金正恩が韓国の熱望を「スルー」…対日独立運動記念に「関心なし」

統一省は、北朝鮮側が「時期的に共同行事を準備するのが難しい」点を主な理由に挙げたと説明した。27~28日に米朝首脳会談があることを考えれば当然とも言えるが、北朝鮮のこれまでの態度を見ると、どうやら開催見送りの理由は日程だけではない。

韓国紙・中央日報(日本語版)は13日付で、行事開催に関する韓国側からの提案を、北朝鮮が「黙殺無返答で一貫している」と報道。その背景について「単なる日程の問題というよりは三一節(3.1運動)に対する南北の認識の違いのせい」との分析も出ていると伝えた。北朝鮮は、独立運動で最も重要だったのは「3.1運動」ではなく、金日成主席の抗日武装闘争だったと評価しているためだ。

北朝鮮は、最高指導者の権威が何よりも重視されるお国柄だ。それを少しでも傷つけるようなことをすれば、重罪に問われる。

(参考記事:金正恩命令をほったらかし「愛の行為」にふけった北朝鮮カップルの運命

そして、「3.1運動」の意義を強調することは、最高指導者の歴史的な権威を相対化することにつながりかねない。