死傷者1500人、龍川大爆発事故…北朝鮮「暗殺未遂説」のミステリー

「事故の被害は甚大でしたが、北朝鮮は逆にそれを生かして、自国に有利な国際環境をつくり出しました。いつもの秘密主義を捨てて、異例の速さで事故を報道。すると韓国、日本、中国、米国などが相次いで人道支援を表明します。

金正日は事故直前に北京で中国首脳と会談し、核問題を巡る国際協議に忍耐強く取り組む姿勢を表明していたこともあり、北朝鮮を取り巻く対話ムードは一気に高まった。とくに日朝は、5月初旬に北京で拉致問題を前提に政府間交渉を実施。これを下地に、電撃的な第2次小泉訪朝が実現したのです」(同)

この展開を見て、北朝鮮の「自作自演」を疑う向きもごく一部ながらあったが、それこそ証拠のない想像の産物と言えた。

だが、そんな空想をかき立てずには置かないほど、北朝鮮には多くのミステリーが存在するのである。

(取材・文/ジャーナリスト 李策)