北朝鮮スマホ最新機種は「韓流拡散防止」装置付き

デイリーNK編集部で、韓国のWi-Fiへの接続を試みたが繋がらなかった。おそらく、北朝鮮独自のWi-Fiアプリ「未来」を使って接続するものと思われる。

北朝鮮製の最新型スマホ「平壌2423」には指紋認証、Wi-Fiなどの機能が搭載されている(画像:デイリーNK)

インストールされているアプリの中には、「私のキルトンム(同行者)4.1」というものがある。これはサムン情報技術交流所が制作したアプリで、ゲーム、動画などをダウンロードするためのものだ。この会社はアンドロイド用のアプリ開発に注力しており、金日成総合大学を優秀な成績で卒業した若い技術者を多数確保していると言われている。

ゲームを購入後、アプリはネットからダウンロードするようになっている。ただ、プレインストールされているものに関しては、認証キーだけを購入すれば使える。これも無許可のアプリの使用を防ぐ仕組みだ。

インストールファイルをダウンロードする際、ネットを使えば多額の料金が発生するので、「ホームページからダウンロードせよ」となっている。これにはWi-Fiスポットの利用を勧める意味合いがあると思われる。

ゲームダウンロード用のアプリ「私のキルトンム4.1」のUI(画像:デイリーNK)

決済は、朝鮮中央銀行が発行したデビットカード「チョンソンカード」、または「サムンカード」で行うことになっている。後者について詳細は不明だが、この会社が独自に制作したものと思われる。

電子書籍リーダー「光明1.22」は、北朝鮮で発行された様々な電子書籍を閲覧するためのアプリだが、「購入した図書」というタブがあることから、電子書籍を購入するサービスが存在するものと思われる。

平壌2423の特徴としてあげられるのは、「違法な情報」の拡散を防ぐための機能が搭載されている点だ。