カテゴリー: 北朝鮮

  • 「写真の人物は金雪松ではない」と識者

    金正日総書記が2011年7月に平壌の第1百貨店を視察した際に撮られた写真
    金正日総書記が2011年7月に平壌の第1百貨店を視察した際に撮られた写真

    インターネットで「金雪松」で検索すると、上の写真が上位に出てくる。左端の人物が金雪松氏とされているのだが、使用しているメディアによって、未確認であることを注記しているものもあれば、本人だと断定しているものもある。

    脱北者で、平壌中枢の人事に精通する李潤傑(イ・ユンゴル)北朝鮮戦略情報センター代表はこの写真の人物について「まったくの別人」と指摘している。

    (参考記事:金正男氏殺害で気になる正恩氏「美貌の姉」の身の上

  • 金正恩体制を育てた北朝鮮「女人天下」の知られざる深奥(1)

    金正恩体制を育てた北朝鮮「女人天下」の知られざる深奥(1)

    謎の長身美女「金雪松」の正体

    北朝鮮の金正日総書記が2011年12月17日に死亡してから、もうすぐ丸6年となる。その後継として誕生した金正恩体制はこの間、対外的には核兵器開発を巡り米国との対立を激化させ、国内では恐怖政治の刃を無慈悲に振るいながらも、統治の盤石化に成功しているように見える。

    金正恩党委員長は1984年1月生まれとされているから、国家の最高指導者になったときには30歳にもなっていなかったわけだ。それほどの若さで父親からの権力継承に成功できたのは、正恩氏の陰に強力な「後見役」がいたからであるのは間違いなかろう。ただ、それが誰であるかを外側からうかがい知るのは、簡単なことではない。

    そんな中、正恩氏の権力継承に最も大きく貢献した人物として、2人の女性の名前を挙げる専門家がいる。その女性とは、ひとりは金正日氏の実妹にして、正恩氏の叔母である金慶喜(キム・ギョンヒ)氏。もうひとりは、金正日氏の次女で、正恩氏の腹違いの姉である金雪松(キム・ソルソン)氏である。

    複雑な女性関係

    長らく朝鮮労働党幹部を務め、兄の統治を補佐した金慶喜氏は、北朝鮮の内外で広く知られた人物だ。一方、金雪松氏は謎に包まれている。金正日氏が外遊に出た際、彼女と思しき随行員の姿を見た外国人から「長身の美女」などとする証言が出たことはある。また、有能な秘書として父親から大きな信頼を得ていたとの情報も、漏れ伝わってはいる。しかし、その動静が公式に伝えられたことはなく、北朝鮮メディアへの登場も皆無だ。

    いったい、金雪松とはどのような人物なのか。

    上記2人の女性の重要度を強調しているのは、脱北者で、韓国のNGO・北朝鮮戦略情報センター(NKSIS)代表の李潤傑(イ・ユンゴル)氏だ。北朝鮮において護衛司令部傘下の青岩山(チョンアムサン)研究所に所属していた李氏は、平壌の中枢人事に精通。2012年に「金正日の遺書」を入手して公開するなど、北朝鮮の秘密の数々を暴いてきた。

    (参考記事:美貌の女性らが主導…北朝鮮芸術家「ポルノ撮影」事件の真相

    李氏は金雪松氏について、次のように語る。

    「金雪松は1972年12月30日、金正日と彼の正妻・金英淑(キム・ヨンスク)の間に生まれました。金正日はそれまでに、洪一茜(ホン・イルチョン)という女性との間に娘を1人もうけており、金雪松は次女ということになります。また、長男の金正男氏もすでに生まれていました。ただ、金正日が正式に結婚したのは後にも先にも金英淑ただひとりでした。そのため金雪松は周囲から、長女としての待遇を受けることになりました」

    李氏が語っているように、金正日の女性関係は複雑だ。長男・金正男氏を生んだ成恵琳(ソン・ヘリム)氏も、正恩氏を生んだ高ヨンヒ氏も内縁関係のままだった。それが北朝鮮の権力の構図を複雑にしてきた部分があるのだが、内容が煩雑になるので、ここでは敢えて触れないことにする。

    (参考記事:金正日の女性関係、数知れぬ犠牲者たち

    完璧な英語力

    続けて、金雪松氏に関する李氏の説明を聞こう。

    「金正日は内妻たちとの間で1男1女をもうけながら、父である金日成主席はそのことを隠していました。そのため金日成にとっては、金雪松こそが『初孫』だったのです。金日成はこの孫娘を溺愛し、しばしば幼い金雪松を膝の上に乗せたまま国政会議に臨んだと言われます。 そのような環境の中、金雪松は聡明な女性に育ちました。高級幹部専用の幼稚園に通った後、特別な家庭教師たちから初等教育を受け、その後は地中海の島国・マルタで英語を学んだほか、欧州各国で6~7年の留学を経験したようです。そのおかげで英語を完璧に話し、フランス語とスペイン語も自在に操る語学力を身につけた」

    留学を終えて帰国した金雪松氏は、金正日氏の娘であるという身分を隠し、一般の学生たちとともに大学生活を送ったという。

    「国内ではまず、康盤石(カンバンソク)遺子女大学の3年に編入し、1992年9月から1993年4月末まで党建設と財政経済学を学びました。続いて1993年9月から1994年2月まで、金日成総合大学社会学部政治経済学科で6カ月間の特別コースを履修しました。2回目の大学在学時には、生物学も同時に学んでいます」

    別人の写真

    ちなみに康盤石遺子女大学は、革命家の遺児たちを党や国家の幹部候補として育てる女子大学だ。金雪松氏はここに、韓国に対する工作活動中に死亡した両親の子どもとして入学したという。ちなみに李氏が入手した情報によれば、正恩氏も身分を隠して兵役に就いたことがあるが、その時に使われた偽の経歴も、これと同様のものだった。

    (参考記事:金正恩氏は「シゴキ」と「パシリ」を経験した…謎の軍隊生活秘話

    李氏が続ける。

    「金雪松は大学で、相当に優秀な成績を収めたということです。さらに特筆すべきは、設備の行き届かない北朝鮮の学生寮で、寒い冬の日に冷水で衣類を手洗いするなどしながら、一般の学生たちとまったく同じように生活していたということです。性格も快活で格式張らず、誰にでも気安く接した。このときに近しくなった友人たちとは、彼女が国家の重要な役割を担うようになってからも関係を保っているようです」

    ちなみに、金雪松の名前をインターネットで検索すると、ある女性の写真が出てくる(画像)。李氏によれば、これはまったくの別人であるということだ。

    では、このようなキャラクターの金雪松氏は、いかにして正恩氏の「後見人」となるまでに至ったのか。その詳細は次回以降に見ていくことにするが、金雪松氏が金正日氏の補佐役として、父親から大きな信頼を寄せられていたのは前述したとおりだ。

    さらに、李氏が入手して公表した「金正日の遺書」には、「金雪松を正恩の幇助者(助言者)として準備させ後押しするように」との言葉があることを、ここで指摘して置こう。(つづく)

  • 【動画】「火星15」型の発射映像

    北朝鮮は2017年11月29日、大陸間弾道ミサイル(ICBM)「火星15」型の発射実験に成功したと報じた。

  • 【画像】「ミサイル発射映像に炎に包まれる兵士」金正恩氏、目撃しながら大喜びか

    【画像】「ミサイル発射映像に炎に包まれる兵士」金正恩氏、目撃しながら大喜びか

    北朝鮮が先月29日、大陸間弾道ミサイル(ICBM)「火星15」型を発射した際、朝鮮人民軍(北朝鮮軍)の兵士と思しき人物が、エンジンから噴出された火炎に包まれて死亡したとの情報が出ている。しかも北朝鮮が公開した映像に、その場面が映っていたという。

    米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が北朝鮮国内の複数の情報筋の話として伝えたところでは、北朝鮮の軍内部ではもちろん、テレビでこれを見た人々の間で衝撃が広がっているという。

    発射の瞬間。火炎の左手前に見える人影

    その後、映像は編集されて再放送されているとのことだが、咸鏡北道(ハムギョンブクト)の情報筋はRFAに対し、「『火星15』の発射場面が最初に流されたときには、発射台近くにいた兵士が炎を避けようとする様子が間違いなく映っていた。

    また編集された映像にも、兵士の姿が一瞬だけ映っている」と話している。

    ただ、最初の映像を見た人でなければ、編集後の映像を見てもどこに人影が写っているかわからないという。

    「笑顔を浮かべ」

    この情報筋はまた、「問題の場面を見た人々は、『火星15』の発射映像が当日ではなく1日後に放映されたのも、このような事故のためだったのではないかと推測している」としながら、「実際には、(ミサイルの)周囲により多くの兵士がいたかもしれない」と語る。

    さらには、「事故が兵士のミスのせいなのか、発射管制室の落ち度なのかは分からないが、現場にいた金正恩が目撃しなかったはずはない。それでいて発射成功に浮かれ、笑顔を浮かべている様子に庶民は鳥肌が立つ思いをしている」と話している。

    北朝鮮では、行政の怠慢による大規模な事故が後を絶たない。その凄惨な現場の情報が、口コミで広く伝えられてもいる。

    (参考記事:【再現ルポ】北朝鮮、橋崩壊で「500人死亡」現場の地獄絵図

    「強い反感」

    しかし、テレビニュースは事件や事故の報道をほとんど行わないから、人々は現場の様子を見ることには慣れていない。問題の映像に、本当に事故の瞬間が映っていたとしたら、それを見た人々が受けたショックはさぞや大きかったはずだ。

  • 「炎に包まれる兵士」か

    火星15発射【動画】「火星15」型の発射映像

    両江道(リャンガンド)の情報筋がRFAに語ったところでは、「11月30日にテレビで初めて発射場面の映像が流れた際、火星15が発射された瞬間、発射台近くにいた兵士が炎に包まれる場面が収められていた。それを見て、道人民委員会(道庁)の会議室で火星15の発射シーンを集団視聴していた幹部たちが驚愕していた」という。【動画】「火星15」型の発射映像

    (関連記事:【目撃談】北朝鮮ミサイル工場「1000人死亡」爆発事故の阿鼻叫喚

  • 【画像】「炎に包まれる兵士」北朝鮮、ICBM発射で死亡事故か…米メディア報道

    【画像】「炎に包まれる兵士」北朝鮮、ICBM発射で死亡事故か…米メディア報道

    金正恩氏は軍需工業大会で、「国家核戦力完成の大業を成し遂げたのは、高価な代償を払いながら決死の闘いで獲得したわが党と人民の偉大な歴史的勝利だ」と宣言した。

    ここで言う「高価な代償」とは、核・ミサイル実験に対する国際社会の経済制裁によって生じた、経済的・政治的損失のことを指していると思われる。ただ、北朝鮮の独裁体制において、金正恩氏ら支配層が最終的に損失を負うことはない。そういった損失はすべて大衆に押し付けられるからだ。

    テレビで見て衝撃

    それは、核・ミサイル開発の現場にいる軍人たちも同じだ。北朝鮮が最近、実施したミサイル発射実験においては、事故が多発していた様子が観測されている。

    北朝鮮が先月29日、大陸間弾道ミサイル(ICBM)「火星15」型を発射した際、朝鮮人民軍(北朝鮮軍)の兵士と思しき人物が、エンジンから噴出された火炎に焼かれて死亡したとの情報が出ている。しかも北朝鮮が公開した映像に、その場面が映っていたという。

  • 「在韓米軍の家族の帰国がすでに決定」との情報…北朝鮮との衝突に備え

    米トランプ政権が北朝鮮との有事に備え、韓国に駐留する米軍人家族の帰国をすでに決めている――デイリーNKジャパン編集部は4日までに、東京と韓国・ソウルの情報筋からこのような情報を入手した。

    この問題を巡っては、米共和党のリンゼー・グラハム上院議員が3日のCBSニュースのインタビューで、米国と北朝鮮の軍事衝突が近づいているとの認識を示し、「在韓米軍の家族を韓国国外へ退避させ始める時が来た」と述べていた。今後、米国政府が取るべき方針として主張した形だが、実際にはすでに帰国は決まっており、グラハム発言はそれを知った上で「口がすべった」ものだというのが情報源の説明である。

  • 必死の医療陣、巨大な寄生虫…亡命兵士「手術動画」が北朝鮮国民に与える衝撃

    3つのショック

    米CNN放送は5日、韓国への亡命過程で受けた銃撃で重傷を負った元北朝鮮軍兵士、オ・チョンソン氏の手術場面の動画を公開した。動画は、韓国京畿道水原市にある亜州病院の記録カメラに収録されたもの。米軍の米軍航空医務後送部隊「ダストオフ(DUSTOFF)」のヘリが病院の敷地に着陸し、オ氏が手術室に搬送される場面から始まる(画像)。続いて10人の医療陣が手術台を取り囲み、オ氏を懸命に蘇生(画像)。オ氏の体内の銃弾が映ったエックス線写真(画像)や、体内から寄生虫が取り出される様子も収められている(画像)。寄生虫は、大人の小指ほどの太さがある(画像)。

    この動画は、北朝鮮国内に密かに持ち込まれ、一般国民の間で広く視聴される可能性が高い。そうなった場合、北朝鮮国民は3つの点で衝撃を受けるはずだ。

  • 亡命北朝鮮兵士の手術に取り組む医療陣

    亡命北朝鮮兵士を取り囲む医療陣
    亡命北朝鮮兵士を取り囲む医療陣

    米CNN放送は5日、韓国への亡命過程で受けた銃撃で重傷を負った元北朝鮮軍兵士、オ・チョンソン氏の手術場面の動画を公開した。

    動画は、韓国京畿道水原市にある亜州病院の記録カメラに収録されたもの。米軍の米軍航空医務後送部隊「ダストオフ(DUSTOFF)」のヘリが病院の敷地に着陸し、オ氏が手術室に搬送される場面から始まる(画像)。

    続いて10人の医療陣が手術台を取り囲み、オ氏を懸命に蘇生(画像)。オ氏の体内の銃弾が映ったエックス線写真(画像)や、体内から寄生虫が取り出される様子も収められている(画像)。寄生虫は、大人の小指ほどの太さがある(画像)。

  • 搬送される亡命北朝鮮兵士

    搬送される亡命北朝鮮兵士
    搬送される亡命北朝鮮兵士

    米CNN放送は5日、韓国への亡命過程で受けた銃撃で重傷を負った元北朝鮮軍兵士、オ・チョンソン氏の手術場面の動画を公開した。

    動画は、韓国京畿道水原市にある亜州病院の記録カメラに収録されたもの。米軍の米軍航空医務後送部隊「ダストオフ(DUSTOFF)」のヘリが病院の敷地に着陸し、オ氏が手術室に搬送される場面から始まる(画像)。

    続いて10人の医療陣が手術台を取り囲み、オ氏を懸命に蘇生(画像)。オ氏の体内の銃弾が映ったエックス線写真(画像)や、体内から寄生虫が取り出される様子も収められている(画像)。寄生虫は、大人の小指ほどの太さがある(画像)。

  • 亡命北朝鮮兵士の体内にある銃弾

    亡命北朝鮮兵士の体内にある銃弾
    亡命北朝鮮兵士の体内にある銃弾

    米CNN放送は5日、韓国への亡命過程で受けた銃撃で重傷を負った元北朝鮮軍兵士、オ・チョンソン氏の手術場面の動画を公開した。

    動画は、韓国京畿道水原市にある亜州病院の記録カメラに収録されたもの。米軍の米軍航空医務後送部隊「ダストオフ(DUSTOFF)」のヘリが病院の敷地に着陸し、オ氏が手術室に搬送される場面から始まる(画像)。

    続いて10人の医療陣が手術台を取り囲み、オ氏を懸命に蘇生(画像)。オ氏の体内の銃弾が映ったエックス線写真(画像)や、体内から寄生虫が取り出される様子も収められている(画像)。寄生虫は、大人の小指ほどの太さがある(画像)。

  • 必死の医療陣、巨大な寄生虫…亡命兵士「手術動画」が北朝鮮国民に与える衝撃

    3つのショック

    米CNN放送は5日、韓国への亡命過程で受けた銃撃で重傷を負った元北朝鮮軍兵士、オ・チョンソン氏の手術場面の動画を公開した。動画は、韓国京畿道水原市にある亜州病院の記録カメラに収録されたもの。米軍の米軍航空医務後送部隊「ダストオフ(DUSTOFF)」のヘリが病院の敷地に着陸し、オ氏が手術室に搬送される場面から始まる(画像)。続いて10人の医療陣が手術台を取り囲み、オ氏を懸命に蘇生(画像)。オ氏の体内の銃弾が映ったエックス線写真(画像)や、体内から寄生虫が取り出される様子も収められている(画像)。寄生虫は、大人の小指ほどの太さがある(画像)。

    この動画は、北朝鮮国内に密かに持ち込まれ、一般国民の間で広く視聴される可能性が高い。そうなった場合、北朝鮮国民は3つの点で衝撃を受けるはずだ。

  • 亡命北朝鮮兵士の手術場面

    米CNN放送は5日、韓国への亡命過程で受けた銃撃で重傷を負った元北朝鮮軍兵士、オ・チョンソン氏の手術場面の動画を公開した。

    動画は、韓国京畿道水原市にある亜州病院の記録カメラに収録されたもの。米軍の米軍航空医務後送部隊「ダストオフ(DUSTOFF)」のヘリが病院の敷地に着陸し、オ氏が手術室に搬送される場面から始まる(画像)。

    続いて10人の医療陣が手術台を取り囲み、オ氏を懸命に蘇生(画像)。オ氏の体内の銃弾が映ったエックス線写真(画像)や、体内から寄生虫が取り出される様子も収められている(画像)。寄生虫は、大人の小指ほどの太さがある(画像)。

  • 亡命北朝鮮兵士の手術記録

    米CNN放送は5日、韓国への亡命過程で受けた銃撃で重傷を負った元北朝鮮軍兵士、オ・チョンソン氏の手術場面の動画を公開した。

    動画は、韓国京畿道水原市にある亜州病院の記録カメラに収録されたもの。米軍の米軍航空医務後送部隊「ダストオフ(DUSTOFF)」のヘリが病院の敷地に着陸し、オ氏が手術室に搬送される場面から始まる(画像)。

    続いて10人の医療陣が手術台を取り囲み、オ氏を懸命に蘇生(画像)。オ氏の体内の銃弾が映ったエックス線写真(画像)や、体内から寄生虫が取り出される様子も収められている(画像)。寄生虫は、大人の小指ほどの太さがある(画像)。

  • 【画像リンク】米CNNが北朝鮮亡命兵士の手術場面を公開

    米CNN放送は5日、韓国への亡命過程で受けた銃撃で重傷を負った元北朝鮮軍兵士、オ・チョンソン氏の手術場面の動画を公開した。

    動画は、韓国京畿道水原市にある亜州病院の記録カメラに収録されたもの。米軍の米軍航空医務後送部隊「ダストオフ(DUSTOFF)」のヘリが病院の敷地に着陸し、オ氏が手術室に搬送される場面から始まる(画像)。

    続いて10人の医療陣が手術台を取り囲み、オ氏を懸命に蘇生(画像)。オ氏の体内の銃弾が映ったエックス線写真(画像)や、体内から寄生虫が取り出される様子も収められている(画像)。寄生虫は、大人の小指ほどの太さがある(画像)。

  • 金正恩氏が「飲み会禁止」を発令…「迫撃砲で処刑」との情報も

    北朝鮮当局が、飲酒歌舞、すなわち酒を飲んで歌って踊るような集まりを禁止していると韓国の情報機関・国家情報院(国情院)が11月20日、韓国国会に報告した。それによると、国連安全保障理事会による制裁が国内社会に不穏な空気を醸成する可能性があるとして、北朝鮮当局は朝鮮労働党の組織網を通じて国民の生活を監視する体系を強化し、情報流通の統制を強化しているという。

    幹部を飲酒で処刑

    平壌在住の内部情報筋によると、人民保安省(警察庁)が11月初め、平壌市内の国営レストランから郊外の協同農場の食堂(農場員が個人経営している食堂)に至るまで、「『酒風』(酒に酔って騒いだりする行為)をなくすことについて」という布告を貼り出したと述べた。

    北朝鮮国民にとって飲酒は、数少ない娯楽のひとつだ。平壌などの大都市以外の地域で、気軽に利用できるレジャー施設がある例は極めて珍しい。国営の朝鮮中央テレビの番組はプロパガンダ一色で、まったく面白みがない。庶民は違法である韓流ビデオなどの海外コンテンツをこっそり楽しむが、発覚すれば拷問や、最悪の場合極刑が待っている。

    (参考記事:北朝鮮の女子大生が拷問に耐えきれず選んだ道とは…

    こうした中、人々が酒を飲み、酔った勢いで歌と踊りを楽しむのは当たり前のこととも言える。しかし、北朝鮮当局は庶民のささやかな楽しみさえ規制するというのだ。

    内部情報筋によると、布告文には、密造酒の製造と販売、酔って騒ぐこと、そして3人以上集まって酒を飲むことを禁じると書かれていた。普通の飲み会はもちろんのこと、誕生日の祝いや結婚式で酒を飲んだり踊ったりすることすら禁止だという。ことの流れで飲み会をしてしまった場合には、午後10時までには終えて、上部組織にその事実を報告せよとのことだ。

    この布告以降、平壌市内のレストランや市場では酒類の販売が制限されるようになり、庶民はもちろん幹部ですら飲み会を行おうとしないという。

    金正恩党委員長は過去に、飲酒に絡んで朝鮮人民軍(北朝鮮軍)の幹部を処刑したことがある。2012年には、「故金正日氏の追悼期間中に飲酒した北朝鮮軍の高級幹部14人を迫撃砲で処刑した」との情報も伝えられた。迫撃砲というのは、本来は敵の陣地を攻撃するのに用いられるもので、人間のような小さな目標に命中させるのは難しい。しかし威力が大きいため、至近距離に着弾しただけで人体はバラバラになってしまう。これは軍紀の乱れに対する処罰というより、軍に対して恐怖心を植え付ける目的からのものだったと思われる。

    (関連記事:北朝鮮、故金正日氏追悼期間中に飲酒した軍幹部を迫撃砲で処刑

    そうでなくても、北朝鮮当局は以前から、社会秩序を正し、党員やその他の一般国民の思想がたるむことを防止するために「『酒風』を根絶するための全群衆的闘争」を強調してきた。

    朝鮮労働党出版社が2005年に発行した資料は、根絶すべき風潮として「客の接待、病人の見舞いで酒を飲む」「時と場所を選ばず飲み会を行なう」「業務時間に飲み会を行なう」「酒を飲みながら賭博をする」などを挙げて批判した上で、旧ソ連は酒が崩壊の原因になったなどと主張している。

    (関連記事:将軍様も敵わない北朝鮮の酒飲み「警察も検事も飲酒運転」

    北朝鮮当局はこれまで、このような資料を配布した上で、酒が及ぼす悪影響を教育する講演会などを行ってきた。だが情報筋は、今回の飲み会禁止令は「酒風」を戒めることではなく、思想と世論を統制することに目的があると見ている。

    平安北道(ピョンアンブクト)の情報筋によると、ある外務省の幹部が、飲み会の席で国際社会で北朝鮮が孤立していることについて語った舌禍事件が、今回の禁止令のきっかけだという。事実が知れ渡ることで反体制的な世論が巻き起こることを懸念した当局が、事前にそうした災いの芽を摘むことを目的にしているということだ。

    北朝鮮当局は、それほど口コミの影響力を恐れているのだ。

    北朝鮮当局がひた隠しにしていた金正男氏殺害事件は、口コミを通じて広まってしまった。海外在住、または長期出張に行っていた複数の貿易関係者が帰国し、海外で仕入れた情報を家族や親戚に話したところ、主に女性らが井戸端会議のネタにしたことで、全国に広まってしまったのだ。

    (関連記事:金正男氏の「殺害情報」を広める「情報通の奥様」たち

    しかし、口コミは飲み会を通じてのみ拡散するわけではない。例えば、中国との国境地帯で海外情報に触れた行商人が、他の地方に行って話すことで全国に広まる例もある。また、最近は韓国や米国の対北放送(ラジオ)を聞く人も多く、全国に無数の「情報通」が生まれている。飲み会を取り締まったぐらいで、そうした情報の奔流を統制できるわけがないのだ。

  • 金正恩氏のせいで性感染症の拡大が止まらない北朝鮮

    毎年12月1日は「世界エイズデー」だ。これに合わせて東京では23日から26日まで、第31回日本エイズ学会学術集会・総会(外部リンク)や関連イベント「TOKYO AIDS WEEK」(外部サイト)が開催された。依然として存在するHIV陽性者への偏見、差別を解消し、感染拡大の抑止を図るのがこの行事の目的だ。

    一方、世界エイズデーに際した行事は北朝鮮でも行われている。

    北朝鮮国営の朝鮮中央通信は、昨年12月1日に平壌の人民文化宮殿で世界エイズデーの関連行事が開催され、保健部門の関係者、世界保健機関(WHO)、国連開発計画(UNDP)の関係者が参加し、レポート発表と討論が行われたと報じた。また、この日に合わせて中央と各道の衛生宣伝機関は、エイズ予防の宣伝活動を行った。

    北朝鮮当局は、このような活動を行っている一方で、HIVなどの性感染症の防止に欠かせないコンドームをご禁制の品にしているとされる。
    (参考記事:コンドーム着用はゼロ…「売春」と「薬物」で破滅する北朝鮮の女性たち

  • 北朝鮮の4歳男児がこれから経験する「地獄の1丁目」

    今月4日、脱北者10人が中国公安当局に逮捕され、北朝鮮への強制送還の危機にひんしていることはデイリーNKジャパンでも既報の通りだが、救援運動もむなしく、北朝鮮に強制送還されたと、英国BBC(韓国語版)が報じた。

    脱北者を強制送還する中国政府の姿勢に対しては、北朝鮮の人権侵害を助長するものだとして、国際的な非難の声が高まりつつある。

    (参考記事:中国で「アダルトビデオチャット」を強いられる脱北女性たち

    この事件は、韓国を目指して脱北し、中国の瀋陽に滞在していた脱北者10人が、4日に中国公安当局に逮捕されたというものだ。

  • 「男女関係に良いから」市民の8割が覚せい剤を使う北朝鮮の末期症状

    米紙ワシントン・ポストが今月17日付に、脱北者のインタビュー特集を掲載している。

    東京支局のアンナ・ファイフィールド支局長が6カ月をかけ、韓国とタイで取材を重ねたもので、幼稚園児から学生、労働者、母親、医師、薬物密売人など、様々な年齢と職業の男女25人から聞き取りを行った意欲的な企画だ。

    誕生パーティーで…

    その中に、実にショッキングな証言が出てきた。2014年に脱北した薬物密売人が、次のように語っている。

  • 「男女関係に良いから」市民の8割が覚せい剤を使う北朝鮮の末期症状

    米紙ワシントン・ポストが今月17日付に、脱北者のインタビュー特集を掲載している。東京支局のアンナ・ファイフィールド支局長が6カ月をかけ、韓国とタイで取材を重ねたもので、幼稚園児から学生、労働者、母親、医師、薬物密売人など、様々な年齢と職業の男女25人から聞き取りを行った意欲的な企画だ。

    その中に、実にショッキングな証言が出てきた。2014年に脱北した薬物密売人が、次のように語っている。

    「私の主な仕事は、オルム(氷=覚せい剤を表す符丁)を売ることだった。当時、会寧(フェリョン)市に住む成人の70~80%ぐらいはオルムをやっていたと思う。私の客は、ごく普通の人々だった。警察官、保衛員、朝鮮労働党員、教師、医師たち。オルムは誕生日のパーティーや高校の卒業祝いのための、非常に良い贈り物だった」

    北朝鮮で覚せい剤などの薬物が蔓延していることは、すでに広く知られている。

    男女の快楽目的

    しかし、どれくらい多くの人々が乱用しているか、その数的な規模が言及されることはほとんどなかった。

  • 金正恩氏の「無能さ」のせいで死んでいく北朝鮮国民の悲劇

    北朝鮮の核実験場がある咸鏡北道(ハムギョンブクト)の吉州(キルチュ)郡で、核実験の影響で住宅や学校が倒壊するなどし、数十人の死傷者が出ていたことが23日までに分かった。韓国の朝鮮日報が伝えた。

    脱北者らが参加する北朝鮮研究団体、サンド研究所が同紙に説明したところでは、北朝鮮が6回目の核実験を実施した9月3日、実験場がある豊渓里(プンゲリ)から8キロ離れたシンドン里が強い揺れに襲われ、住宅数十棟が倒壊。さらには学校の校舎も半分が崩壊し、数十人に人命被害が発生したという。

    しかも、北朝鮮当局は被害の復旧よりも農作業を優先しており、現場はほとんど放置されているとのことだ。

  • ドキュメント:北朝鮮亡命兵「救出作戦」の実戦状況

    国連軍が公開した監視カメラの映像は、13日午後3時11分に朝鮮人民軍(北朝鮮軍)の下士官、呉氏が運転するジープを捉えたところから始まる。ジープは北から南へ向かって疾走、2分後には軍事境界線手前に到達した。この間、いくつかの分かれ道があるが、呉氏が迷った様子はなく、土地勘のあることがうかがえる。

    午後3時15分、呉氏が動けなくなったジープを捨てて、韓国側へ向かって走り出す。そしてその2秒後、カメラの視界に入ってきた北朝鮮軍の追撃兵2人が呉氏に向かって銃撃を開始。わずかに遅れてやってきた兵士2人も、銃撃に加わった。

    韓国軍中佐「私が犠牲になっても」

    このとき、自動小銃を持った追撃兵ひとりは、地面に腹ばいになる「伏せ撃ち」の姿勢を取った。どうやら、「膝撃ち」の姿勢を取ろうとして、落ち葉で滑ったように見える。ほかの3人は拳銃を持った2人が「立ち撃ち」で、自動小銃を持った1人が「膝撃ち」である。

  • 亡命兵士が「韓国の歌」を聞きたがった理由…北朝鮮軍を揺るがす美少女エンタメ

    13日に板門店の協同警備区域(JSA)を突破して亡命する過程で銃撃を受け、治療を受けていた朝鮮人民軍(北朝鮮軍)の兵士が20日午前までに意識を取り戻した。一部の韓国メディアによれば、兵士は「ここは南側(韓国側)ですか」「韓国の歌が聴きたいです」などと話したという。

    兵士はその後も回復を見せ、自身の名をオ・チョンソン、25歳の下士官であると明かし、「テレビを見たい」と語ったと京郷新聞が22日付で伝えた。

    北朝鮮では、韓国の歌――K‐POPなどの歌謡曲や韓流ドラマが人々の絶大な人気を得ている。しかし、それらを視聴したり頒布したりすることは厳禁されており、当局にバレたら重罪に問われる。捕まれば、取り調べで拷問を受けた上に投獄されるのは免れない。それを恐れ、摘発されるや自らの命を絶ってしまう若者も少なくないという。

    (参考記事:北朝鮮の女子大生が拷問に耐えきれず選んだ道とは…

  • 駆け出す兵士に追手が銃撃…国連軍が北朝鮮兵亡命の映像公開

    軍事境界線上の板門店で起きた北朝鮮軍兵士の韓国亡命に伴う銃撃事件(今月13日)を巡り、国連軍司令部は22日、当時の様子を捉えた監視カメラの映像を公開した。

    公開された映像には、亡命した兵士の運転する軍用車両が猛スピードで共同警備区域(JSA)に進入(写真①)、動けなくなった車両から降りた兵士が韓国側へ向けて走り出し(写真②)、これに向けて追撃の北朝鮮軍兵士4人が銃撃(写真③)、追撃兵士のうち1人が軍事境界線を数秒間、南側に越え、再度北朝鮮側に戻る様子(写真④)などが映っている。

  • 金正恩氏の「恐怖政治」か、単なる「私怨」か…北朝鮮で粛清の情報

    韓国の情報機関・国家情報院(国情院)は20日、国会情報委員会で、北朝鮮の崔龍海(チェ・リョンヘ)朝鮮労働党副委員長の主導により、党組織指導部が朝鮮人民軍(北朝鮮軍)総政治局の「不純な態度」を問題視し、20年ぶりとなる検閲を進めていると報告した。

    その過程で、黄炳瑞(ファン・ビョンソ)総政治局長や金元弘(キム・ウォノン)第1副局長をはじめ、相当数の幹部が処罰されたもようだという。ただ、同委員会幹事のキム・ビョンギ議員(共に民主党)の説明によると、処罰がどの程度のものであるかは国情院もわかっていないとのことだ。

    変態性欲の醜聞

    韓国の主要メディアはこの情報を受けて、党が軍を粛正する「政治闘争」が勃発した、あるいは「恐怖政治」が再開された、との趣旨で報じている。しかしこの程度の情報では、あまり断定的なことは言えないというのが筆者の判断である。

  • 金正恩氏のベンツを追い越して粛清…北朝鮮「運転兵」の天国と地獄

    韓国の北朝鮮専門メディアであるニューフォーカスが、13日に軍事境界線上の板門店を突破し、韓国へ亡命した朝鮮人民軍(北朝鮮軍)の兵士について、「運転兵」である可能性を指摘している。

    最近、韓国に入国したという北朝鮮軍の元大佐は、ニューフォーカスに次のように語っている。

    「板門店の近辺では、武装した兵士が車両の運行を統制している。運転兵か整備兵でもなければ、検問所を通過するのは不可能だ。仮に運転兵であれば、部隊の配置など機密情報を知っている可能性がある。北朝鮮では上級指揮官でなければ、ジープをあてがってもらえないからだ」

    消えた師団長

    運転兵の脱北は2015年6月に前例があるが、このときは軍事境界線付近に車を止め、徒歩で韓国に入っている。