サプライズ米朝会談実現でも「文在寅はずし」は終わらない

結果的に、文在寅氏は米朝首脳の会談には同席しなかったものの、3者ともに言葉を交わす場面が作られたことで、体面を保つ形となった。

しかしだからと言って、北朝鮮が韓国に対する態度を変えたわけではない。北朝鮮の対韓国宣伝サイトである「ウリミンジョクキリ(わが民族同士)」はこの日、「米国の承認なしには北南関係において一歩も前進できないものと思い込んでいる南朝鮮当局の思考方式は、これ以上は見過ごせないほど時代錯誤的と言わざるを得ない」などとする論評を掲載した。

対外宣伝サイトの「メアリ」も同日の論評で、「(韓国が)外勢を優先視する事大主義的な根性を大胆に捨て去り、北南宣言で明らかにされたとおりに民族自主の旗を高く掲げることだけが、真に北南関係の新たな歴史を記していく道なのだ」と強調した。