昨日の処刑人が、今日は罪人に…北朝鮮の権力中枢「一寸先は闇」
2017年の北朝鮮を振り返る(6)
北朝鮮は今年、米国からの軍事的圧力と国連安保理による経済制裁を受けながら、核実験を1回、長距離弾道ミサイルの発射実験を3回、中距離弾道ミサイルの発射実験を2回行った。強硬姿勢を貫いた金正恩党委員長は、自信を深めているかもしれない。
一方で、北朝鮮の内政には異変が感知されている。最近になり、黄炳瑞(ファン・ビョンソ)朝鮮人民軍(北朝鮮軍)総政治局長と金元弘(キム・ウォノン)同第1副局長が粛清されたとされているのだ。
「ポルノ撮影」の情報
この情報は11月、韓国の情報機関・国家情報院(国情院)によって明らかにされた。国情院は、朝鮮労働党組織指導部が朝鮮人民軍総政治局に対して20年ぶりとなる検閲を進め、その過程で黄氏と金氏など相当数の幹部が処罰されたもようだと述べた。