金正恩と大阪を結ぶ奇しき血脈(1)すべては帰国運動からはじまった

基本的に、王朝は血族によって世襲される。北朝鮮が目指す先にあるのは、故金日成を始祖とする血族、すなわち「白頭の血統」を柱とした王朝、「金氏朝鮮」だ。

しかし、金正恩が王朝体制を確立するためには、実母・高ヨンヒの存在は最大の壁となって立ちふさがる。

帰国者たちが、北朝鮮で辛苦をなめたのは、単に貧しい国だったからではない。