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  • 金正恩をヘナヘナにした「エリート少女」らの禁断の行為

    これまでにも本欄で言及したことだが、北朝鮮の朝鮮労働党法務部は今年4月4日、「反動思想文化排撃法違反少年に対する意見対策案」という提議書を中央に提出。金正恩総書記による1号批准を受けた上で、8日から全国の司法機関、安全機関に対し、韓流コンテンツなどを隠れて視聴していた少年らに対する処罰を緩和するよう指示を下した。

    平壌と黄海南道(ファンヘナムド)のデイリーNK内部情報筋によると、反動思想文化排撃法に違反したとして摘発される人が急増している中で、大量の未成年を思想犯にするわけにはいかないとの党法務部の判断があったという。ちなみに、同法違反の最高刑は死刑である。

    10代の少女が…

    「少年の90%が外部文化に接しているという全国安全機関の調査に基づき、現在の現実を反映した少年対象処理方針を立てる必要があると内部的な結論が下されたことによるものだ」(情報筋)

  • 「戦争になったら、どうせ死ぬ」ミサイル発射に冷淡な北朝鮮国民

    北朝鮮の国営朝鮮中央通信は10日、「国の戦争抑止力と核反撃能力を検証、判定し、敵に厳重な警告を送るための朝鮮人民軍戦術核運用部隊の軍事訓練が、9月25日から10月9日まで行われた」と、一連のミサイル発射をまとめて報じた。

    これは、定例の米韓合同軍事演習「ウルチ・フリーダム・シールド」を受けてのものだが、訓練に合わせて、一般国民に対して15日分の食糧を備蓄せよとの指示が下され、兵士に対しては「今すぐに戦争が起きるかもしれない」として、万全の体制を整えよとの指示が下された。

    「食糧備蓄などムダ」

    実際に北朝鮮国内の雰囲気はどうだったのか。デイリーNK取材班は、北部の両江道(リャンガンド)の住民と、平安北道(ピョンアンブクト)の軍官(将校)から、話を聞いた。

  • 「安倍元首相が撃たれた」秘密を知った北朝鮮女性を逮捕

    先月8日に発生した安倍晋三元首相に対する銃撃事件。北朝鮮の国営メディアは、今に至るまで事件について一切触れていない。

    事件のことは、一部の幹部にだけ伝えられた。また、国家保衛省(秘密警察)は各地方の保衛局に事件のことを伝え、革命の首脳部(金正恩総書記)の安全保障事業に総力を傾けよとの指示を出している。

    泳がせて監視

    一方で、一般住民の間にも、少しずつ事件のことは伝わりつつあるようだが、このことを人に話したとして、ひとりの女性が逮捕された。容疑は流言飛語(デマ)を流したというものだ。

  • 女性8人を並ばせた、金正恩”恥辱ショー”の残酷場面

    女性8人を並ばせた、金正恩”恥辱ショー”の残酷場面

    北朝鮮当局が、性売買行為の集中取り締まりを行っていると、米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が今月2日付で報じている。

    咸鏡北道(ハムギョンブクト)の清津(チョンジン)に住む情報筋はRFAに対し、「最近、全国的に増加している性売買行為を根絶するための中央の指示が下された。これを受け、市安全部(警察)と青年同盟が合同作戦を開始し、若者に対する思想教育と、性売買行為に対する集中取り締まりを行っている」と明らかにした。

    情報筋はまた、「今回の取り締まりは、平壌の某中央機関の幹部が夜の街で、女性らが買春客を探す姿を見て金正恩総書記に報告書を上げたことがきっかけだ。金正恩が、社会安全部と青年同盟に対策を立てるよう指示する文書に署名し、今回の取り組みが始まった」と説明している。

    清津市では現在、安全部の警ら隊と青年同盟が合同で、駅前や公園など性売買が頻繁に行われている場所をパトロールし、取り締まりを行っているという。

    また、別の情報筋によれば、同様の作戦は咸興(ハムン)でも行われているとのことだ。

    一方、青年同盟は取り締まりとともに、思想教育も教化している。清津の情報筋によれば、「7月30日の土曜日には市内各区域の青年同盟委員会が管内の若者をいくつかの場所に集め、「退廃的な反動思想文化を排撃し、非社会主義的な行為に巻き込まれてはならないとする金正恩の『お言葉』浸透(伝達)集会と政治講演会を行った」という。

    さらにこの日、市内の水南(スナム)区域では現地の青年同盟委員会が区域内の若者を集めた中、性売買の集中取り締まりにより摘発された女性を舞台に立たせ、公開批判を行ったという。「集会では、舞台に立たされた8人の女性の名前と年齢、家の住所、職場までをすべて公開して自己批判させた。大衆の前で恥辱を与えるやり方だった」(情報筋)とのことだ。
    (参考記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

    北朝鮮では、このような「見せしめショー」が頻繁に行われている。さらし者にされる対象者の中には、多数の女性に鬼畜行為を働いた幹部など、罪に問われるべきケースもある。

    だが、いま北朝鮮社会で性売買が増えているのは、多かれ少なかれ経済難が影響しているはずなのだ。追い込まれて性売買に走った女性らの行動は、果たして「見せしめ」にされるような罪なのだろうか。

    しかも、このような仕打ちが金正恩氏の命令に基づいて行われている以上、当局の取り締まりは、庶民の共感を呼ぶどころか、権力からの民心のいっそうの離反を招くことだろう。

  • 女子大生200人が犠牲…北朝鮮「少女搾取」で死屍累々

    北朝鮮の平壌市安全局(警視庁)が最近、大規模な組織売春グループを摘発した事件についてはすでに本欄で述べた。40代男性のA氏をトップとするグループは、平壌郊外の平城(ピョンソン)、全国第2の都市である咸興(ハムン)、中朝国境の新義州(シニジュ)、リゾート地でもある元山(ウォンサン)、そして工業都市の沙里院(サリウォン)に拠点を置き、デリヘル業を営んでいた。

    客は朝鮮労働党や安全局、保衛局(秘密警察)、検察所など主要機関の高位幹部やトンジュ(金主、新興富裕層)で、女性を客の自宅などに派遣し、数日単位で売春を行わせていた。

    女性は20代から、幼くは高級中学校(高校)を出たばかりの17〜18歳もいたという。

    大学教授が…

    北朝鮮では2年前にも、大規模な組織売春グループ「女子大生クラブ」が摘発されている。

  • “拷問室へ向かう男”の衝撃写真…北朝鮮国民も「ありえない」驚愕

    文在寅前政権が2019年に亡命を求めた脱北漁民2人を北朝鮮に強制送還した事件を巡り、韓国統一省は12日に送還時の様子を収めた写真10枚を、18日には4分ほどのビデオ映像を相次いで公開した(次ページに写真)。

    同省報道官は11日のブリーフィングで、「(2人は)憲法上は大韓民国の国民であり、北朝鮮に引き渡した場合に受けるであろう様々な被害を考えるならば、明らかに間違った部分があった」との立場を表明している。

    北朝鮮の内部情報筋が韓国デイリーNKに伝えたところによると、北朝鮮当局は男性2人の身柄を黄海北道(ファンヘブクト)の沙里院(サリウォン)にある国家保衛省傘下の施設で拘束。情報筋によれば「保衛省は50日間にわたり、拷問を伴う取り調べを行った後、2人を処刑した」という。(参考記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

  • 引き出された300人…北朝鮮「令嬢処刑」の衝撃場面

    韓国の民放テレビ、SBSで昨年末まで4年にわたって放送された「ペク・チョンウォンの路地裏食堂」。廃業寸前の食堂を再生させるというバラエティ番組だ。

    司会を務める料理研究家ペク・チョンウォン氏の名声は、北朝鮮まで広がり、彼の作ったレシピは、平壌の上流階級の食卓を飾っている。

    政治的に問題になるような内容は一切含まれていないこの番組だが、それを見ていた高級幹部の令嬢が処刑される事件が起きたと、平安南道(ピョンアンナムド)のデイリーNK内部情報筋が伝えた。

    お嬢様の「特別な時間」

    20代女性のAさんは、平安南道保衛局(秘密警察)の政治局長の娘で、韓徳銖(ハン・ドクス)平壌工業大学を卒業後、食料品工場で働いていたが、最近になって平城(ピョンソン)に住む家族のもとに戻り、平安南道保衛局傘下の生産基地に所属していた。

  • 北朝鮮女性を追いつめる「太さ7センチ」の残虐行為

    北朝鮮で強化されている、中国キャリアの携帯電話の所持、使用に対する取り締まり。運悪く取り締まりに引っかかってしまった女性が、取調べ中の残虐行為により死亡したと、咸鏡北道(ハムギョンブクト)のデイリーNK内部情報筋が伝えた。

    事件の概要は次のようなものだ。

    咸鏡北道保衛局(秘密警察)は先月10日、中国キャリアの携帯電話を使っていたようで、30代女性のキムさんを逮捕し、スパイ容疑者を勾留する拘禁所にぶち込んだ。公開処刑や政治犯収容所の運営を担う保衛当局は、金正恩体制の恐怖政治を支える実働部隊だ。

    しつこい取調官

    キムさんがスパイ容疑を持たれたのは、彼女の携帯電話から韓国との通話記録や国内の画像を送った記録が見つかったからだ。

  • 女性兵士らをボロボロに…金正恩「赤い貴族」のやりたい放題

    かつて、金正恩総書記の祖父・金日成主席と抗日パルチザン活動を行っていた人とその子孫は、北朝鮮の身分制度において最上位に位置し、様々な優遇を受けることから「赤い貴族」とも呼ばれている。

    法による公正が実現されているとは言い難い北朝鮮社会で、こうした特権階級に傍若無人な振る舞いが見られるのは言うまでもない。

    例えば、金日成氏の護衛を担当する護衛総局の局長を務めた呉白龍(オ・ベクリョン)氏を父に持つある軍人は、若い女性看護兵を自分専用の軍医に仕立てた上で、5年にも渡って性上納を強要。彼女が自ら命を絶つまでに追い詰めた。
    (参考記事:入院中の女性兵士も襲撃…北朝鮮軍内の鬼畜事件

    もっとも、同じ「赤い貴族」といえども、これほど高位の家柄でもなければ、ペナルティを受けることもあるようだ。

    咸鏡北道(ハムギョンブクト)清津(チョンジン)出身のキムさん(20代)もパルチザンの家系の出て、エリート学校に進学。将来が約束されたようなものだったが、突如としてそれが断ち切られることとなった。その経緯を咸鏡北道(ハムギョンブクト)のデイリーNK内部情報筋が伝えている。
    (参考記事:【徹底解説】北朝鮮の身分制度「出身成分」「社会成分」「階層」

    キムさんは、平壌の金正日政治軍事大学に入学した。韓国に送り込むスパイや工作員、朝鮮人民軍(北朝鮮軍)や朝鮮労働党の幹部を養成する超エリート学校で、入学にあたってはパルチザンの先祖に下駄を履かせてもらったことはいうまでもない。

    厳しい訓練を受け、晴れて卒業したキムさんは、清津に戻ってきてしまった。いわば都落ちだ。一体どういうことなのだろうか。

    実はキムさんの家族の中に、脱北者がいることが卒業4ヶ月前にバレてしまい、卒業後にエリート部隊ではなく、山奥の一般の歩兵部隊の中隊長として配属されてしまったのだ。すっかりやる気をなくしたキムさんは酒浸りとなり、部下をズタボロにするほど凄惨な暴力をふるったことが問題となって、生活除隊(不名誉除隊)の処分を受けたのだった。

    世界に類を見ない身分制度のおかげで何不自由なく暮らしてきたキムさんだったが、その身分制度が彼の将来を潰してしまったのだ。高度な訓練を受けただけあり、地元の保衛部(秘密警察)から要注意人物として、行動や思想動向を綿密にチェックされているとのことだ。
    (参考記事:顔も知らない先祖のせいで収容所送りにされた北朝鮮のある一族

    この話を聞いた清津市民からは「気の毒だ」との同情論と共に、「せっかく育成したのに容赦なく捨て去った」と当局の冷たい態度を非難する声が湧き上がっているとのことだ。

  • 「逃げたら足の骨を折ってから…」金正恩“処刑部隊”の残酷ノウハウ

    2016年、ロシアのハバロフスクで、ひとりの北朝鮮労働者が現場から逃げ出す事件が発生した。この労働者は発見され、監視役として派遣されていた保衛部員(秘密警察)に連行され、見せしめのためひどい暴行を受けた。

    監視役は労働者が再び逃げられないようにアキレス腱を切ったり、掘削機で足を叩き潰したりするなど、非道の限りを尽くしたと伝えられている。
    (参考記事:アキレス腱切断、掘削機で足を潰す…北朝鮮労働者に加えられる残虐行為

    それから5年経ったが、実例の報告はないものの、同様の「指針」は未だに生きているようだ。

    デイリーNKのロシアの情報筋によると、ロシアに派遣された労働者を管理する立場の現場作業所長、責任イルクン(幹部)、党書記、保衛指導員などが集められ今月4日、政治学習が開かれた。保衛指導員とは、公開処刑や政治犯収容所の運営を担う国家保衛省(秘密警察)から派遣された監視要員である。
    (参考記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

    政治学習の場では、労働者の動向報告が行われた。

    現在、北朝鮮はコロナ対策を理由に一切の入国を認めておらず、本来の派遣期間10年を超えた労働者は、期間を1年間延長することとなっている。政治学習の場では、世界的にオミクロン株が拡散しており、海外滞在者が入国することで、一瞬のうちに水際対策が崩壊しかねないとの説明があったという。

    同時に、労働者に対する統制を強化する内容の布置(布告)が下された。ロシアに派遣された北朝鮮労働者に対する統制は、中国のそれと比べて比較的ゆるく、上納金のノルマを達成するために、本来の派遣先の仕事が終わった後に、バイトをするなどしている。

    そんな中で、現場を離脱して脱北し、韓国に入国する労働者も続出している。
    (参考記事:ロシアで働いていた北朝鮮国民11人が韓国に亡命

    当局は布告文で、「普段から不平不満が多かったり、動向が怪しかったりする者、祖国を捨てて逃げようとする者どもを徹底監視し、実態報告を常時化して、実際の犯罪につながらないように格別に注意を払え」と指示した上で、もし「祖国を裏切って逃げようとしたならば、必ず捕まえて国家保衛省(秘密警察)の定めた送還手続きに則って帰国させなければならない」としている。

    この「国家保衛省の定めた送還手続き」について、ロシアに派遣され働いた経験を持つ脱北者Aさんは次のように説明した。

    「国家保衛省の内部規定による送還手続きとは、足を折って歩けないようにした上で、車椅子に乗せて帰国させるという意味であることは、(ロシア派遣北朝鮮)労働者なら誰でも知っていることだが、実際に見たことはない」

    一方、脱北しようとした朝鮮人民軍系の貿易会社の分隊長は、「逃げた人を捕まえる場合に、よく使う手法」(証言者)で北朝鮮に強制送還され、処刑されたとの証言がある。ただし、これはコロナ前の話で、もし現在、同様の事件が起きた場合にいかなる対処が行われるのかは、実例が伝わっていないだけに、不明だ。
    (参考記事:「世界に暴露して欲しい」ある北朝鮮兵士の死を告発した一本の電話

    ロシアに派遣された人が脱北する理由の一つに挙げられているもののうち、忠誠の資金(上納金)の取り立ての厳しさに耐えかえて、というものがあるが、今回の政治学習で、北朝鮮当局は忠誠の資金の額は減らさないという方針を示した。

    額は派遣先などによって異なるが、1年間に1人あたり4500ドル(約51万4000円)から1万ドル(約114万円)で、為替相場の変動は考慮されない。

    あまりの厳しさに耐えかねて帰国を希望する人も少なくないとのことだが、帰ろうにも帰れない。そのプレッシャーに耐えかねて、自ら命を絶った者は一人や二人ではない。
    (参考記事:ロシアで北朝鮮労働者が自殺…制裁影響、先月に続き

  • 「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

    「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

    北朝鮮の人権問題を追及している民間団体が北朝鮮国内で公開処刑が行われた場所などを示したマップを作成し、15日に報告書を発表した。

    韓国・ソウルに本部を置く「転換期正義ワーキンググループ(Transitional Justice Working Group=TJWG)」は、北朝鮮の政権が行っている人権侵害を記録することで、そのような行為をやめるよう警告すると同時に、将来的な加害者の法的処罰の可能性を高める目的で、このプロジェクトを進めてきた。報告書の発表は、2017年7月と2019年6月に続き3回目。

    「金正恩期の処刑マッピング」と題された今回の報告書では、脱北者の証言442件を分析。国際社会の監視の目を避け、国境から離れた場所で公開処刑を行っていることなど、金正恩政権期になって見られるようになった特徴を列挙している。

    最も残虐な処刑

    その中に、いかにも金正恩総書記が好みそうな演出がなされた例がある。

    報告書で言及された目撃証言によると、その出来事は2013年頃のある日、首都・平壌の近郊で起きた。一度に16人が公開裁判に引き出されたことがあったというが、各自の罪状はつまびらかでない。

    いずれにせよ、死刑判決が予想される重罪だったようだ。公開処刑が頻繁に行われる河川敷などで判決が言い渡される場合、被告も見守る人々も、銃殺刑が即時執行されると考え緊張する。もしかしたら被告らも、それ以前に公開処刑を見せられたことがあったかもしれない。

    例えば同年8月、姜健総合軍官学校の射撃場で銀河水管弦楽団と旺載山(ワンジェサン)芸術団のメンバーら9人が銃殺された例がある。銀河水(ウナス)管弦楽団は、金正恩総書記の夫人である李雪主(リ・ソルチュ)氏がかつて所属していた楽団だ。

    機関銃でズタズタに

    処刑されたメンバーらは、ソルチュ氏に「元カレ」がいたことを示す「証拠写真」を回し見したとされ、これが、罪に問われたと言われている。

  • 金正恩も止められない「サウナ不倫」に庶民の怒り

    「最近、食堂をはじめとした一部の社会奉仕施設(サービス業)が、規定に背いて密かに個室、マッサージルーム、チムジルバン(サウナ)を設置し、客を引き入れ、一部な退廃的な行為まで繰り広げている」(北朝鮮・新義州<シニジュ>の情報筋)

    ここで言う「退廃的行為」とは売春などを指すが、北朝鮮の刑法249条「売淫罪」は「売淫行為を行った者は1年以下の労働鍛錬刑に処し、罪状の重い者には5年以下の労働教化刑に処す」と定めている。また、行政罰を定めた行政処罰法220条「売淫行為」は「売淫行為を行ったり、それを助長、仲介、場所を提供した者には罰金または3ヶ月以下の労働教養処分とする」としている。

    コロナ禍でストレス

    それに加え、「反動的思想・文化排撃法」による取り締まりも行われてはいるものの、ここに来て復活の兆しを見せている。米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が詳細を伝えている。(参考記事:北朝鮮国民の生活を縛る「反動的思想・文化排撃法」のヤバさ

  • 中国人客も驚愕…北朝鮮ウェイトレス「体当たり密室サービス」の裏側

    中国・丹東にある北朝鮮レストラン(北レス)の従業員たちが、国家が要求する上納金を作るため過酷な境遇に追いやられていると、米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が伝えている。

    かつて、北朝鮮の外貨稼ぎビジネスの重要な柱だった北レスは、一時は中国国内に100店以上を数えた。しかし、経済制裁やコロナ禍の影響で多くの店が閉店。その後、一部は営業を再開したものの、今度は新型コロナウイルスのせいで観光客が激減してしまった。

    不適切な接客

    それでも、経済難が深刻化する一方の本国は、上納金の要求を弱めようとしない。

  • 【写真分析】金正恩「影武者説」徹底検証…結果は?

    北朝鮮の金正恩総書記に「影武者がいる」との情報がネットを中心に流れている。金正恩氏は9月9日に行われた建国73周年の閲兵式に登場した。かなりスリムになった上に、独特のヘアスタイルにも大きな変化があった。また、どうやら祖父である故金日成主席に似せるためのメイクを施していることから、「別人では?」という印象を与えたようだ。

    金正恩氏は、極端な神秘主義を取った父の故金正日総書記と異なり、自らの写真をあけっぴろげと言えるほど積極的に公開している。そのため、写真の比較による検証も容易だ。

    次ページに比較写真(1)

    根強く拡散する「金正恩影武者説」について、金正恩氏の写真を見比べながら検証してみたい。

  • 【写真分析】金正恩氏が「別人」に見える理由…容姿の激変に見る危ない精神世界

    2017年頃、金正恩氏の髪型は「黒電話ヘア」と呼ばれ、国際的な「ネタ」になっていた。ご丁寧に眉毛まで切りそろえている。
    (参考記事:【写真分析】金正恩氏の”危険な”ヘアスタイル変化

    北朝鮮の金正恩総書記が別人のように変貌したと言われている。9月9日に行われた建国73周年の閲兵式に、金正恩氏はグレーのスーツ姿で登場。以前と比べるとかなりスリムになったが、報道写真を見る限り、減った体重は10kgから20kg程度ぐらいだろう。

    ただし、金正恩氏が「激痩せ」したのは今年の5月から6月の間である。5月までは130kgから140kgと推定されていた。1ヶ月間の空白を置いた6月の登場時には、明らかにスリムになっていた。激痩せの理由については、筆者はプチダイエットと見ていたが、コロナワクチンの副反応の影響という説もある。

    髪型が「国際ネタ」に

    金正恩氏が別人のように変化したことから、ネットを中心に「金正恩影武者説」などが流れている。しかし公開された映像や報道写真を検証すれば、閲兵式に登場したのが金正恩氏本人であることは間違いない。それでも別人に見えるのには、激痩せ以外に理由があった。ヘアスタイルが大きく変わったのだ。

    2010年の初登場以来、金正恩氏はサイドを高く刈り上げる「覇気ヘア」を貫いてきた。北朝鮮では金日成氏、正日氏と最高指導者の服装やヘアスタイルを真似るのはある種の慣例で、「覇気ヘア」も青少年に半ば強制されたとされる。金正恩氏ほどではなくても、理髪店に行くと何も言わなくても勝手に覇気ヘアにされたという。

    そうかと思えば、「俺の真似するな」という指示を下し、「極太ズボンを履くな!」とブチ切れたこともあった。

    金正恩氏の覇気ヘアが変わったのは8月だ。

    7月30日、朝鮮人民軍(北朝鮮軍)第1回指揮官・政治活動家講習会に参加した時の金正恩氏は、従来通りの覇気ヘアであり、サイドが高く刈り上げられていた。

    しかし、9月3日に開かれた朝鮮労働党の会議に参加した際には、「覇気ヘア」の最大の特徴だった刈り上げがほぼなくなった。

    ちなみ2017年頃、金正恩氏の髪型は「黒電話ヘア」と呼ばれ、国際的な「ネタ」になっていた。ご丁寧に眉毛まで切りそろえている。
    (参考記事:【写真分析】金正恩氏の”危険な”ヘアスタイル変化

    こうして比べると、2015年と現在とでは大きな変化があったことがわかる。それにしても、今より6歳も若かった頃の金正恩氏は、何を手本に「黒電話ヘア」を選択したのだろうか。そして、2012年末の権力継承から、極端な「黒電話ヘア」に至る期間は、金正恩氏が公開処刑に血道を上げた時期でもある。
    (参考記事:女性芸能人たちを「失禁」させた金正恩氏の残酷ショー

    もしかしたらここにこそ、危険な独裁者の精神世界を読み解くカギがあるかもしれない。
    (参考記事:金正恩氏が自分の“ヘンな写真”をせっせと公開するのはナゼなのか

    話を現在に戻そう。

  • 北朝鮮国民が目を背ける「見せしめ射殺体」の衝撃の現場

    深夜の鴨緑江に銃声が響き渡った。北朝鮮の社会安全省(警察庁)は昨年8月、中国との国境線や、その1〜2キロ以内の緩衝地帯に許可なく接近すれば、人であれ動物であれ無条件で銃撃するとの布告を出した。

    人と物の行き来を完全に遮断することで、新型コロナウイルスの国内侵入を完全に防ごうというものだが、布告のせいで銃弾に斃れる人が相次いでいる。

    市民らショック

    今月11日にも、20代の若者が撃たれて死亡する事件が両江道(リャンガンド)の恵山(ヘサン)で起きたが、そのやり方の残酷さに地元住民の間に衝撃と恐怖が広がっている。

  • 中国人客が卒倒した、北朝鮮ウェイトレス「密室サービス」の過激度

    かつて、北朝鮮の外貨稼ぎビジネスの花形だった北朝鮮レストラン(北レス)。一時は中国国内に100を超える店舗を構えていたが、経済制裁やコロナ禍の影響で多くの店が閉店した。

    その後、一部は営業を再開したものの、今度は新型コロナウイルスで観光客が激減。もがき苦しみつつ営業を続けていたが、逆にその頑張りが閉店の危機を招いてしまったと、米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が報じた。

    (参考記事:ウラジオストクの北朝鮮レストラン、コロナ不況で相次ぎ閉店

    丹東の中国朝鮮族の情報筋によると、問題となったのは、市内にある平壌高麗飯店だ。(上述の平壌高麗館とは別)。丹東駅、バスターミナルから至近距離にあるこの北レス、建物の大家は中国人で、実際の経営者は北朝鮮からやって来た支配人。北朝鮮出身の女性従業員のサービスがよく、人気があったという。

    ところが、コロナ禍で客が激減。それでも国への上納金は作らねばならず、その捻出のために、女性従業員に「不適切な接客奉仕」をさせていた。

  • 「愛猫を助けたかった」金正恩命令に逆らったある一家の悲劇

    新型コロナウイルスに対して、「病的」なほどの恐怖心を示す北朝鮮。不確かな情報による対策を行う事例がしばしば報告されている。その一つが猫の抹殺だ。

    「ウイルスを持ったまま国境を越えて中国からやってきて国内で広めかねない」との理由で野良猫に対して抹殺令を下す一方で、ペットとして飼われている猫に対しても、殺処分を行うように指示を下した。

    必死で隠す

    その結果、ネズミが増える結果をもたらしたという。ローマ教皇インノケンティウス8世が1484年、猫はサタンの化身で汚れた存在だと宣告したことで、猫の虐殺が行われ、のちのペスト大流行の遠因となったと言われている。中には飼い主まで魔女扱いされ処刑された事例もあったとのことだが、それから500年以上経った21世紀の北朝鮮で、当時の悲劇を想起させるような出来事が起きた。

  • 北朝鮮「骨と皮だけ」女子高生が裁かれた禁断の行為

    通常、未成年の場合は罪を犯しても、少年教養所(少年院)で1年間の労働教養を受けることになっているが、今回の6人に対しては、5年の労働教化刑が下された。つまり、成人同様に、教化所(刑務所)送りになるということだ。
    (参考記事:若い女性を「ニオイ拷問」で死なせる北朝鮮刑務所の実態

    様々な問題点が指摘されながらも、先日、衆議院を通過した少年法改正案。今までは犯罪を犯しても、懲役刑を受けることはなく、少年院などでの矯正教育を受けていた18歳、19歳に対して厳罰化を行うものだ。

    犯罪を犯した少年への厳罰化は、海の向こうの北朝鮮でも行われている。しかも、他の国では全く罪にならないようなことで、刑務所送りになっている。

    デイリーNK内部情報筋によると、南浦(ナムポ)市の臥牛島(ワウド)の閘門(カンムン)第1高等中学校の少年会館で今月2日、2年生の女子生徒をはじめ男女6人に対する公開裁判が行われた。

    手錠をはめられた状態で壇上に引き立てられてきた6人は、両親、同級生が見守る中で裁判にかけられた。情報筋によれば、「顔は骨と皮だけにやつれ、フラフラで立っているのがやっとだった」。非常に厳しい取り調べ、つまり拷問を受けた様子がありありと見て取れたということだ。

    通常、未成年の場合は罪を犯しても、少年教養所(少年院)で1年間の労働教養を受けることになっているが、今回の6人に対しては、5年の労働教化刑が下された。つまり、成人同様に、教化所(刑務所)送りになるということだ。
    (参考記事:若い女性を「ニオイ拷問」で死なせる北朝鮮刑務所の実態

    さて、その罪状だが、「韓流ドラマや映画を見た」というものだ。6人は、今年3月まで、120本もの韓流ドラマや映画を視聴し、周囲の友人にも分け与えながら、当局の呼びかけを無視して自首しなかったという。

    裁判後に市の安全部(警察署)の幹部は生徒や親の集まった席で「16歳基準の青少年教養はなくなった」「今後は、誰であろうが、年齢、性別に関係なく、南朝鮮録画物を見たら絶対に許されない」と述べたという。また、韓国風の言葉使いをしただけでも、労働教化刑2年に処されるとのことだ。

    刑事訴訟法115条には14歳以上17歳未満の者には社会的教養処分を適用するとしている。安全部の幹部がなくなったとする「青少年教養」とはこの「社会的教養処分」のことを指すと思われる。

    韓流をターゲットにした「反動的思想・文化排撃法」第27条は、「南朝鮮(韓国)の映画や録画物、編集物、図書、歌、図画などを直接見たり、保管したりした者は5年以上15年以下の労働教化刑に、コンテンツを国内に持ち込んだり、流布させたりした者は無期の労働教化刑や死刑に処す」と定めているが、未成年への「社会的教養処分」の適用除外に関する項目の有無は不明だ。
    (参考記事:「韓流ドラマ見て死刑」連発が懸念される北朝鮮・韓流取締法の中身

    同じ韓流でも、ただ見ただけなら青少年本人は少年院送り、両親は地方への追放処分で済まされるようだが、今回は韓流コンテンツを流布したことが重く見られ、異例の懲役刑となったようだ。

    いずれにせよ、流入からすでに20年以上が経ったのに、根絶はおろか、むしろ北朝鮮の人々の考えやライフスタイルに影響を及ぼすほどになっている韓流を、懲役刑程度で根絶やしにするのは極めて困難だろう。
    (参考記事:15年やっても効果ない「韓国語禁止令」を繰り返す北朝鮮

  • 女子大生40人が犠牲…北朝鮮幹部「鬼畜行為」で見せしめ

    北朝鮮の黄海北道(ファンヘブクト)にある沙里院(サリウォン)工業大学で、とんでもない醜聞が発覚した。

    デイリーNKの現地情報筋によると、先月17日、沙里院サッカースタジアムである中年男性の公開裁判が行われた。男性は、同大学内の朝鮮労働党委員会の書記である50代の朴氏。かけられた容疑は、女子学生らに対する権力型性暴力である。

    当局の調べによると、朴容疑者から性暴力の被害に遭った女子学生は40人以上、また同容疑者と不倫関係にあった女性も10人以上に上るという。不倫関係と言っても自由意思での恋愛感情によるものではなく、朴容疑者が権力を武器に強引に迫ったものだと思われる。

    ある2年生の告発

    北朝鮮ではこのところ、大学生など若い女性たちがこうした犯罪の被害に遭う例が後を絶たない。

  • 女子高生を無残に「金正恩のボディーガード」の鬼畜行為

    今年3月。北朝鮮北東部の山奥の村で、女子高生が殺害される事件が起きた。その残忍な手口に加え、犯人の正体が明らかになり、地域社会に衝撃が走っている。事件が起きたのは、咸鏡北道(ハムギョンブクト)の明川(ミョンチョン)。核実験場があった吉州(キルチュ)郡の豊渓里(プンゲリ)から、山を一つ隔てたところにある。

    郡の安全部(警察署)近隣のマンションの近くで3月28日夜、帰宅途中だった17歳のヤンさんが、男に襲われ性暴力を受けた。彼女は大声で助けを求めたが、それに逆上した犯人によって惨殺された。

    表れた本性

    しばらくして逮捕されたのは、20代のリ容疑者。兵役中に974部隊に勤務していたことがわかり、地域住民に衝撃が広がっている。

  • 「トウモロコシのヒゲで女性の遺体を…」北朝鮮の片田舎で起きた惨劇

    北朝鮮の体制が模範としている家族観は、金日成主席をオボイ(親)と崇め、子どもである人民どうしの結びつきによって作られる家庭が、革命組織の歯車となる、というものだ。そこには儒教やキリスト教、戦前日本の家族国家観など様々な要素の影響がうかがえる。

    とはいうものの、理想と現実は異なるのが世の常だ。北朝鮮でも他の国と同じように、不倫が行われている。そして片田舎の農場での不倫関係が、凄惨な殺人へとつながってしまった。

    (参考記事:北朝鮮で「サウナ不倫」が流行、格差社会が浮き彫りに

    咸鏡北道(ハムギョンブクト)のデイリーNK内部情報筋によると、事件が起きたのは今月初め、中国との国境に接する会寧(フェリョン)の協同農場だ。

    分組長を務めていた30代の男性は既に妻子ある身だったが、同じ分組の女性と1年前から不倫関係にあった。狭いコミュニティだけあり、2人の関係は農場全体に知られ、あれこれ陰口を叩かれていたようだ。

    このことは、彼女の所属していた青年同盟(金日成ー金正日酒主義青年同盟)にも伝わり、厳しい批判が出た。これがきっかけとなって不倫関係は女性の両親にもバレて、彼女は激しく叱責された。それでも不倫関係を清算しようとしない娘。その身を案じた両親は、近隣に住む別の男性とのお見合い結婚を強引に勧め、式の日取りまで決めていた。

    そのことを知った分組長は逆上し、「さっさと婚約破棄しろ」と迫ったが、彼女は「自分は離婚しないくせに、なんで私の将来の邪魔をするのか」と口論になった。

    不倫相手の結婚にショックを受けた彼は、今月初め、憂さ晴らしのために友人と共に酒を飲んでいた。その最中に急にカッとなった彼は、彼女の家に押しかけ、外に連れ出した。口論になった末、持っていた包丁で彼女を数回刺した。

    彼女がその場で絶命したことに恐ろしくなった彼は、柵にかけてあったトウモロコシのヒゲの束で遺体を覆い、火を付けて逃走した。

    (参考記事:流れ落ちる美女たちの遺体…北朝鮮「御曹司」が犯した猟奇殺人

    娘が帰ってこないことに心配していた両親は、外で火の手が上がったのを見て飛び出した。2人の目に飛び込んできたのは、変わり果てた娘の姿。号泣する声を聞きつけ、集まってきた住民により事件が通報されたようで、分組長は安全部(警察署)に逮捕された。

    現在、予審(起訴前の取り調べ)段階にある彼には、殺人に死体損壊の容疑も加わり、無期懲役刑や死刑の宣告が下されるだろうというのが、村のもっぱらの噂だ。

    (参考記事:北朝鮮カップルを殺意に狂わせた「韓流AV不倫」の罪と罰

  • 北朝鮮の13歳少女に「緩慢な処刑」の残酷な日々

    北朝鮮・咸鏡北道(ハムギョンブクト)穏城(オンソン)郡の南陽(ナミャン)労働者区。地名だけ聞いてもピンとこない読者も多いだろうが、豆満江を挟んだ対岸は、中国吉林省延辺朝鮮族自治州の図們市だ。北朝鮮を間近で眺められ、アクセスもしやすいことから、中国の国内外から多くの観光客が訪れるところだ。

    国門と呼ばれる図們税関の高さ11メートルのゲートの屋上に登ると、古ぼけた南陽の町並みや人々の営みが手にとるように見える。観光用として、税関のそばに建てられた朝鮮式の伝統家屋などが立派に整備された図們と比べると、より一層みすぼらしく見えてしまう。

    娘を「おとり」に

    そんな「格差」を感じながら貧しい暮らしを続けてきた40代男性と13歳の娘が脱北を図ったと、現地のデイリーNK内部情報筋が伝えた。

  • 流れ落ちる美女たちの…北朝鮮「御曹司」の猟奇的殺人

    長期化する経済制裁に新型コロナウイルス対策の国境封鎖が重なったことで、経済難のいっそうの深刻化が伝えられる北朝鮮。1990年代の大飢饉「苦難の行軍」の時と同様、治安悪化の様相も表れている。

    だが庶民の困窮が増している一方で、一部の富裕層はやりたい放題を続けているようだ。脱北者で東亜日報記者のチュ・ソンハ氏が自身のYouTubeチャンネルとブログで、北朝鮮の金持ちの息子が起こした猟奇的な連続殺人事件について伝えている。

    2代目ボンボン

    それによると、事件は昨年8月に発覚した。

  • 激しい拷問に耐え続けた北朝鮮「レザーの女王」の壮絶な姿

    北朝鮮の流通の中心地、平安南道(ピョンアンナムド)の平城(ピョンソン)にある市場を今月1日、内閣商業局の取り締り班が急襲した。ターゲットは、外国製品のニセモノの製造、販売をしていた業者だ。

    平城は、ニセモノ製造技術が発達した地域の一つとして知られている。国家科学院平城分院など研究機関の技術者らが業者に雇われ、指導してきたためと言われている。

    ニセモノ産業繁栄の「成果」として、平城の市場には鞄、靴、コートなど安価で良質な革製品が多く出回った。本物と区別できないほどの精巧さで需要が高く、各地に出荷されていた。

    「名前を吐け」口を割らず

    ところが、そんな状況が一変した。

  • 響き渡った女子中学生の悲鳴…北朝鮮「闇病院」での出来事

    韓国の国立釜慶大学政治外交学科のイ・ソンボン教授は、「北朝鮮保健医療体系の形成過程と特徴」と題した論文で、北朝鮮の医療制度の核心的要素として無償治療制、医師担当区域制、予防医学、高麗医学の4点を挙げた。

    大雑把にまとめると、北朝鮮国民なら誰もが無料で医療サービスを受けられ、地域ごとに住民の健康を管理するかかりつけ医を配置、病気を未然に防ぐための活動を行うと同時に、伝統医学にも力を入れているということだ。

    一方で論文は、北朝鮮の医療システムは旧共産圏からの支援に依存しており、それが途絶えた1990年代以降に急速に崩壊、西洋医学ではなく伝統医学、民間療法に頼らざるを得なくなった点も指摘している。

    女子中学生に闇手術

    国営の人民病院への期待を失った北朝鮮の人々は、私設のクリニック――つまりは「闇病院」で診療を受けることが少なくない。咸鏡北道(ハムギョンブクト)のデイリーNK内部情報筋は、そんなクリニックを営んでいた医師夫婦が摘発され、政治犯扱いされかねない状況に追い込まれていると伝えた。