金正恩氏の「タダ働き強制」にNOを主張し始めた北朝鮮の人々

金正淑(キムジョンスク)郡の情報筋によると、23日に郡の中心部では郡の朝鮮労働党委員会の指示で、鉄道周辺の環境を整備する労力動員事業が行われることになった。人民班(町内会)を通じ、各世帯に指定された時間までに集まるよう指示が下された。

ところが、時間までに現場にやってきたのはわずか数人。ほとんどの人が現れなかったため、この日の作業は中止となった。

作業は午前5時から7時までの2時間の予定だったが、住宅地から線路まで4キロほど離れているため、午前4時には家を出なければならない。この季節は個人耕作地のトウモロコシ畑の草取りで忙しい。「数時間もタダ働きする気力はない」(情報筋)ということだ。

実はこの地域の党委員会は、以前にも動員した人々に逃げられてしまっている。