金正日の女性関係、数知れぬ犠牲者たち【下】

金正日の私生活を暴露して、謎の死をとげた李韓永(イ・ハニョン)氏は、著書『金正日ロイヤルファミリー』で、「なんとかして金正日を喜ばそうと考えた取り巻き連中が、北朝鮮国内の女性だけのパーティーでは不十分であり、外国の女性を契約や拉致などで北朝鮮に連れて来た。女性たちは、タイやフィリピン以外にアラブ出身もいた」と述べている。

日本の月刊雑誌、『文芸春秋』の92年3月号は、80年代にある日本の女性が、お金儲けの目的で、タイの女性と一緒に平壌に行き、金正日のパーティーに動員されて、お酌をした体験談を報道した。

北朝鮮に拉致され、劇的に脱出した映画俳優の崔銀姫が書いた手記「金正日の王国」にも、北朝鮮で拉致されて、金正日のパーティーに動員された外国人女性たちが、「金正日のパーティーに何度も動員されて、もう故郷に返してもらえないようだ」と泣きながら訴えた事実を直接記録している。

金正日のプライバシーの暴露は収容所行き、敏感な事案は公開処刑

金正日の私生活は徹底的に秘密にされている。