【体験談】仮病の腹痛を麻酔なしで切開手術…北朝鮮の医療施設

糸を抜いて拘留場に戻った日、保安署の正門前に見送りに来た友達と町内の人ひとりひとりと握手をして、私は鉄門の中に入って行った。

涙を見せないようにぐっとこらえて後ろを振り返ると、お母さんが地べたに座りこんで、両手で口をおさえたまま嗚咽していた。私は必死で笑顔を作って、母に向かって手を振った。