北朝鮮の4歳男児がこれから経験する「地獄の1丁目」

ブローカーは中国公安に確認を取ったとしていたが、内外で広く報道され、国際的な人権団体も中国政府に圧力をかけていたこともあり、イさんはこの話を信じようとしなかったという。

ところが、妻の親戚から「会寧(フェリョン)の保衛部から、あなたの妻と子どもが移送されるとの通告があった」と聞かされ、事実を受け入れたという。「妻と子どもは、裁判を受けることなく、政治犯収容所送りになるだろう」とイさんは語った。

出稼ぎ目的の単純脱北なら、比較的軽い処罰で済まされることが多いが、今回は韓国を目指した脱北という政治的事件であるため、重罰は免れないと思われる。