治安悪化の北朝鮮、警察幹部も「ドロボー」に沈黙

事件が起きたのは今月初めのことだ。道内の三水(サムス)郡のある村の分駐所長は、家族総出で親戚の家に向かった。夜遅くになって帰宅したところ、家の中は激しく荒らされ、テレビやノートパソコンなどの金目の物がすべてなくなっていた。

一切の証拠を残さず犯行現場を立ち去るなどの点を考えると、窃盗の常習犯による仕業である可能性が高い。村人は、分駐所長の家に空き巣に入る犯人の大胆さに舌を巻いているという。

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分駐所長は、地域の治安、動向の監視に加え、地域住民に防犯対策を説く役割を担っている。それを身をもって実践するためか、自宅には何重にも鍵をかけるなどの防犯対策を行っていた。それなのに、あっけなく空き巣にやられたとなっては、面目丸つぶれだ。

所長は、空き巣被害の話が外部に広がらないように腐心したが、口コミネットワークに乗ってあっという間に広がってしまった。彼が、話をおおっぴらにできない理由は他にもある。