いよいよバレはじめた北朝鮮「制裁逃れ」の手口

米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)によると、北朝鮮で採掘された「亜鉛」と「銅」が、制裁採択以後も増産され、中朝で設立された合弁企業を通じて中国へ輸出されているというのだ。亜鉛と銅に関して、中国は輸入禁止品目として指定しておらず、制裁の抜け穴を突いた形だ。鉱物資源だけに取引額は大きく、その収益は金正恩第1書記個人の金庫に収まる。

(参考記事:北朝鮮、制裁後も「鉱物資源」を中国へ輸出か

中朝間のみならず、世界各国に駐在する北朝鮮の外交官や当局者は、合法・非合法問わず様々なビジネスを行い、外貨規制を避けてその利益をハンドキャリーで自国に持ち運んできた。国際社会も北朝鮮の「外貨運び」には目を光らせているが、全てを摘発するには至っていない。

(参考記事:金正恩氏の「バイアグラ資金」が盗まれている

先月には、スリランカで約1829万円の現金をカバンに入れて持ち運んでいた北朝鮮人2人が国際空港で摘発されたと韓国の聯合ニュースが報じた。