「警察官たちは性犯罪の捜査を楽しんでいる」北朝鮮の救われぬ実態
北朝鮮の法においても、性的暴力は犯罪とみなされている。また著しく不十分であっても、場合によっては捜査が行われ、加害者が処罰されてもいる。もちろん私たちは、加害者の多くが権力の側にいることも知っている。
(参考記事:北朝鮮女性、性的被害の生々しい証言「ひと月に5~6回も襲われた」)
たとえば報告書によると、北朝鮮で大学教授だったキム・チョルグクさんは2014年、両江道で保安署(警察署)の幹部となった友人からこのような話を聞かされた。保安員(警察官)たちは性暴力の案件の取り調べで、加害者、被害者の話を聞くのは「ポルノを見るより楽しい」と考えているというのだ。
(参考記事:手錠をはめた女性の口にボロ布を詰め…金正恩「拷問部隊」の鬼畜行為)
このような最低な実態を知っても、個々の性的暴力には個別の加害者がおり、国家そのものによる犯罪ではないことを私たちは認識している。