「首都は問題ないが地方はかなり苦しい」平壌市民が語る制裁下の北朝鮮

A氏「平壌では少し安定した。朝鮮労働党が電力部門に『1日12時間は電気を確保しろ』と指示を下したという話を聞いた。輸出されるばかりだった石炭が内需に回るようになったため、発電ができるようになったからだ。農村でも最近に入って1日平均6時間、電気が供給されるようになり、機械で脱穀を行なうようになった」

問題は貧富の格差

記者「地方でも電気が円滑に供給されている?」

A氏「まんべんなく供給されているわけではない。協同農場では電気が確保されているが、一般家庭は電気の使用を制限されている。国内では『平壌共和国』と言われているほど、平壌と地方の格差が大きい。(平壌での電気供給は安定しつつあるが)問題は冷蔵庫を使う家庭が増えたことだ。配電盤から勝手に電気を引っ張ってきて使っているのが、担当官庁の幹部はそれをネタに『見逃してやるから』とワイロをせびってくる」