北朝鮮で「性売買ビジネス」が活況…金正恩氏「指導」もゆるみ

「駅前など人が多く集まるところにはビリヤード場、飲み屋、宿泊施設などが集まっており、営業を行っている。保安署(警察署)の機動打撃隊など複数の組織が毎日のように取り締まりを行っているとはいうが、そう言っているだけで実際これらの店は拡散する一方だ」(咸鏡北道<ハムギョンブクト>の情報筋)

駅前を中心に多数存在する「待機宿泊」と呼ばれる民泊でも、売春が行われている。

(参考記事:「夫が軍隊で酷い目に」…北朝鮮「巨大風俗街」で聞かれる悲しい話

脱北者で韓国紙・東亜日報の記者であるチュ・ソンハ氏の著書『平壌資本主義百科全書』には、協力者の平壌市民の体験談として、こんなくだりが登場する。

「仕事を終えた彼は家に帰ろうとポリ車(民間の運送車両)が止まっている駅前広場に突っ立っていた。するとある女性がやってきて「どうせ車は席が全部埋まるまで出発しない、席は取っておくからうちで食事をしていかないか」と服の裾を引っ張られた。こういう場合、大抵は売春だということを噂で聞いていた彼は、興味半分でついていくことにした」