北朝鮮、秘密警察が「落書き」捜査に躍起

どうやら下手に「落書き事件」について明らかにすると、逆にその噂が広がり、やぶ蛇になりかねないと思っているようだ。

保衛部が事件の詳細を明かさないため、住民たちも「これはタダ事ではない」と思い、口を開こうとしない。事件が起きたことは知っていても、いつどこで起きたのか、具体的にどのような落書がされていたのかについて、現時点で噂は広がっていない。

同時に、政治的に敏感な問題であるため、全体的に大人しくしながらやり過ごそうとする空気が漂っている。

しかし、一部からは「落書は、金正恩氏や国を非難したものだろう」と話す人や、「70日戦闘でその日暮らしをしている人々を苦しめたからだ、ざまあみろ」「結局、忠誠心なんて嘘っぱちだ」など、露骨に体制を批判する声もちらほら聞こえるという。