金正恩氏「屈辱の夏」から始まった東アジアの危機

北朝鮮が「では、そのようにお願いします」と素直に応じられるものではないにせよ、米韓が従来から言ってきたことであり、対話の「スタート地点」とも言える内容だ。

それよりもむしろ、正恩氏は共同声明に「(北朝鮮の)人権侵害に対する責任を糾明」すると明記されたことに、激しく反応したのではないか。

これは正恩氏にとって、死刑宣告にも等しいものだ。北朝鮮の人権状況の酷さについて、ここで長々と説明する必要はないだろう。正恩氏も祖父・故金日成主席と父・故金正日総書記と同様、その手を民や部下の血で汚している。

(参考記事:「家族もろとも銃殺」「機関銃で粉々に」…残忍さを増す北朝鮮の粛清現場を衛星画像が確認

米韓が「その責任を問う」と言っている限り、正恩氏に対話に応じる余地はないのだ。