金正恩がナイショで乗っていた「密輸レクサス」と危ない話
北朝鮮は5月、2回にわたり「戦術誘導兵器」の発射訓練を行った。この兵器の正体は短距離弾道ミサイルで、外観も飛行特性もロシア製弾道ミサイル「イスカンデル」と酷似しているとされる。
関係国もメディアも、証拠がないから遠慮がちに「酷似」とか言っているが、これはハッキリ言ってコピー以外の何物でもない。そして問題の核心は、イスカンデルはロシアから北朝鮮に正式に輸出された記録がないことだ。
輸入したことのないものを、北朝鮮はいかにしてコピーできたのか。
繰り返し言うが、レクサスをたとえ1000台輸入したところで、北朝鮮の軍事力が大幅に強まることはない。しかし核弾頭の搭載も可能とされる「北朝鮮版イスカンデル」は、今そこにある危機、なのだ。