北朝鮮の水爆実験をめぐり、対北朝鮮包囲網が狭まりつつある。
今月20日からスイス開かれる世界経済フォーラム(ダボス会議)に北朝鮮の李スヨン外相が出席する予定だった。ダボス会議に出席すれば、1998年以来の18年ぶりということもあり、注目されていたが、核実験を理由に招待は取りやめられた。
(参考記事:ダボス会議、核実験で北朝鮮の招待を取りやめ)
日本産クロマグロで贅沢三昧
国際社会からの投資を募りたい北朝鮮としては痛手であり、こうした動きは今後もさらに強まるだろう。
北朝鮮の水爆実験をめぐり、対北朝鮮包囲網が狭まりつつある。
今月20日からスイス開かれる世界経済フォーラム(ダボス会議)に北朝鮮の李スヨン外相が出席する予定だった。ダボス会議に出席すれば、1998年以来の18年ぶりということもあり、注目されていたが、核実験を理由に招待は取りやめられた。
(参考記事:ダボス会議、核実験で北朝鮮の招待を取りやめ)
国際社会からの投資を募りたい北朝鮮としては痛手であり、こうした動きは今後もさらに強まるだろう。
海外で働く北朝鮮労働者の数は正確には不明だが、6万人に達すると言われている。その多くが劣悪な環境で働かされ、給料のほとんどを当局にピンはねされている。
国連のマルズキ・ダルスマン北朝鮮人権特別報告官は、海外派遣労働者への人権侵害で北朝鮮当局を非難するなど、北朝鮮の海外派遣労働者は国際的な人権問題となっている。
そんな中、北朝鮮政府系の機関が経営するレストランで働く女性に、給料が全く支払われていないと、米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が報じた。
RFAは、中国の国境地帯にある都市にある北朝鮮レストランで働く20代の女性の次の証言を紹介している。
韓国のソウル首都圏一帯で、北朝鮮が飛ばしたものと思われるビラが大量に発見された。発見されたビラは、14日朝までに数万枚に達する。韓国軍が再開した対北朝鮮拡声器放送への対抗措置と見られる。
韓国軍の合同参謀本部は、12日午後と13日早朝に北朝鮮がビラを飛ばす様子を察知したと明らかにした。これらのビラは現在把握されているだけで13種類に及び、カラー印刷されており、ビニール袋に入っていた。
今年も日本の各地で行われた成人式が荒れたようだ。一部とは言え、ヤンチャな若人や暴走族が、派手にデコレーションされた自慢のバイクで成人式に乱入し、酒を飲んでは、無法の限りを尽くすーーこうした風景は良くない意味で成人式の風物詩となりつつある。
暴走族という極端な示威行動はさておき、古今東西、バイクは若人にとって憧れのアイテムだ。北朝鮮でも、「デザインが格好いい」という理由で、ヤマハをはじめとする日本製バイクは憧れであり、「富の象徴」だった。
さらに、ドンジュ(新興富裕層)の子弟たちは、自分たちを誇示するためにバイクに乗り始めた。昼夜問わず騒音をまき散らして町中や村中を爆走する彼らは北朝鮮版「暴走族」とも言える。
北朝鮮とバイクについて考えているとふと思い出したことがある。拉致被害者の曽我ひとみさんの夫であるチャールズ・ジェンキンスさんだ。
韓流ドラマの中の世界にあこがれを抱き、韓国に行きたがる「カジュアル脱北」を考える北朝鮮の若者が増えている一方で、金正恩第一書記の恐怖政治に身の危険を感じ「生き残るための脱北」を考える幹部が増えている。
(参考記事:北朝鮮の若者、「韓流スターに会いに行きたい!」)
韓国の国家情報院は、2015年だけで北朝鮮の高官20人が脱北したと発表。また、海外駐在の外交官や貿易関係者の脱北、亡命も相次いでいる。今後の北朝鮮社会を担う若者の間でも「粛清されるリスクが高まる」という理由で、労働党や政府で働くことを避ける風潮が高まりつつある。
(参考記事:北朝鮮の高官ら20人が亡命、国内で拝金主義も…韓国情報機関が報告)
(参考記事:医師、IT技術者に憧れる北朝鮮の若者「粛清されないから」)
指導層や幹部に対する締め付けが強化される一方で、庶民への統制は徐々に緩和されている。とりわけ、市場に対する統制の緩和は顕著だ。
マスコミは連日、北朝鮮の核開発問題を大きく扱っているが、人権問題と関連付けた報道はほとんど見かけない。大手紙では日本経済新聞の山口真典氏が、「唐突にみえる強硬策に金正恩第1書記を駆り立てた背景」として、「米国が積極化した『人権問題の追及』という圧力が、真綿で首を絞めるように正恩氏を脅かしている」と指摘しているぐらいだ。
北朝鮮が国連制裁をものともせずに核開発に突き進む背景には、明らかに人権問題がある。これは、筆者や山口氏が勝手に言っているのではない。北朝鮮自身が、声明の中で言明しているのだ。
【関連記事】水素爆弾実験に関連して北朝鮮政府が発表した声明
マスコミは連日、北朝鮮の核開発問題を大きく扱っているが、人権問題と関連付けた報道はほとんど見かけない。大手紙では日本経済新聞の山口真典氏が、「唐突にみえる強硬策に金正恩第1書記を駆り立てた背景」として、「米国が積極化した『人権問題の追及』という圧力が、真綿で首を絞めるように正恩氏を脅かしている」と指摘しているぐらいだ。
北朝鮮が国連制裁をものともせずに核開発に突き進む背景には、明らかに人権問題がある。これは、筆者や山口氏が勝手に言っているのではない。北朝鮮自身が、声明の中で言明しているのだ。
【関連記事】水素爆弾実験に関連して北朝鮮政府が発表した声明
韓国統一省によれば、2012年に金正恩政権が誕生して以降、韓国に入国する脱北者の数が半分に急減しているという。北朝鮮当局が中朝国境の監視と、越境者の摘発を強化していることが理由のようだ。
しかしその一方、韓国に入国する脱北者のうち、女性が占める割合は増え続けている。
(参考記事:韓国に入国する脱北者の数が急減…金正恩政権の発足後)
国営企業などの職場で統制を受ける男性に比べ、市場で商う女性らは行動の自由度が比較的高く、脱北に向けて行動を起こしやすい。
だが、理由はそれだけではないだろう。
北朝鮮の朝鮮中央通信は5日、核抑止力の強化を正当化する論評を配信した。論評は「世界制覇を狙う米国の核脅威騒動は、対朝鮮核恐喝策動によって極致を成している」としながら「米国こそ、人類の頭上に初の原爆を投下し、自分らの世界制覇野望の実現のために核のこん棒をやたらに振り回す核恐喝と核戦争の元凶である」と指摘した。
さらに「米国の核恐喝を撃退するためにわが共和国が核を保有してそれを法化し、新たな並進路線に従って絶えず強化するのはあまりにも当然なことである」としながら次のように主張した。
「絶え間なく増大する米国の核脅威こそ、われわれを核抑止力の強化へ進ませた根本要因である」
そのうえで「米国は、現実を直視して愚か極まりない核戦争挑発策動を直ちに取り止めるべきであろう」と強調した。
朝鮮中央通信の報道全文は次のとおり。
北朝鮮の金正恩第1書記は、1日に発表した今年の施政方針「新年の辞」の中で昨年の国家事業を振り返り、成果の筆頭に白頭山英雄青年発電所と清川江階段式発電所の建設を挙げた。金正恩氏が発電所建設をアピールするのは、慢性的な電力難をいかに解決するかが、北朝鮮の政治経済の今後に最も大きく影響するからだ。
首都・平壌ですら1日に何度も停電し、地方によってはまったく電気が来ないことも珍しくない現状に対し、国民の不満は大きい。
日本海沿岸部に、昨年10月以降、北朝鮮の漁船と見られる木造船が14隻漂着し、31人の遺体が発見された。こうした事故の多発について、咸鏡南道(ハムギョンナムド)のデイリーNKジャパンの内部情報筋は「無理に操業したことが原因だ」と述べる。
「咸鏡南道だけでも漁に出て帰ってこない行方不明者は150人以上だ。年末に咸鏡南道人民委員会と、道の保安局(警察)が集計した数字であり、咸鏡北道や江原道を含めると数百人以上だろう」
情報筋によると、今年6月から始まったイカ漁や11、12月のハタハタ漁の事故を見てみると、行方不明者の大多数は、小さな木造船(8〜12馬力の漁船)に乗って漁をしていたという。また、沈没した船の大半が、専門の船製造所で作ったものではなく、個人の木工職人が、いい加減につくった小舟のレベルだという。
北朝鮮の国営メディア「朝鮮中央通信」によると、朝鮮労働党の金養建(キム・ ヤンゴン)書記(享年73才)が12月29日未明、交通事故で死去した。金養建氏は、韓国との交渉経験も豊富で、北朝鮮外交のキーパーソンの一人だ。
一部では「交通事故死」の発表を、額面通りにとらえて良いものか、との指摘も出ている。かつて北朝鮮国内の権力闘争とのからみで、自動車事故を装った「謀殺説」が出回っていたためだ。
(参考記事:北朝鮮、9ヶ月間で労働党幹部3人死亡のミステリー)
しかし筆者は、今回の件は交通事故だったと見ている。
仮に金正恩氏にとって、金養建氏が除去しなければならない存在だったとしても、 わざわざ交通事故による暗殺という回りくどい方法を取る必要はない。
何故なら金正恩氏は、裁判すらせずに側近を処刑していると言われているのだから。
(参考記事:玄永哲氏の銃殺で使用の「高射砲」、人体が跡形もなく吹き飛び…)
それに金養建氏の遺体を対面した金正恩氏の表情は、意外にも本当に悲しそうに見える。
(参考記事:金養建氏の遺体と対面した金正恩氏)
さらに、「平壌で交通事故は決して珍しい話でもない」と語るのは、ある脱北官僚だ。
北朝鮮の国営メディア「朝鮮中央通信」によると、朝鮮労働党の金養建(キム・ ヤンゴン)書記(享年73才)が12月29日未明、交通事故で死去した。金養建氏は、韓国との交渉経験も豊富で、北朝鮮外交のキーパーソンのひとりだった。

一部では「交通事故死」の発表を、額面通りにとらえて良いものか、との指摘も出ている。かつて北朝鮮国内の権力闘争とのからみで、自動車事故を装った「謀殺説」が出回っていたためだ。(参考記事:北朝鮮、9ヶ月間で労働党幹部3人死亡のミステリー)
しかし筆者は、今回の件は交通事故だったと見ている。
北朝鮮の朝鮮中央通信は31日、金正恩第1書記が30日に金養建(キム・ヤンゴン)朝鮮労働党書記(統一戦線部長)の遺体と対面し、「深い哀悼の意を表した」と報じた。(参考記事:【写真】側近の死に「泣き顔」の金正恩氏)
同通信によれば、金正恩氏は「このような忠実な革命戦士を失ったのはわが党と革命において大きな損失だ、金養建同志は誰も代行できない自身の忠実な援助者、親しい戦友であった」「最後に手でも一度温かく取ってみて逝かせたならこんなに心が痛くないだろう」などと述べたという。
同通信は金正恩氏が金養建氏の遺体を対面した際の写真も配信しているが、泣き顔の金正恩氏は本当に悲しそうだ。
弔問には黄炳瑞(ファン・ビョンソ)軍総政治局長や、党書記の金己男(キム・ギナム)氏、崔泰福(チェ・テボク)氏らが同行したが、崔龍海(チェ・リョンヘ)氏の名は報じられていない。
粛清説の出ている崔氏は、金養建氏の国家葬儀委員に名を連ねたことから、復権の可能性が取り沙汰されていた。
朝鮮中央通信の記事全文は次のとおり。
1980年代、日本では従来とは違った価値観や感性を持つ若者たちが、「新人類」と呼ばれはじめた。中国でも、貧しい時代を知らずに価値観が異なる若者たちを「80後」(1980年代生まれ)「90後」(1990年代生まれ)と呼ぶ。いずれも上の世代からは、「今時の若者は・・・」という枕詞で、時には持ち上げられ、時には呆れられた。
一方、北朝鮮でも、2000年代頃から「市場(ジャンマダン)世代」と呼ばれる「新しい世代」が、出始めている。この世代は、幼少期に1990年代中盤からはじまった「苦難の行軍」と言われる大飢饉を体験したことから、それまでの古い世代とは、まったく異なる価値観を持つようになった。
40代以上の世代は、金日成主席、金正日総書記を神のように畏怖していた。時には恐ろしく、時には慈悲深い「首領様(金日成氏)」を信じて従えば、そこそこの暮らしを営むことができた。
ところが最近では、金正恩第1書記の「恩恵」として支給される学校制服について「ダサい。人間の価値が下がる」などと、無慈悲にこき下ろす若者が現れている。
(参考記事:金正恩センスの制服「ダサ過ぎ、人間の価値下げる」と北朝鮮の高校生)
「苦難の行軍は」そうした変化を呼び起こした。
金正恩第1書記は、脱北行為を幇助した住民に対して厳罰に処す方針を示している。
こうしたなか、9月中旬に両江道(リャンガンド)恵山(ヘサン)市で、脱北者を幇助した住民5人が銃殺刑に処されたことが最近になって明らかになった。
国境警備隊川岸への出入りを制限したり、落とし穴を掘ったり、ありとあらゆる手段を講じて、脱北を防ごうとしている。
しかし、家族単位の脱北が相次いでいる上に、脱北した兵士による中国の村での強盗殺人事件が相次ぎ、当局のメンツは丸つぶれだ。業を煮やした当局は、今回強行手段を取ったものと見られる。
北朝鮮で「ジャンマダン(市場)世代」と呼ばれる若者達が急増している。彼らの共通点として、幼いころに大飢饉「苦難の行軍」を体験し、古い世代とは異なる価値観を持っていることが挙げられる。
ジャンマダン世代を生み出したきっかけは、90年中頃から北朝鮮全土を襲った大飢饉「苦難の行軍」だ。配給システムは完全に崩壊し、住民たちは、市場で商売をして、自分の力で生き抜くことを強いられた。
そんな状況を、幼い目で見ていたジャンマダン世代にとって、国も指導者(当時は金正日総書記)も頼るべき存在ではなくなった。 学校や職場の思想教育は、表面的に暗記はするが、それが彼らの心の中に入り込むことはない。「偉大なる首領様」「親愛なる将軍様」も、どこか遠い国のおとぎ話のようにしか感じない。 かといって、金正恩体制に不満を爆発させるわけでもない。ただ単に、忠誠心も関心もないだけなのだ。
今日、従軍慰安婦問題をめぐり日韓外相会談が行われる。どんな内容になるにせよ、当事者が納得できる結果が得られるなら何よりだ。
慰安婦問題は重大な人権問題であり、人権は、何より優先されるべき問題だ。
だから「日韓が政治的に仲直りするために慰安婦問題で妥結する」のではなく、「人権問題を前進させることにより、日韓関係がより良くなる」ことが大事なのだ。
これは、日韓関係だけでなく、ほかのあらゆる国際関係について言えることだ。そこにはもちろん、北朝鮮も含まれる。
北朝鮮北部の咸鏡北道(ハムギョンブクト)の当局が、朝鮮労働党創建70周年を記念して建設した清津市に建てられた高層マンションに多くの問題が発生。価格が下落していると米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が報じた。
咸鏡北道当局は、金日成氏、正日氏の銅像前の「忠誠広場」の両側に12階建ての高層マンション15棟を建設した。清津(チョンジン)市南江洞(ナムガンドン)のマンションの1階には便利な施設も揃っているという。
今月17日に国連総会が採択した、北朝鮮の人権侵害の追及を促す決議は、そのための取り組みが「速やかに」行われることを求めている。その背景には、ひとつの重大な懸念があると思われる。
急がなければ、文字通り人格を全否定されている政治犯収容所の収容者たちが「証拠隠滅」のために抹殺されてしまうのではないか、という懸念だ。
収容所で看守として働いていた脱北者、アン・ミョンチョル氏は、「北朝鮮における人権に関する国連調査委員会(COI)」の最終報告書(以下、国連報告書)の中で次のように証言している。
「管理所では、収容者は戸籍のある国民ではなく、処刑に法律は不要だった。国家安全保衛部の担当官が生死を決定していた。担当官の決定がすべてだった」
(参考記事:元死刑執行人が証言「死刑囚は鬼の形相で息絶えた」)
また、調査委員会は次のように指摘している。
「母とその子は収容所内の懲罰棟に連行され、赤子は犬のエサの器に投げ込まれた」
この、にわかには信じがたい衝撃的な話は、「北朝鮮における人権に関する国連調査委員会(COI)」の最終報告書(以下、国連報告書)に収められた証言の一部だ。国連総会はこの報告書に基づき、北朝鮮における人権侵害の責任追及を求める決議を今年も採択した。【人気記事】コンドーム着用はゼロ…「売春」と「薬物」で破滅する北朝鮮の女性たち
上記の証言の主は、政治犯収容所で看守として働いた経歴のある脱北者、アン・ミョンチョル氏だ。国連報告書の政治犯収容所に関する部分には、アン氏の証言が数多く収められている。(参考記事:北朝鮮の女子大生が拷問に耐えきれず選んだ道とは…)
もっとも、COIはその内容について完全に裏付けを取っているわけではないので、誇張が含まれている可能性は排除できない。
この1年、デイリーNKや米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が伝えた北朝鮮内部の情報を振り返ると、ふたつのキーワードが目に付く。ひとつは「ドンジュ(金主)」で、もうひとつは「女性」だ。
ドンジュは、北朝鮮の市場経済化の中で台頭した新興富裕層のことだが、こちらについては次の機会に詳しく述べたい。
一方、北朝鮮の女性に関するニュースは、悲惨で怒りを誘うものもあれば、彼女たちのたくましさを感じさせるものもあった。
[adsense1][/adsense1]北朝鮮の秘密警察、国家安全保衛部は反政府活動の芽を徹底的に摘むため、「同窓会や友人同士の集まりでは政治的な発言に注意せよ」と脅迫に近い警告を繰り返しており、同窓会組織に対する調査も行っている。開催日時、参加者の名前、人数、話の内容まで調査する。万が一、宗派行為と見なされでもしたら、収容所送りになりかねない。
同窓会が、幹部200人の銃殺につながったことすらあった。1990年代に起きた「フルンゼ軍事大学事件」と呼ばれるクーデタ未遂事件である。
北朝鮮は1986年から1990年の間に、朝鮮人民軍の20代から40代の軍人250人を、ソ連(当時)のフルンゼ軍事大学に留学させた。
日本と同様、韓国にも同窓会がある。しかし、日本のものとは少し趣が異なる。
まず、多ければ年に数回と、かなり頻繁に行われる点がある。また、レストランやホテルでの食事に限らず、登山、海外旅行など様々なイベントを開催するのも日本の一般的な同窓会とはやや違っている。そうして同級生同士の絆は、卒業から何十年もの時間を経つつ深まり続けるのだ。
では、北朝鮮ではどうだろうか。
脱北者の話によると、本当に親しい同級生が集まって開くささやかな同窓会はあるが、クラスや学年全体が集まるような大規模なものは開催が難しいという。いったい、何故なのだろうか。
北朝鮮のガールズグループ「牡丹峰(モランボン)楽団」が北京公演をドタキャン帰国したことにより、北朝鮮と中国の関係が再び険悪となる可能性が出てきた――マスコミの報道には、こうした指摘が数多く見られる。
筆者も、そうした見方に概ね同意する。金正恩第1書記が、来年の朝鮮労働党大会が延期されるような発言をしたことを見れば、金正恩氏の「やっちまった」感は否めない。
しかしそれにより、北朝鮮と金正恩氏がただちに窮地に立たされるわけではないことは認識しておく必要があるだろう。
北朝鮮は最近、経済官僚に海外でMBA研修を受けさせたり、経済特区の投資誘致計画を公表したりと、経済の部分的開放に動くかのような気配を見せている。北朝鮮が中国に最も期待するのは、恐らくこうした取り組みへの支援なのだろうが、関係悪化は確実にマイナスに作用する。