金正恩氏、脱北した「親戚」の殺害を命令

金王朝の一員とも言うべき人物の脱北で、金正恩氏が受けた衝撃は相当なものだったろう。

金王朝からは過去に、李一男(リ・イルナム)氏が脱北している。金正日総書記の妻の成蕙琳(ソン・ヘリム)氏の姉・成蕙琅(ソン・ヘラン)氏の息子で、昨年マレーシアで殺害された金正男(キム・ジョンナム)氏の従兄にあたる。1982年に韓国に亡命後、李韓永(イ・ハニョン)と改名して暮らしていたが、1997年にソウル郊外の自宅で北朝鮮が派遣した工作員に殺害された。

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また、大佐が海外情報の分析を行ってきた人物であるため、相当の国家機密を握っていることは想像に難くない。

大佐の脱北動機について情報筋は、不正行為の発覚を挙げた。