政治犯収容所などでの拷問・強姦・公開処刑の恐怖
- キム・ガンギル氏によれば、第12教化所でも類似の飢餓度検査を実施して飢餓によりまもなく死ぬと思われる者を特定していた。
「皆が栄養失調で苦しんでいた。刑務所では、裸にして臀部を見ることで身体的に衰弱しているかどうかを判断した。臀部の空隙が大きいと、看守はその間に拳が入るか確認した。それが確認方法だった。立っている者が衰弱1級、その横の者が2級、三番目が3級と宣言された。これらの収容者と同程度の衰弱度と判断されれば刑務所から出られなかった」。
- 調査委員会に対しある男性が証言した。この男性はチョンゴリの第12通常刑務所(教化所)で治療助手をしていた。そこにいた12ヶ月の間、全員が栄養失調であり、収容者178名が死んだことを知った。夜間に収容者を起こし、意識があるか確認しなければならなかった。意識がない者は5分間点滴したが、それ以外の治療は行われなかった。死亡が迫っている収容者は家族のもとに送り返されそこで死亡した。
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衰弱した収容者の多くが感染症により死亡した。過密房での劣悪衛生状態は感染症の発生に理想的な場所である。通常刑務所で伝染病は頻繁に発生する。刑務所には通常、軍医が配属されており、知識のない収容者が補助する。医務室には治療のための医療器具や医薬品が不足している。重篤になった収容者は家族から差し入れられた医薬品があったときしか生き延びられない。