金正恩氏も激怒した「女性兵士への性暴力」の卑劣な手口

信訴を受け、中央党(朝鮮労働党中央委員会)が調査に乗り出し、その結果報告を受けた金正恩氏は激怒。関連した者を厳罰に処し、二度と軍の敷居をまたがせないよう指示した。さらには女性兵士を優遇し、粗末に扱ってはならないとの指示を下した。

北朝鮮当局は、国際社会からの度重なる人権問題の指摘を意識してか、保安員(警察官)や保衛員(秘密警察)に対し、拷問などの人権侵害行為をやめるよう指示を下している。今回の性暴力根絶に関する指示も、その一環と思われる。

それ自体は評価すべきことだが、北朝鮮に深く根を張った人権侵害と女性蔑視をなくすことは、そう簡単なことではないだろう。