金正男氏を死に追いやった「暴露スクープ」の中身

記事では匿名の国家情報院の関係者を引用し、「国家情報院が金正男を(韓国に)連れてこようとしたが、金正男は韓国よりもヨーロッパや米国に行きたがった。ヨーロッパは北朝鮮情報を渇望していなかったし、米国の立場では金正男が金正日の息子であることは確かだが、他の高位級人士よりは情報価値が落ちると判断した」。

「特別な待遇を要求した金正男と米国側の交渉は決裂し、韓国側も金正男氏の要求と現実的に提供できる限界のギャップが大き過ぎたため、値段が合わないと判断し最終的にあきらめた」と明かした。

この暴露記事が金正男氏の死を呼んだと見られているのであるこの記事を見た金正恩氏が激昂し、積年の邪魔者であった正男氏を、テ・ヨンホ元駐英公使など近ごろ相次ぐ亡命者への「見せしめ」として白昼堂々殺害した――。