「事故死した98人の遺体をセメント漬け」北朝鮮軍の恐るべき人権侵害

朝鮮人民軍(北朝鮮軍)の兵士たちが、上官からの暴力、暴言に苦しめられ、作業中の事故で死亡または負傷しても適切な補償を受けられないばかりか、遺体すらまともに収拾されない劣悪な人権状況に置かれている実態をまとめた報告書が発表された。

韓国の北韓人権情報センター(NKDB)が、北朝鮮軍に勤務した経験を持つ脱北者70人を対象に、昨年10月から今年1月までの間に聞き取り調査を行った結果をまとめたもので、タイトルは「軍服を着た収監者〜北朝鮮軍の人権実態報告書」となっている。

それによると、北朝鮮軍の兵士たちは通常の訓練のみならず、様々な建設工事に動員されるが、死亡事故も深刻なレベルに達している。