「日本軍が慰安婦を虐殺した映像ある」北朝鮮メディア報道

約19秒のこの映像は、朝鮮人慰安婦が日本軍によって虐殺された後、1カ所に捨てられた様子を収めたものだと説明されている。太平洋戦争で日本が敗戦する直前の1944年9月に中国・雲南省の騰衝で米中連合軍が撮影したもので、同年9月13日夜に日本軍が朝鮮人女性30人を銃殺したという内容の米中連合軍の文書を裏付けているという。

一方、朝鮮労働党機関紙の労働新聞は15日、「深刻な人権問題は西側諸国にある」と題した論評を通じ、北朝鮮国内での人権侵害に対する非難に反発した。

北朝鮮の人権問題を巡っては、国連総会第3委員会で同日、日本と欧州連合(EU)が提出した非難決議が採択されたほか、国際人権NGOのヒューマン・ライツ・ウォッチが先月末、女性に対する性暴力の実態をまとめた報告書を発表したなどの動きがある。

(参考記事:「私たちは性的なおもちゃ」暴露された金正恩時代の性暴力

国連総会第3委員会での決議案採択を巡っては、北朝鮮の国連駐在常任代表部が同日、「断固として全面排撃する」とする公報文を発表。「EUと日本は、他国の『人権問題』について論じる資格もメンツもない国々である」としながら、「特に日本は、20世紀に朝鮮を占領して840万人余りの朝鮮人拉致および強制連行、100余万人大虐殺、20万人の日本軍性奴隷強要のような特大型の反人倫犯罪を働いた犯罪国家である」と反発した。