カテゴリー: 北朝鮮

  • 「金正恩は無意味なことを言っている」北朝鮮国民の不満、爆発寸前

    「金正恩は無意味なことを言っている」北朝鮮国民の不満、爆発寸前

    北朝鮮の金正恩党委員長が最近、やたらと強調するワードがある。「自力更生」だ。

    金正恩氏は9日の朝鮮労働党中央委員会政治局拡大会議に続き、10日の党中央委員会第7期第4回総会、最高人民会議第14期第1回会議でも「自力更生」を強調した。米朝関係が膠着状態に陥り、制裁は長期化する見込みだが、「なんとか自前で頑張り抜こう」という意味合いのものだ。

    毛沢東が日中戦争が終わる直前の1945年8月13日に行った「抗日戦争勝利後の時局とわれわれの方針」という演説で登場したこの「自力更生」だが、1960年代からは北朝鮮でも使われるようになった。

    (参考記事:「自力更生で敵対勢力に打撃を」党総会で金正恩氏

    そんなカビの生えた古臭いスローガンを何度も聞かされた北朝鮮国民からは、非難轟々だ。

    咸鏡北道(ハムギョンブクト)の内部情報筋は、金正恩氏の自力更生強調に対して、現地住民から不満の声が上がっていることを伝えた。

    「自力更生は常日頃から言ってきたことで、元帥様(金正恩氏)が経済封鎖(制裁)を耐え抜こうという意味で自力更生を強調しても、国民は常に自力で生きてきたので、大して意味はない」

    「(政府に対する)信頼はなく不満があるのは事実だ。国が解決できないのに、人民にそのように(自力更生で)解決せよと言うことに対する不満が少なからず存在する」

    北朝鮮では、金正恩氏の権威を傷つけるような言動が当局にバレたらたいへんな目に遭わされる。

    (参考記事:金正恩命令をほったらかし「愛の行為」にふけった北朝鮮カップルの運命

    実際、北朝鮮当局は最近、一般国民に対する統制が以前にも増して強化。2月末にベトナムのハノイで行われた米朝首脳会談以降、全国各地から「大勢が逮捕された」とのうわさが流れている。平壌、咸興(ハムン)、清津(チョンジン)では、宗教行為、売春、違法映像の流通に対する取り締まりが強化されているほか、米朝首脳会談についての批判をしたことで逮捕されるという事件が複数起きているというのだ。

    (参考記事:コンドーム着用はゼロ…「売春」と「薬物」で破滅する北朝鮮の女性たち

    だが、それでも人々の鬱憤は収まらない。

  • 北朝鮮の市場に異変「商人の数が激減している」

    北朝鮮全土には450の公式の市場に加え、その10倍の非公式の市場が存在すると言われている。モノやヒトが集まる市場は、商品のみならず最新の文化、流行、情報に至るまでありとあらゆるものが行き交う、変化の途上にある北朝鮮の象徴だ。

    ところが今、拡大一辺倒だった市場に異変が起きている。最近になって、商人の数が急激に減っているというのだ。

    平安南道(ピョンアンナムド)のデイリーNK内部情報筋によると、現地の市場にはそれぞれ1000人から1500人の商人がいて、市場の周囲も多くの商人であふれかえっていたが、それが今では100人に満たないほどに減ってしまった。

  • 北朝鮮のナンバー2になった「性犯罪レベル」極悪幹部

    北朝鮮のナンバー2になった「性犯罪レベル」極悪幹部

    北朝鮮で11日から12日にかけて、日本の国会に当たる最高人民会議が開かれ、金正恩党委員長が国務委員長に再任された。会議では崔龍海(チェ・リョンヘ)朝鮮労働党副委員長が序列2位の国務委員会1副委員長、ならびに最高人民会議常任委員長に任命された。

    前任者の金永南(キム・ヨンナム)氏は対外的な国家元首の役割をになってきたが、果たして崔龍海氏が後任として外遊したり、外国の要人と会談したりすることができるのだろうか。なぜなら同氏は、極めてたちの悪い女性スキャンダルにまみれているからだ。

    (参考記事:美貌の女性の歯を抜いて…崔龍海の極悪性スキャンダル

    今回の最高人民会議では、対米交渉のエースとも言える李容浩(リ・ヨンホ)外相と崔善姫(チェ・ソンヒ)第一外務次官が国務委員会入りした。崔善姫氏は外務次官から第一外務次官に昇格するなど、国際外交を意識した人事といえそうだ。

    一方、崔龍海氏が対外的な国家元首となったことには首をかしげざるをえない。

  • 金正恩氏の「拷問要員」までが逃げ出し始めた

    金正恩氏の「拷問要員」までが逃げ出し始めた

    北朝鮮の秘密警察である国家保衛省は、拷問や公開処刑、政治犯収容所の運営を担当する、金正恩体制の恐怖政治の象徴である。

    その要員は、隣国の中国にも少なからず派遣されている。彼らの活動は情報収集だけにとどまらず、資金稼ぎのためのビジネスや、脱北者の拉致など多岐にわたっている。

    (参考記事:北朝鮮の女子大生が拷問に耐えきれず選んだ道とは…

    そんな要員の中から最近、脱北者が相次いで出ている。

    (参考記事:美人タレントを「全身ギプス」で固めて連れ去った金正恩氏の目的

    中国にいるデイリーNKの情報筋は、詳細への言及は避けつつ、中国・遼寧省の瀋陽に派遣されていた国家保衛省の要員3人が行方をくらませ、同様の事件が同じ遼寧省の丹東、吉林省延辺朝鮮族自治州の延吉、北京でも起きていると伝えた。

  • 「差し出がましく振る舞うな」金正恩氏が文在寅氏に上から目線

    「差し出がましく振る舞うな」金正恩氏が文在寅氏に上から目線

    北朝鮮の金正恩党委員長は12日、国会に当たる最高人民会議第14期第1回会議で施政演説を行い、韓国の文在寅政権に対し、次のように厳しく注文を付けた。

    「南朝鮮当局は、成り行きを見て左顧右眄(さこうべん)し、せわしく行脚して差し出がましく『仲裁者』、『促進者』のように振る舞うのではなく、民族の一員として自分の信念を持ち、堂々と自分の意見を述べて民族の利益を擁護する当事者にならなければなりません」

    公開処刑を再開

    金正恩氏が言わんとするのはつまり、「米国とはオレが直接話をつける。仲裁者ぶるのはいい加減にして、約束した経済協力を早く進めろ」ということだ。

    年長者である文在寅大統領に対し、こうしたぶしつけな言葉まで出てくるのは、北朝鮮の状況がそれだけ苦しいからだと思われる。本欄でも伝えたとおり、北朝鮮当局はここしばらく控えていた公開処刑を再開している。以前、最も公開処刑が行われたのは、1990年代の大飢饉「苦難の行軍」のときだ。崩壊する社会秩序を、恐怖をもってなんとか止めようとしたのだ。

    (参考記事:「死刑囚は体が半分なくなった」北朝鮮、公開処刑の生々しい実態

    現在、北朝鮮経済がどれほどの苦境にあるのか、全容を把握することは難しい。

  • 北朝鮮でまた公開処刑…女性2人を銃殺「占いしたから」

    北朝鮮でまた公開処刑…女性2人を銃殺「占いしたから」

    北朝鮮が、しばらく控えていた公開処刑を再開したもようであることは、12日の本欄でも伝えた。咸鏡南道(ハムギョンナムド)の情報筋が韓国デイリーNKに対し、「2月初め、咸興(ハムン)市の沙浦(サポ)区域にあるヨンデ橋の下の空き地で、薬物密売人の男が公開銃殺された」と知らせてきたのだ。

    (参考記事:玄永哲氏の銃殺で使用の「高射銃」、人体が跡形もなく吹き飛び…

    これに続き、米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)も同様の報道を行っている。咸鏡北道(ハムギョンブクト)の情報筋がRFAに対し、今年に入ってから現地当局が社会秩序の維持という理由で公開裁判、公開処刑を再開したと伝えた。

    (参考記事:「家族もろとも銃殺」「機関銃で粉々に」…残忍さを増す北朝鮮の粛清現場を衛星画像が確認

  • 制裁で苦境の北朝鮮を支える「美人ウェイトレス」バイト大作戦

    制裁で苦境の北朝鮮を支える「美人ウェイトレス」バイト大作戦

    ロシア国内にある北朝鮮レストランで、学生ビザで滞在しながら働く北朝鮮女性が増えていると、米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が報じている。

    世界各国の北朝鮮レストランは、アイドル並みの美貌を供えたウェイトレスらを看板に、少なくない外貨を稼ぎだしてきた。しかし、核開発などに対する経済制裁で、国連加盟国は北朝鮮労働者に就労ビザを出すことを禁じられた。

    (参考記事:美貌の北朝鮮ウェイトレス、ネットで人気爆発

    その規制をくぐり抜けるべく考え出されたのが、美人女子大生らによる「バイト作戦」というわけだ。

    (参考記事:【写真】金正恩氏の新たな商売「女子大生派遣ビジネス」の現場

  • 北朝鮮が公開処刑を再開…「無慈悲に掃討せよ」金正恩氏が命令

    北朝鮮が公開処刑を再開…「無慈悲に掃討せよ」金正恩氏が命令

    北朝鮮で、しばらく途絶えていた公開処刑が再開されたもようだ。

    咸鏡南道(ハムギョンナムド)の情報筋は今月はじめ、韓国デイリーNKとの電話取材で、「2月初め、咸興(ハムン)市の沙浦(サポ)区域にあるヨンデ橋の下の空き地で、薬物密売人らの公開裁判があった。この裁判で、首謀者とされた41歳の男が死刑を宣告され、ただちに銃殺された。さらに2人には無期懲役、1人に20年の懲役判決が下った」と伝えた。

    (参考記事:玄永哲氏の銃殺で使用の「高射銃」、人体が跡形もなく吹き飛び…

    北朝鮮は国際社会の目を気にしてか、ここしばらく公開処刑を行わなくなっていた。このような形で銃殺刑が執行されたとの情報が入ってくるのは、久しぶりのことだ。

    (参考記事:機関銃でズタズタに…金正日氏に「口封じ」で殺された美人女優の悲劇

  • 「賠償を受ける権利、絶対にあきらめない」北朝鮮が日本に宣言

    「賠償を受ける権利、絶対にあきらめない」北朝鮮が日本に宣言

    北朝鮮の朝鮮労働党機関紙・労働新聞は7日、日本が侵略の過去清算を回避していると非難する論評を掲載した。

    論評は「過去の犯罪に対して謝罪し、賠償するのは国際法上から見ても、道徳的見地から見ても回避できない日本の国家的責任である」と指摘。そして「わが人民は、日本から謝罪と賠償を取り付ける堂々たる権利を持っている。わが人民はこの権利を絶対に諦めないであろう」と強調した。

    北朝鮮はこれまでにも、このような主張を繰り返してきた。

    (参考記事:「日本軍が慰安婦を虐殺した映像ある」北朝鮮メディア報道

    日本がこれまで、韓国をはじめ様々な国に対して過去の清算を行ってきたことを考えれば、北朝鮮国民を対象に同様の取り組みがなされるのは自然なことと言える。

  • 「自力更生で敵対勢力に打撃を」党総会で金正恩氏

    「自力更生で敵対勢力に打撃を」党総会で金正恩氏

    北朝鮮の朝鮮労働党は10日、党中央委員会第7期第4回総会を開催し、国際社会の経済制裁に自力更生で対抗する方針を打ち出した。朝鮮中央通信が伝えた。

    総会では、金正恩党委員長が報告を行い「最近行われた朝米首脳会談の基本趣旨と党の立場について明らかにし、わが国の条件と実情に合い、われわれの力と技術、資源に依拠した自立的民族経済に基づいて自力更生の旗印高く社会主義建設をいっそう力強く前進させていくことで、制裁によってわれわれを屈服させられるとして血眼になって誤った判断をする敵対勢力に深刻な打撃を与えるべきであると述べた」という。

    ただ金正恩氏は、「敵対勢力」が具体的に誰であるかは明示せず、米国に対する直接的な非難も行わなかった。核兵器や弾道ミサイル開発についても言及していない。

    総会ではまた、11日の最高人民会議第14期第1回会議に提出する国家指導機関構成案が決定されたほか、党中央委員らの人事も発表された。

    人事では金才龍(キム・ジェリョン)、李萬建(リ・マンゴン)、崔輝(チェ・フィ)、朴太徳(テ・ドクス)、金秀吉(キム・スギル)、太亨徹(テ・ヒョンチョル)、鄭京擇(チョン・ギョンテク)の各氏が党中央委員会政治局委員に、趙甬元(チョ・ヨンウォン)、金徳訓(キム・ドックン)、李龍男(リ・リョンナム)、朴正男(パク・チョンナム)、李煕用(イ・ヒヨン)、趙春龍(チョ・チュンリョン)の各氏が同政治局委員候補に補欠選挙された。

    また朴奉珠(パク・ポンジュ)、李萬建(リ・マンゴン)の両氏が党中央委員会副委員長に選挙された。

    同通信の報道全文は次のとおり。

    朝鮮労働党中央委員会第7期第4回総会に関する報道

    【平壌4月11日発朝鮮中央通信】朝鮮労働党中央委員会第7期第4回総会が10日、党中央委員会本部庁舎で行われた。

    朝鮮労働党の金正恩委員長が、総会を指導した。

    総会には、朝鮮労働党中央委員会の政治局常務委員会委員と政治局委員、委員候補、党中央委員会の委員、委員候補、党中央検査委員会委員が参加した。

    党中央委員会の一部の部署の副部長とその他のメンバーが、オブザーバーとして出席した。

    党中央委員会政治局の委任によって、朝鮮労働党の金正恩委員長が司会した。

    総会には、次のような議案が上程された。

    1.社会主義建設で自力更生の旗印をより高く掲げていくことについて

    2.最高人民会議第14期第1回会議に提出する国家指導機関構成案について

    3.組織問題

    総会では、第1の議案が討議された。

    金正恩委員長が、第1の議案に対する報告を行った。

  • 核兵器より「親の仕送り」が頼みという北朝鮮軍の凋落

    核兵器より「親の仕送り」が頼みという北朝鮮軍の凋落

    先月27日、北朝鮮の平壌で「朝鮮人民軍第5回中隊長、中隊政治指導員大会」が開催された。金正恩党委員長も大会に参加し、「現在の革命情勢は、これまでのいずれの時期よりも人民の軍隊の軍事力強化を求めている」などと述べるなど、朝鮮人民軍(北朝鮮軍)に対する期待を示した。

    しかし、今の北朝鮮軍はこうした期待に応えられるような「立派な軍隊」ではない。軍紀はすでに乱れきっており、上官が一種のワイロとして女性兵士に「性上納」を強要することも横行している。

    (参考記事:北朝鮮女性を苦しめる「マダラス」と呼ばれる性上納行為

    総兵力120万人と推定されている北朝鮮軍だが、長引く経済難で弱体化し、その実態は「飢える軍隊」と揶揄されている。大規模訓練時以外、兵士の多くは農作業の現場にかりだされる。そこでは農民を襲撃する事件すら続発している。

    (参考記事:【スクープ撮】人質を盾に抵抗する脱北兵士、逮捕の瞬間!

    北朝鮮は、体制のプロパガンダに利用するため、故金日成主席および故金正日総書記の誕生日や朝鮮労働党、朝鮮人民軍などの創建記念日までに大型工事を終え、その当日に完成式典を行うことがよくある。この際、当局から求められた期日に間に合わせるため「速度戦」という突貫工事が行われるが、軍人たちが大量に動員される。しかし、安全対策を無視した工期短縮のせいで、1989年には500人以上の軍人が犠牲になる事故も起きている。

    (参考記事:【再現ルポ】北朝鮮、橋崩壊で「500人死亡」現場の地獄絵図

    食糧不足による栄養失調や、危険な建設作業場への動員。こんな軍隊にわが子を送らなければいけない親たちは心配でたまらないだろう。米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)によると、親たちは毎月、または年に数回、入隊した子どもたちへ送金しているという。このいわば「仕送り」があってこそ子どもたちは飢えから逃れ、健康を維持することができる。仕送りが出来ない貧しい家庭出身の兵士たちが飢えに苦しむ軍隊生活を送っていることは想像に難くない。

    金正恩氏は、このような北朝鮮軍の惨状をあまり理解していないようだ。金正恩氏は度々北朝鮮軍の部隊を現地視察している。しかし、視察の際はあらかじめ調達してきた物資を部隊の倉庫にぎっしり詰めて、食事なども立派なものを並べるという。現地指導が終わったら、全ては車両に積まれてどこかへ消えていく。倉庫はガラガラになり、兵士たちの食卓にはトウモロコシのご飯と塩大根だけ残る。こうした悪弊は金正日総書記の時代からずっと続いているとRFAは指摘する。

    金正恩氏は冒頭に述べた大会で「人民軍を百戦百勝の最精鋭強兵に強化し、発展させるための跳躍台が築かれた」と強調したが実に空しい言葉である。

    (参考記事:ひとりで女性兵士30人を暴行した北朝鮮軍の中隊長

  • 一度に500人犠牲も…殺人的「速度戦」を金正恩氏が止めた理由

    一度に500人犠牲も…殺人的「速度戦」を金正恩氏が止めた理由

    北朝鮮国営の朝鮮中央通信は6日、金正恩党委員長が東海岸で造成中のリゾート「元山葛麻(ウォンサンカルマ)海岸観光地区」の建設現場を視察したと伝えた。

    金正恩氏は工事の進み具合に満足を表しながらも、次のように述べたという。

    「今年の党創立記念日(10月10日)まで急いで何に追われているかのように速度戦で建設するのではなく、工事期間を6カ月間延長して来年の太陽節(4月15日の金日成主席の誕生日)まで完璧に完成しよう」

    (参考記事:金正恩氏の背後に「死亡事故を予感」させる恐怖写真

  • 北朝鮮軍人と学生グループが大乱闘。しかし処罰されたのは…

    北朝鮮軍人と学生グループが大乱闘。しかし処罰されたのは…

    北朝鮮では先月10日、国会にあたる最高人民会議の代議員選挙が行われた。名前も聞いたことがなければ姿を見たことすらない候補者に賛成票を投じるもので、投票率は99.9%に達し、全員が当選する。

    ヤクザ顔負けの大暴れ

    そもそも、選挙キャンペーンのポスターの決まり文句が「皆が賛成投票しよう!」というものだ。神聖な政治的儀式として扱われる選挙だけあって、選挙期間中には些細な犯罪やトラブルも許されない。

    (参考記事:金正日が死んだ日なんか関係ねぇ…北朝鮮の若者たちが大暴れ

    そんな選挙の最中に朝鮮人民軍(北朝鮮軍)の軍官(将校)が、首都平壌市内のレストランで乱闘騒ぎを起こした。平壌の内部情報筋によると、事件が起きたのは市内中心部の平川(ピョンチョン)区域のレストランだ。

    朝鮮人民軍第7総局の中隊長、小隊長らがレストランで食事していたところ、些細なことで隣席の大学生グループと口論になった。やがて乱闘へと発展し、民間人に手を出すという軍人としてあるまじき行為に及び、保安員(警察官)が出動する騒ぎとなった。

    北朝鮮におけるこのような乱闘騒ぎは、非常に激しいものになりがちだという。今年3月にはロシアの地方都市で北朝鮮労働者とタジキスタンの労働者がヤクザ顔負けの乱闘を繰り広げ、その動画がネット上で公開されたこともあった。

    (参考記事:【動画】北朝鮮労働者とタジキスタン労働者、ロシアで大乱闘

  • 金正恩「拷問部隊トップ」を待つ運命…米朝決裂で幹部ら責任追及

    金正恩「拷問部隊トップ」を待つ運命…米朝決裂で幹部ら責任追及

    ベトナム・ハノイで行われた2回目の米朝首脳会談が物別れに終わったことを受けて、金正恩党委員長が3人の部下を問責したと、韓国紙・朝鮮日報が6日付で伝えた。

    同紙によれば、問責の対象となったのは事前の実務交渉を担当した金赫哲(キム・ヒョクチョル)国務委員会対米特別代表と金聖恵(キム・ソンヘ)統一戦線部統一策略室長、そして首脳会談で金正恩氏の通訳を務めたシン・ヘヨン通訳官だ。

    金赫哲氏と金聖恵氏は、米国側の意向を正確に把握できなかったことを咎められ、シン・ヘヨン氏は通訳ミスがあったためだという。金赫哲氏と金聖恵氏はプロの外交官と情報官僚であり、交渉の雲行きを見ながら、自分たちがどのような立場に置かれるか、覚悟を決めていたかもしれない。一方、今回が金正恩氏を担当する「1号通訳」としてのデビューだったシン・ヘヨン氏は、さぞや激しく緊張し、動揺したことだろう。

  • 30代男性にガソリンをかぶらせた北朝鮮の「貧困と絶望」

    30代男性にガソリンをかぶらせた北朝鮮の「貧困と絶望」

    北朝鮮は世界的に見て自殺率が非常に高い国だ。

    世界保健機関(WHO)の2012年の統計によると、10万人あたりの自殺率(年齢調整なし)のランキングでは、北朝鮮は39.5人で1位。国ごとの人口と年齢構成の違いを調整した値でも、北朝鮮は1位のガイアナ(44.2人)に次ぐ2位(38.5人)だ。世界でも稀に見る抑圧体制が、多くの人を自殺に追い込む一因となっている。

    (参考記事:北朝鮮の女子大生が拷問に耐えきれず選んだ道とは…

    中国との国境を流れる鴨緑江に面した北朝鮮の村で、30代男性が自宅に火を付け焼身自殺を図る事件が起きた。

  • 北朝鮮「美貌のウェイトレス」たちの寂しく憂鬱な日々

    北朝鮮「美貌のウェイトレス」たちの寂しく憂鬱な日々

    対北朝鮮制裁により開店休業状態が続き、昨年から営業再開にこぎつけた中国の北朝鮮レストランが、昨年末から今年にかけ客数の減少で苦戦していると米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が伝えている。

    北朝鮮との国境に面した中国・丹東市のある住民はRFAに対し、「丹東に10店以上ある北朝鮮レストランのうち、夜に公演を行っているのは規模が最も大きい柳京食堂だけだ」と語っている。

    北朝鮮といえば、女性従業員らの歌と踊りの公演がカンバンである。中にはアイドル並みの美貌を誇るウェイトレスもいる。

    (参考記事:美貌の北朝鮮ウェイトレス、ネットで人気爆発

    彼女らが公演を行わない理由は、ひとつしかない。

  • 北朝鮮「韓流への嫌悪」なお強く…ビデオ厳禁、死刑判決も

    北朝鮮「韓流への嫌悪」なお強く…ビデオ厳禁、死刑判決も

    昨年4月に10年ぶりに開催された南北首脳会談。その関連イベントとして北朝鮮の首都・平壌では韓国芸術団の公演が行われ、金正恩党委員長と李雪主(リ・ソルチュ)夫人も鑑賞した。

    それから7ヶ月経って、その様子を収めたDVDが北東部最大の卸売市場、水南(スナム)市場をはじめ、清津(チョンジン)市内の市場で出回るようになった。北朝鮮当局は、死刑や拷問など極端な手段を動員して取り締まるほど韓流コンテンツを嫌悪してきたが、ここへ来て解禁に向けた動きが表れたとの観測も出ていた。

    (参考記事:北朝鮮の女子大生が拷問に耐えきれず選んだ道とは…

    ところが、北朝鮮国民の期待を裏切る「逆コース」とも言うべき現象が見られている。

  • 金正恩氏が「飲み会禁止令」…軍幹部14人をまとめて処刑した例も

    金正恩氏が「飲み会禁止令」…軍幹部14人をまとめて処刑した例も

    北朝鮮当局が恐れているものの一つが、口コミだ。国民に知られたくない都合の悪い情報ほど、口コミを通じてあっという間に全国に広がってしまう。たとえば1990年代にあった国民虐殺や、最近のマンション崩壊事故なども、すっかり公然の秘密となっている。

    これが体制を揺るがす流れにつながるのを、極度に恐れているのだ。

    (参考記事:「手足が散乱」の修羅場で金正恩氏が驚きの行動…北朝鮮「マンション崩壊」事故

    当局は、2月末の米朝首脳会談が「決裂した」という話を抑えるために、口コミの発信源となる市場で集まってうわさ話をすることを禁止した。今度はそこから一歩踏み込んで、そもそも集まること自体を禁止する方針を示した。米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が報じた。

  • 「この国はもうすぐ滅びる」北朝鮮国民が嘆く薬物汚染の末期症状

    「この国はもうすぐ滅びる」北朝鮮国民が嘆く薬物汚染の末期症状

    韓国のデイリーNKと同一グループの対北短波ラジオである国民統一放送は、「北朝鮮の正常国家への道」というテーマで韓国に亡命した太永浩(テ・ヨンホ)元駐英北朝鮮公使とユン・ヨサン北朝鮮人権情報センター(NKDB)所長との対談を放送した。対談のテーマは、北朝鮮の薬物汚染である。

    北朝鮮で覚せい剤がまん延する実態を巡っては最近、金正恩党委員長が視察したこともある格式高い中央行政機関・国家科学院までが密造に関わっているとの疑惑が持ち上がっている。かつてのように、国家ぐるみで麻薬や覚せい剤を生産しているわけではないが、資金に窮した機関や個人が、ことごとく薬物ビジネスに手を染めているのだ。

    (参考記事:一家全員、女子中学校までが…北朝鮮の薬物汚染「町内会の前にキメる主婦」

    一方、金正恩氏はこうした薬物蔓延を深刻な問題としてとらえている。

  • 北朝鮮が韓国の呼びかけに「だんまり」…文在寅政権が困惑

    北朝鮮が韓国の呼びかけに「だんまり」…文在寅政権が困惑

    北朝鮮と韓国の南北共同連絡事務所に1日、北朝鮮側の所長代理を務めるキム・グァンソン祖国平和統一委員会部長が復帰した。北朝鮮は先月22日、連絡事務所から一方的に撤収して韓国を慌てさせた。その後、北朝鮮は徐々に人員を復帰させ、業務を正常に行うまでになっているもようだ。

    しかし、これで韓国が安心できるわけではない。韓国軍は1日、朝鮮戦争の激戦地だった南北非武装地帯(DMZ)の「矢じり高地」(江原道・鉄原)で、戦死者の遺骨の発掘に着手した。本来、この発掘事業は、北朝鮮と韓国が共同で行うことが昨年9月の南北首脳会談を機に結ばれた軍事分野合意書で決められていた。ところが、北朝鮮が必要な手続きを踏まず、韓国が仕方なく単独で始めたのだ。

    これだけではない。韓国国防省は3月18日、遺骨発掘や漢江河口での民間船舶の自由航行など南北軍事合意の履行に向け将官級軍事会談の開催を提案したが、北朝鮮は「だんまり」を決め込んでいる。

    北朝鮮が、ハノイでの朝米首脳会談の失敗を受け、外交戦略の練り直しを進めているのは明らかだ。

    (参考記事:「約束も礼儀もなく無責任」北朝鮮が文在寅政権を猛批判する理由

    それでいちばん困るのが、韓国の文在寅政権である。国内経済の低迷から抜け出せない同政権としては、南北対話の進展がほとんど唯一のセールスポイントだった。歴史問題などを巡る日本との関係のこじれを支持率に結び付けようとの雰囲気も見られるが、韓国国民だって決してバカではない。

    (参考記事:韓国専門家「わが国海軍は日本にかないません」…そして北朝鮮は

    何をやっても文在寅大統領の支持率が大きく上がらないことが、その現実を示している。

    こうなると、文在寅政権は北からのラブコールが欲しくて欲しくて仕方ない「飢餓状態」に陥るしかない。そして、北朝鮮からの要求に抵抗する余地が、どんどん狭まっているのである。

    すでにこの間においても、韓国は日米から、対北融和に前のめり過ぎると見られてきた。米朝の非核化対話が進まない以上、韓国もここで呼吸を整えるべきところなのだが、むしろ北朝鮮の巧みな心理戦にやられている印象だ。

    (参考記事:「韓国は欲張り過ぎだ」米国から対北朝鮮で厳しい声

    米国では、北朝鮮に配慮して最近あえて言及してこなかった同国の人権問題が、再び注目を集めそうな気配もある。

    (参考記事:北朝鮮女性、性的被害の生々しい証言「ひと月に5~6回も襲われた」

    この問題から露骨に目を背ける文在寅政権にはすでに多くの批判が集まっているが、今後いっそう、苦しい立場に追い込まれていく可能性もある。

  • 北朝鮮「拝金主義」共和国でバカを見たある軍人の不運

    北朝鮮「拝金主義」共和国でバカを見たある軍人の不運

    昨年12月、北朝鮮の国境警備隊の軍官(将校)3人が家族を動員して、松の実や薬草を中国に密輸した容疑で当局に摘発された。3人は職務停止となり、警備総局の保衛司令部(秘密警察)で取り調べを受けた。

    最近、調査結果と処分の内容が発表されたが、疑問の声が上がっていると両江道(リャンガンド)の内部情報筋が伝えてきた。

    警備総局は、密輸に関わった国境警備隊の中隊長を解任した上、労働鍛錬隊6ヶ月の刑を言い渡した。労働鍛錬隊は軽犯罪者向けの刑務所で、一般刑務所の教化所、強制収容所の管理所と比べればマシと言われるが、強制労働、不衛生な環境、看守の暴言、暴力など「人権侵害の総合商社」であることには変わりない。

    (参考記事:北朝鮮、脱北者拘禁施設の過酷な実態…「女性収監者は裸で調査」「性暴行」「強制堕胎」も

    一方、同様に密輸に関わった政治指導員と保衛指導員は、お咎めなしで元のポストへの復帰が決まった。関与の度合いから言えばこの2人の方が中隊長より重いが、事実上の無罪放免となったのは、ワイロのおかげだ。現在の北朝鮮では、社会のあらゆる場面で、あらゆる形のワイロがやり取りされるのだ。

    (参考記事:北朝鮮女性を苦しめる「マダラス」と呼ばれる性上納行為

    3人が摘発されたのは、金正恩党委員長の掲げる不正腐敗との闘いの一環として、朝鮮労働党が大々的な検閲(監査)を行っているときのことだ。金正恩氏の指示で行われた検閲での摘発だけあって、非常に厳しい処罰が予想された。

    3人は、経緯書と共に捜査機関等に多額のワイロを送り刑事処罰の免除を求めた。その額は政治指導員と保衛指導員が2000元(約3万3000円)。生活の苦しい中隊長は200元(約300円)しか出せなかった。それで、中隊長が担ったのは密輸分の3分の1以下なのに、より重い処罰を受けてしまったというわけだ。

    同じ罪を犯したのに罪を悔いているかではなく、ワイロの額で処分が決まったということだ。「貧しい中隊長が3人分の処罰を1人でかぶった」(情報筋)という声が上がるのは当然のことだろう。

    しかし、北朝鮮においてワイロの額が量刑を左右するのは半ば常識だ。両江道の保衛部(秘密警察)は、中国キャリアの携帯電話を使用した容疑で逮捕した人に3つのコースを示し、ワイロを取り立てる。5000元(約8万3000円)なら釈放、半分なら懲役半年、一銭も払わないなら懲役1年といった具合だ。

    (参考記事:口に砂利を詰め顔面を串刺し…金正恩「拷問部隊」の恐喝ビジネス

    「地獄の沙汰も金次第」を地で行くのが、拝金主義にまみれた今の北朝鮮だ。

  • 北朝鮮で「日本製の便器」が人気を呼ぶ独特の理由

    北朝鮮で「日本製の便器」が人気を呼ぶ独特の理由

    日本政府は2006年、対北朝鮮独自制裁を始め、日本と北朝鮮を行き来していた貨客船万景峰(マンギョンボン)号の日本入港を禁止した。2009年からは、北朝鮮向けのすべての輸出を禁止する追加制裁を実施した。

    かつて北朝鮮で高級品と言えば日本製だったが、制裁により輸入ができなくなったことや、韓国製やヨーロッパ製に取って代わられた。しかし、かつてほどではないにせよ日本製の人気は高い。

    (参考記事:美女と「日本製の部屋着」に狂わされた、ある北朝鮮警察官の選択

    特に、富裕層の間では依然として日本製が最も人気が高い。そんな中、平壌で需要が急激に高まっているのは日本製の便器、洗面台、シャワー、便器などの衛生陶器だ。米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が報じた。

  • 金正恩氏も激怒した「女性兵士への性暴力」の卑劣な手口

    金正恩氏も激怒した「女性兵士への性暴力」の卑劣な手口

    1904年3月4日、米国のニューヨークで、女性たちが参政権を求めて立ち上がりデモを行った。それがきっかけになり、毎年3月8日は国際女性デーとなっている。北朝鮮では「国際婦女節」と呼ばれるが、金正恩党委員長は今年のこの日に際し、朝鮮人民軍(北朝鮮軍)内で蔓延する性暴力に対して厳正に対処する方針を示した。

    (参考記事:ひとりで女性兵士30人を暴行した北朝鮮軍の中隊長

    咸鏡北道(ハムギョンブクト)の内部情報筋によると、2月下旬から軍において「反性暴力闘争」が行われている。軍の幹部による、女性兵士に対する言語的、身体的な性暴力の根絶を目的とした今回の闘争は、金正恩氏の指示に基づくものだという。

  • 日本「ホメ殺し」のネタも枯れた、北朝鮮トンデモ言説のお粗末

    日本「ホメ殺し」のネタも枯れた、北朝鮮トンデモ言説のお粗末

    北朝鮮メディアがまたもや、日本の軍備増強に批判の矛先を向けている。しかしこの間、いろいろと難癖を付けすぎて「ネタ枯れ」したのか、今回はかなり強引な論法になっている。

    同国の内閣などの機関紙・民主朝鮮は26日、日本が中国の脅威を口実に軍事大国化に向かっていると非難する論評を掲載した。その中で、次のようなことを言っている。

    「事実上、日本の軍事力は世界的に先進国の隊列に堂々と入ったと言っても過言ではない」

    一見、日本の「強さ」を認めているかのような表現だが、これは一種の「ホメ殺し」とも言えるもので、このところ北朝鮮メディアがよく使っている手法だ。

    (参考記事:「自衛隊の攻撃能力は世界一流」と評価する金正恩氏の真意

    ただ、それもやり過ぎればネタは尽きる。そのせいか民主朝鮮の論評では、日本の軍備増強の事例のひとつとして、こんな言いがかりをつけている。

    「日本外相は、人工知能技術を導入した人工知能武器の活用に関連する論議に積極的に関与するという意向を表した」

    日本の河野外相が最近、人工知能を搭載した「AI兵器」について、国際的な議論に関わっていく意向を示したのは事実だ。だがそれは、AI兵器が暴走して制御できなくなり、世界戦争が引き起こされる可能性が指摘されているなか、公明党から「国際的な議論」を求める提言を受けてのことだ。つまり、河野氏が積極的に関与するとしたのは、AI兵器の規制の在り方などについての議論なのだ。

    最近の北朝鮮メディアは、単なる事実誤認のためか、あるいは故意によるものかはわからないが、このように強引に事実を捻じ曲げて、日本の軍事政策を非難する例が目立っている。

    仮に非核化を実行した場合、軍事力で東アジア最弱となる北朝鮮とすれば、日本のパワーが気になるのは当然だろう。

    (参考記事:金正恩氏の「ポンコツ軍隊」は世界で3番目に弱い

    ただ、ここまでして難癖を付ける裏には、宣伝戦略上の何らかの思惑が隠されている可能性もある。

    (参考記事:韓国専門家「わが国海軍は日本にかないません」…そして北朝鮮は

    いずれにしても、同国のメディア戦略は金正恩氏が直接統括していると見られるものだ。今後の国際情勢の流れの中で、北朝鮮が本格的に日本と向き合う条件が整ったとき、金正恩氏がどのようなメッセージを投げてくるかは、今から気になるところだ。

    (参考記事:北朝鮮「日本の核武装化こそ問題」主張でドツボにはまる

  • 金正恩氏の留守中に「うっかりミス」した軍将校の最悪な運命

    金正恩氏の留守中に「うっかりミス」した軍将校の最悪な運命

    北朝鮮の金正恩党委員長はベトナム・ハノイでの米朝首脳会談のために、先月23日から今月5日まで、北朝鮮の最高指導者としては異例の長期に渡り、首都・平壌を留守にした。

    恐怖政治で鉄の統制を強いている同国の体制も、国内には常に不満がくすぶっていることを知っており、クーデターなどを恐れ、長く国を離れようとはしてこなかったのだ。

    (参考記事:抗議する労働者を戦車で轢殺…北朝鮮「黄海製鉄所の虐殺」

    それだけに、金正恩氏の外遊時には厳戒態勢が敷かれていたはずだが、そんな最中、朝鮮人民軍(北朝鮮軍)の空軍基地で大規模火災が発生したと、現地の内部情報筋が伝えた。

  • 「約束も礼儀もなく無責任」北朝鮮が文在寅政権を猛批判する理由

    「約束も礼儀もなく無責任」北朝鮮が文在寅政権を猛批判する理由

    北朝鮮メディアが、韓国の文在寅政権への圧迫を強めている。

    対韓国宣伝サイトの「ウリミンジョクキリ(わが民族同士)」は25日付の論評で、「南朝鮮の当局者たちが『制裁の枠組み』の中での協力交流うんぬんと言うのは北南宣言に合意した当事者として約束も、義務も、礼儀も捨てた態度」であると非難。さらに、「北南合意の精神にも反する無責任な行動」と切って捨てた。

    北朝鮮は、これまでにも様々な表現で韓国を非難してきたが、この論評は特に強い調子と言える。また、27日付の論評では、次のように主張している。

    「今は外勢の顔色をうかがいながら、優柔不断に対面維持をするときではなく、民族自主の精神をもって、これまでにも増して北南関係の発展と朝鮮半島の平和と安全のために努力すべきときなのだ」

    ここに出てくる「外勢」とは言うまでもなく、米国のことだ。

    (参考記事:日米の「韓国パッシング」は予想どおりの展開

    韓国政府は北朝鮮への800万ドルの人道支援を決定したが、実施は先延ばしになっている。また、北朝鮮をあやすために、開城工業団地と金剛山観光の再開を目指しているものの、実現はおぼつかない。いずれも、理屈の上では韓国独自の判断で実行する余地のある問題だ。しかし、出来ない。

    (参考記事:金正恩は米大学生が「歯がズレて死亡」した理由を知っている