130人が犠牲「水族館の惨劇」のあり得ない結末
北朝鮮の金正恩党委員長はこの夏、国内各地の工場や建設現場を精力的に回り、生産態勢や工事の進捗具合に難があると思われた部門の幹部らを、容赦なく叱りつけ、檄を飛ばした。
その熱心さが、やがて惨事につながるのではないかと懸念していたら案の定、現実のものとなってしまった。
すでに本欄でも伝えた通り、金正恩氏が7月に視察した清津(チョンジン)かばん工場の工事現場で床が崩壊する事故が発生。4人が死亡し、数十人が重軽傷を負ったのだ。金正恩氏から叱責を受けた朝鮮労働党中央委員会が、大慌てで「工場を建て直せ」と指示した結果である。
(参考記事:河原で500人死亡の地獄絵図…「速度戦」と呼ばれる殺人キャンペーン)
この事故で死亡したのは、専門の建設労働者ではなく、工場の女性職員4人だ。