている。

    世界的な科学者、発明家、文豪、芸能人、スポーツ名手になってわが国、わが祖国を全世界に輝かしていくという少年団員の頼もしくて肝っ玉の太い姿からわが人民は人材が海を成すわが祖国の明るい未来を見通している。

    全ての少年団員は少年団旗を高くはためかせながら偉大な金日成・金正日朝鮮を輝かす将来の主人公にしっかり準備していこう。---

  • 北朝鮮版「上級国民」は極悪性犯罪スキャンダルでも大出世

    北朝鮮高官らの粛清説が波紋を呼んでいる。韓国紙・朝鮮日報は先月末、国務委員会の金革哲(キム・ヒョクチョル)対米特別代表が、平壌郊外の美林(ミリム)飛行場で銃殺されたと報じた。

    一方、米CNNは4日、「事情に詳しい複数の関係者は3日までに、(金革哲氏が)拘束下で生存しているとの見方を示した」と伝えており、朝鮮日報の報道は真偽不明の状況だ。

    今回の「粛清説」はさておき、北朝鮮では表舞台から姿を消したからといって、必ずしも処刑・粛清というわけではない。処刑が実行されていれば、生々しい目撃談が伝わってくるケースが少なくないが、今回はまだ、そうした情報が出ていない。

    (参考記事:機関銃でズタズタに…金正日氏に「口封じ」で殺された美人女優の悲劇

    また、金正恩氏が就任以来、力を注いでいる「ハコモノ行政」を支えてきた馬園春(マ・ウォンチュン)国務委員は2014年11月以降、公式の場から一時姿を消した。それから1年後の2015年12月、再度姿を現すのだが、その姿は見る影もないほどの激ヤセぶりだった。その後の情報を照らし合わせると馬氏は、どうやら「革命化」を受けていたようだ。革命化とは、一時的に地方の農場や工場へ送られ思想面での再教育を強いられる、ある種の島流しのような処分で、場合によっては復帰もあり得る。

    (参考記事:側近「激ヤセ写真」に見る金正恩式「再教育」の恐怖

    処刑説が流れている金革哲氏は、つい先日も姿を見かけたという情報もあることから、革命化すら受けていない可能性もある。

    一方、革命化を受けてもしぶとく生き残っている幹部がいる。4月の最高人民会議で国務委員会1副委員長、ならびに最高人民会議常任委員長に任命された崔龍海(チェ・リョンヘ)氏だ。

    父親が故金日成主席のパルチザン時代からの同志という名門出身だけに、少々の失態は大目に見てもらえる、いわば北朝鮮版「上級国民」とでもいうべき人物なのである。

    しかしそれにしても、その行状はひどいの一言に尽きる。

    同氏は自身の性欲を満たすため、若く美貌の女性にとんでもない性的虐待を働くなど、きわめて評判の悪い人物だ。女性問題、それもほとんど性犯罪とも言えるほどの変態性欲スキャンダルを起こした過去を持ち、失脚と復活を繰り返してきた札付きの極悪幹部なのである。

    (参考記事:美貌の女性の歯を抜いて…崔龍海の極悪性スキャンダル

    韓国紙は、崔龍海氏が自分の別荘やホテルのスイートルームで幹部たちと乱交パーティーを開いたり、女性の閉じた両足に洋酒を注いで飲んだりという変態行為に及んだエピソードを紹介している。筆者は、同氏が一時期姿を消した時、平壌中枢に近いある情報筋が苦虫をかみつぶしたような表情で「また悪い癖を出して謹慎させられているようだ」と言うのを聞いたことがある。

    北朝鮮では崔龍海氏のほかにも、同じような噂が囁かれた人物がいる。

    (参考記事:「幹部が遊びながら殺した女性を焼いた」北朝鮮権力層の猟奇的な実態

    しかしそれにしても、崔龍海氏は先述のように、4月の最高人民会議で国内序列2位の地位まで出世してしまったのだから驚きである。