体はボロボロで家庭も崩壊…北朝鮮「負傷兵」たちの悲惨な末路

前述の記事は、思い障害を持った栄誉軍人と結婚した女性らを持ち上げるものだが、実際は嫌々ながら結婚させられ、DVに苦しめられた挙げ句に離婚するケースも少なくないようだ。

米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)の黄海北道(ファンヘブクト)の情報筋は、松林(ソンリム)でそのような事例が増えているとして、次のように伝えた。

「最近、松林で特類栄誉軍人と結婚して家庭を築いていた若い女性がほとんど離婚したり夫を捨てて家を出て行くことが多く、栄誉軍人の生存権が脅かされている」(情報筋)

規定通りなら、栄誉軍人の家庭は国から特別配給対象に指定され、生涯に渡ってコメや物資を優先的に配給してもらえ、医療や子どもの教育でも優遇されることになっている。しかし実際のところ、すべては空約束なのだ。配給はほとんど行われず、困窮している人が少なくない。