人身売買団の餌食になった「ある少女」を待ち構える運命
逮捕され北朝鮮に強制送還された女性たちを待ち構えているのは、拷問、強制堕胎、性暴力だ。国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウォッチ(HRW)が最近発表した、北朝鮮における女性に対する性暴力の実態をまとめた報告書は、拘禁施設で脱北後に強制送還された女性に対する性暴力の実態について最も多くのページを割いて伝えている。
(参考記事:「私たちは性的なおもちゃ」暴露された金正恩時代の性暴力)
別の情報筋によると、先月末に咸鏡北道(ハムギョンブクト)に住む女性が複数のブローカーに「中国で行方不明になった娘を探して欲しい」と依頼した。この女性は3年前に脱北したが、人身売買の犠牲となり、中国人男性に売られてしまい、吉林省の某所で暮らしてきた。親子は電話で連絡を取り続けてきたが、突然電話が繋がらなくなったとのことだ。
(参考記事:金正恩の「女性虐待」収容所を見逃した韓国とアメリカ)