「公開処刑でも止められない」北朝鮮国民がハマる3つの禁忌

このように、迷信行為に対する北朝鮮当局の取り締まり姿勢はきわめて強硬なものだが、国民が占いを遠ざける気配はまったくない。

平安北道(ピョンアンブクト)の消息筋は今月11日、デイリーNKに「社会生活全般にわたって迷信が広がっている。特に軍、党、検察所、保安署(警察署)、保衛部(秘密警察)などに勤務する男性の妻たちが、迷信への関心が高い」と伝えてきた。

こうした幹部層の妻たちは迷信に頼り、「夫の昇進や人事異動、解任(の可能性)などを占ってもらっている」(消息筋)とのことだ。また、不確実な将来に不安を感じるトンジュ(金主、新興富裕層)や流通業者も占いに頼り、慰めを得ているのだという。

北朝鮮当局も、当初は占いに対してここまで厳しい取り締まりを行ってはいなかった。