遺体に銃弾を浴びせ「もう一度殺した」北朝鮮の集中検閲

通常は秘密警察である国家保衛省や、警察に当たる人民保安省が検閲を行うことが多いという。そのため検閲に慣れているはずの新義州市民らも、「今回はどうして中央検察所なのか」と緊張しているという。

それもそのはずで、北朝鮮においては過去、こうした集中検閲が行われる中、文字通り「血の雨」が降った事例があるのだ。

集中検閲の中でも最も厳しかったと言われるのが、1995年に両江道(リャンガンド)に対して行われたものだ。

当時、検閲を担当した軍の保衛司令部は、道内だけで少なくとも19人を公開銃殺にしており、非公開で処刑された人々も加えたら、いったいどれほどの犠牲者が出たかもわからないという。(参考記事:「死刑囚は体が半分なくなった」北朝鮮、公開処刑の生々しい実態