カテゴリー: 北朝鮮

  • トランプ氏「完全に破壊」発言は北朝鮮国民にどんな影響を与えているか

    トランプ米大統領は19日に行った国連総会での一般討論演説で、「米国と同盟国を守ることを迫られれば、北朝鮮を完全に破壊する以外の選択はない」と発言。核兵器開発を推進し、敵対的な姿勢を取り続ける金正恩体制に強く警告した。

    トランプ氏の強硬な発言は世の驚きを誘ったようだが、これはまだまだ「コケ脅し」の域を出ていない。同氏は、いくらでもタダで出来る「口撃」は得意だが、莫大な戦費を要する軍事的な「攻撃」にはなかなか慎重な人物であると筆者は考えている。

    この発言に対しては、国連総会に参加するためニューヨーク入りした李容浩(リ・ヨンホ)北朝鮮外相が「犬の吠え声」だと非難。さっそく、米朝の舌戦が激化する兆しを見せている。トランプ氏は金正恩体制を「向こう見ずで下劣だ」とも言っており、これにカチンと来た金正恩党委員長が、軍事示威で応じる可能性も小さくないだろう。

    だが、筆者はここでは敢えて、トランプ氏の「完全に破壊」発言を問題にしたい。

  • 金正恩氏「超強硬対応措置を考慮」…声明でトランプ氏に警告

    北朝鮮の金正恩党委員長が21日、朝鮮民主主義人民共和国国務委員会委員長名義でトランプ米大統領を非難する声明を発表した。朝鮮中央通信が22日、配信した。

    トランプ氏は19日に行った国連総会での一般討論演説で、「米国と同盟国を守ることを迫られれば、北朝鮮を完全に破壊する以外の選択はない」と発言していた。金正恩氏の声明は、これに反発するものだ。

    (関連記事:トランプ氏「完全に破壊」発言は北朝鮮国民にどんな影響を与えているか

    金正恩氏は、「米国執権者は情勢の緩和に役立つそれなりに説得力のある発言はおろか、わが国家の『完全破壊』という歴代のどの米大統領も口にしなかった前代未聞の横暴非道な気違いじみた発言を行った」とし、「怖じ気づいた犬がもっと吠え立てるものである」と非難した。

    つづけて、「われわれの政権を交替させたり、体制を転覆させるという威嚇の枠を超え、一つの主権国家を完全に壊滅させるという反人倫的な意志を国連の舞台で公言する米大統領の精神病的な狂態は、正常な人まで事理の分別と沈着さを失わせるものである」と指摘した。

    また、「トランプが世界の面前で私と国家の存在自体を否定し、侮辱し、わが共和国をなくすという歴代最も暴悪な宣戦布告をした以上、われわれもそれに相応する史上最高の超強硬対応措置の断行を慎重に考慮するであろう」と主張した。

    さらに、「言葉の意味も分からず、自分の言いたいことだけを言う老いぼれには行動によって示すのが最善である。私は朝鮮民主主義人民共和国を代表する人として、わが国家と人民の尊厳と名誉、そして私自身の全てをかけて、わが共和国の絶滅について吐いた米国統帥権者の妄言の代価を必ず払わせるであろう」と警告した。

    声明は、「米国の老いぼれ狂人を必ずや火で馴らすであろう」と締めくくった。

    朝鮮中央通信の報道全文は次のとおり。

    朝鮮民主主義人民共和国国務委員会委員長の声明
    【平壌9月22日発朝鮮中央通信】朝鮮民主主義人民共和国国務委員会の金正恩委員長が21日、声明を発表した。
    声明の全文は次の通りである。

  • 「われわれの最終目標は米国と…」金正恩氏が遂に「ホンネ」を吐露か

    核・ミサイルで暴走を加速させる金正恩党委員長に対して、トランプ米大統領が「ロケットマン」と揶揄した。単なるSNS上の軽口に過ぎないが、北朝鮮がどのような反応をするかに注目される。

    人種差別表現で

    トランプ氏は北朝鮮の核実験とミサイル発射を受けて、韓国の文在寅大統領と電話会談を行った。翌日のツイッターで電話会談に触れ、「ロケットマンはどうしているか尋ねた」とつぶやいた。

  • 「アメリカ軍に勝てるはずない…」北朝鮮の幹部に動揺広がる

    北朝鮮の朝鮮労働党や行政機関の中堅幹部たちの間で、「戦争勃発が近づいている」との見方が広まっていると、米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が伝えている。

    咸鏡北道(ハムギョンブクト)の情報筋はRFAに対し、「平壌などでは水爆実験の成功を祝う行事が目白押しだが、一部の幹部らの間では、米国との間で戦争が起きるかもしれないとの見方が広まっている。主に中堅幹部が不安を募らせているようだ」と語り、次のように続けた。

  • 「もうウソは聞き飽きた」北朝鮮国民、金正恩氏の弁明に不満

    国民の生活苦を顧みず、核兵器とミサイルにばかりカネを注ぎ込む金正恩政権。北朝鮮の庶民とて、それを快く見ているわけではない。北朝鮮の人々の間でも、不満が鬱積してきている。

    北朝鮮当局は、それが無視できないレベルに達したと判断したようで、世論をなだめる方策に出た。しかし、効果は全くと言っていいほど出ていないようだ。

    (参考記事:「米軍が金正恩を爆撃してくれれば」北朝鮮庶民の毒舌が止まらない

    核実験やミサイル発射実験が行われるたびに、日本のテレビでは、北朝鮮メディアが流した平壌市民の「喜びのコメント」を紹介する。しかし北朝鮮において、テレビカメラを向けられた人がホンネを語るわけがない。

  • 北朝鮮で穀物価格が上昇…制裁影響「庶民が犠牲」の危険性も

    国際社会の制裁により北朝鮮国内でガソリン価格が高騰していることはすでに本欄で伝えたが、穀物と生活必需品の価格も上昇していることが、北朝鮮国内のデイリーNK情報筋の証言でわかった。

    このような現象は、11日午後(現地時間)に国連安全保障理事会で原油、石油精製品の輸出に制限を設けた対北朝鮮制裁決議2375号が採択される前から起きており、今後の推移が注目される。

    (参考記事:経済制裁が北朝鮮の国民生活を直撃…「核開発は不愉快」庶民感情が悪化

    貧富の格差が問題

    物価上昇は、非合法な取引も含め貿易が活発に行われていた中朝国境地帯でも起きている。両江道(リャンガンド)の内部情報筋は、今までの制裁ではコメ価格に大きな変動はなかったが、今回は様子が違うと伝えた。

  • 「戦争が始まるかも…」北朝鮮で恐怖と混乱が広がる

    ガソリン価格の高騰が伝えられている北朝鮮で先月、数日に渡ってガソリンスタンドが一斉に営業を中止していたことがわかった。米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が報じた。

    金正恩氏に不満

    咸鏡北道(ハムギョンブクト)の情報筋によると、8月下旬のある日、清津(チョンジン)市内にある数十のガソリンスタンドが、一斉に営業を中止した。

  • 経済制裁が北朝鮮の国民生活を直撃…「核開発は不愉快」庶民感情が悪化

    国際社会の制裁が、北朝鮮庶民の生活を直撃している。それに伴い、核兵器開発に対する庶民の見方も厳しくなっているようだ。

    今月初めから、平壌を中心に北朝鮮国内のガソリン価格が急騰している。

    国連安全保障理事会が対北朝鮮制裁決議2371号を採択したのは先月5日。それから3週間ほどは物価がむしろ下がるなど大きな動揺はなかったが、6回目の核実験を強行した今月3日から一部地域でこのような動きが現れている。

    複数の内部情報筋によると、平壌におけるガソリン1キロ(1.34リットル)の価格の推移は次のとおりだ。

  • 中国の取り締まり強化で北朝鮮密輸ルートが壊滅状態

    中国の取り締まり強化で、北朝鮮との密輸が壊滅状態に追い込まれているもようだ。

    中国当局は従来から、北朝鮮との密輸を厳しく取り締まってきた。最近になり、それが一層強化されている。

    現地の内部情報筋によると、中国当局は北朝鮮に面した遼寧省の丹東で、個人単位の小規模な密輸に対しても厳しい取り締まりを行っている。いくら慎重に行ってもすぐに見つかってしまうほどの状況に、密輸業者の間にはあきらめムードが漂っているという。

  • 「恐怖に震える北朝鮮女性が600人以上も…」中国で大規模な人身売買被害

    タイの入管当局によると、同国には今年の上半期だけで、385人の脱北者が入国したという。2016年は1年間で535人だったのと比べると、かなり早いペースに思える。

    だが、このペースが今後も続く可能性は低い。中国当局が、脱北者の取り締まりを強化しているためだ。

    (参考記事:中国で「アダルトビデオチャット」を強いられる脱北女性たち

    地獄のような虐待

    韓国の聯合ニュースが10日、香港発で伝えたところでは、中国当局は昨年以降、脱北をサポートするキリスト教関係者を大量に国外追放したという。

  • 「庶民のことも考えろ!」核実験に北朝鮮国民の不満も爆発

    北朝鮮が3日に行った核実験で、中国吉林省延辺朝鮮族自治州の延吉、図們、琿春や、遼寧省の丹東など、北朝鮮との国境に近い地域を激しい揺れが襲った。

    揺れは、北朝鮮国内の各地でも感じられ、多くの人が恐怖に震えたようだ。

    大量死亡事故も

    両江道(リャンガンド)の内部情報筋によると、恵山(ヘサン)市内の馬山洞(マサンドン)に住む人が自宅で寝ていたところ、激しい揺れに襲われた。天井が揺れ、壁が崩れたが、すんでのところで助かった。この人は、特別重大報道を見て揺れが核実験によるものであることを知り、怒り心頭だったという。

  • 金正恩氏「美貌の妻」の「元カレ写真」で殺された北朝鮮の芸術家たち

    金正恩氏「美貌の妻」の「元カレ写真」で殺された北朝鮮の芸術家たち

    韓国の情報機関である国家情報院は8月28日、国会情報委員会で北朝鮮の金正恩党委員長の夫人、李雪主(リ・ソルチュ)氏が「今年2月に第3子を出産したようだ」と報告した。ソルチュ氏は昨年、およそ9カ月にわたり公の席に姿を現さなかった時期があり、出産説が囁かれていた。

    ポルノ撮影説も

    国家情報院の報告によると、ソルチュ氏は正恩氏と2009年に結婚。翌年の夏頃に第1子を生み、2013年1月に第2子を生んだ。2番目の子は「チュエ」という名の女の子であると伝えられているが、第1子と第3子は性別も名前もわかっていない。

    ところで、脱北者で韓国紙・東亜日報の名物記者でもあるチュ・ソンハ氏が31日、自身のブログで興味深い記事を公開した。ソルチュ氏の「元カレ」に関する話だ。

  • 「夫が軍隊で酷い目に」…北朝鮮「巨大風俗街」で聞かれる悲しい話

    国境を流れる鴨緑江を挟んで中国と向かい合う北朝鮮の新義州(シニジュ)。中朝貿易、国内物流の拠点だけあって、各地から多くの人とカネが流れ込む。それに導かれるようにして、多くの女性が集まってくる。

    現地の内部情報筋によると、市内の閘門旅館の前では、20代と思しき女性たちが通りかかった男性に「マッサージはどうですか」としつこく勧める。売春の斡旋だ。

    バスターミナルで

    交渉がまとまれば料金を支払う。新義州での相場は、20代女性150元(約2460円)、30代女性100元(約1640円)だ。斡旋をする女性はそこから20元(約330円)を受け取る。20元でコメ4キロに相当する額だから、保安員(警察官)への付け届けを払っても、かなりいい稼ぎとなる。

    北朝鮮にはラブホテルが存在しないため、「待機宿泊」と呼ばれる民泊で事に及ぶ。

    (参考記事:男女密会に殺人事件も…北朝鮮版「民泊」のアブナイ実態

  • 「良心を捨て、狼のように生きろ」北朝鮮ヤクザの無慈悲な戦い

    皆が等しく平等である国を標榜する北朝鮮。しかし、その内実は生き馬の目を抜く弱肉強食の世界だ。

    社会主義計画経済という建前を棄てられない金正恩体制は、国民の私有財産や生命を守るための法やシステムの整備を怠っている。商人は自分の力で財産や生命を守るしかないが、それに欠かせないのが、カネとコネ、そしてチカラだ。

    「殺し屋」稼業も

    北朝鮮社会に、覚せい剤密売や組織売春などの犯罪がはびこっているのは周知の事実だ。また、結社の自由が存在しないにも関わらず、組織暴力団――北朝鮮版のヤクザはだいぶ昔から存在している。(参考記事:コンドーム着用はゼロ…「売春」と「薬物」で破滅する北朝鮮の女性たち

  • 「韓国から連れて来い!」…北朝鮮「拉致組」が狙う次なる美女たち

    韓国でタレント活動をしていた脱北女性、イム・ジヒョンさんが突如として北朝鮮に戻った事件と関連して、中朝国境で奇妙な噂が流れていると、韓国の世界北朝鮮研究センターで所長を務める脱北者のアン・チャンイル氏が明かした。

    アイドル並みの美貌

    今年4月の出演を最後に、韓国のテレビから姿を消したイム・ジヒョンさん。7月には北朝鮮の対外向けプロパガンダサイト「わが民族同士」で公開された「反共和国謀略宣伝戦に利用されていたチョン・ヘソンが明かす真実」という動画に登場し、韓国社会を驚かせた。

  • 「米軍が金正恩を爆撃してくれれば」北朝鮮庶民の毒舌が止まらない

    北朝鮮当局は、核実験とミサイル発射実験をめぐり緊張する朝鮮半島情勢を、国内の結束を図るネタとして利用している。しかし、そのやり方に北朝鮮の人々はもはや呆れ顔だ。

    「南朝鮮(韓国)と米帝(米国)を火の海にすると大口を叩くこと半世紀、今やその両国が北朝鮮の人々が羨望する国となってしまった」

    金正恩は「何もできない」

    このように自虐的に語るのは、両江道(リャンガンド)の内部情報筋だ。情報筋の批判は止まらない。
    【人気記事】コンドーム着用はゼロ…「売春」と「薬物」で破滅する北朝鮮の女性たち

  • 米軍でも韓国軍でもない、北朝鮮軍を敗北させる「本当の敵」の正体

    北朝鮮が、米韓合同軍事演習「乙支(ウルチ)フリーダム・ガーディアン」に対する非難を強めている。演習の時期に限らず、北朝鮮は年がら年中、米韓軍を主敵として口撃しているが、実際に闘う部隊である朝鮮人民軍(北朝鮮軍)の本当の敵は「米帝(米国)」でも「南朝鮮かいらい軍部(韓国軍)」でもなかった。

    性上納の強要も

    北朝鮮では、なし崩し的に市場経済化が進んでいるのに伴い、食糧事情が改善してきた。しかし、軍隊は閉鎖的な集団だけに市場経済化の流れから取り残され、少なくない兵士たちが栄養失調に苦しんでいるとされる。

  • 「金正恩はどうせ口だけ」 米国との“対決騒ぎ”にシラケる北朝鮮国民

    北朝鮮当局は、国連安全保障理事会での制裁決議2371号の採択を受けて、国民に核兵器開発や米国との対決を支持する各種集会を開催させながら、国内の統制を強めつつある。しかし、いくら当局が危機感を煽っても、北朝鮮の人々の反応は鈍い。

    慈江道(チャガンド)の内部情報筋によると、人民班(町内会)の会議で、「山に出かけている者は全員帰宅せよ、これといった職業もないのに資本主義(商売)のためにほっつき歩いている者に対してはより強力に処罰する」との当局の方針が伝えられた。

    どういう意味かというと、北朝鮮では国から割り当てられた職場(工場、企業所、機関)に属していなかったり、または長期間無断欠勤したりすることは、行政処罰法90条で違法行為と定められている。だから、職場から離脱して商売に専念する者は取り締まるということなのだ。

  • 「性上納・飢餓」以外にもある金正恩氏「ポンコツ軍隊」のブラックな実態

    韓国軍のブラックな実態が問題になっている。将軍夫婦が私邸に配属された兵士たちに、炊事、洗濯、アイロンがけ、庭仕事、便所掃除などをさせた上に、外出もほとんど許さず、奴隷のように扱っていたことが発覚。事件を受けて軍の検察団が捜査に乗り出し、文在寅大統領が「極めて遺憾」「これを機にカプチル(ブラック)文化を根絶すべき」と発言する事態となった。

    一方、韓国軍と対峙する朝鮮人民軍(北朝鮮軍)では、韓国軍以上のブラックな行為がはびこっている。象徴的なのが、上官が権力にものを言わせ、女性兵士に「性上納」を強要するケースだ。

    (参考記事:北朝鮮女性を苦しめる「マダラス」と呼ばれる性上納行為

    500人死亡の地獄絵図

    さらに、兵士にアルバイトを強要して賃金を搾取するブラック上官までいると、米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が伝えている。

  • 金正恩氏は「シゴキ」と「パシリ」を経験した…謎の軍隊生活秘話

    北朝鮮の独裁者3代の中でも、金正恩党委員長のキャラクターは非常に独特に見える。

    祖父の金日成主席と父・金正日総書記は、独特な国作りをしながらも、東西冷戦の中にあって国際関係においてはバランスを重視した。正日氏は冷戦後、米国を相手に回しての「瀬戸際戦術」に打って出るが、それでも常に対話のチャネルを残していたという点で、バランス志向を保っていた。

    身分を秘匿

    それに対して正恩氏は「押しの一手」で、しかも現実的な要求を示さない。かと思えば、秘密主義の強かった父と異なり、国内メディアを通じて様々な情報発信を行う。

    (参考記事:金正恩氏が自分の“ヘンな写真”をせっせと公開するのはナゼなのか

    この違いはまず間違いなく、各自が成長した環境の違いに影響されていると思われる。

  • 性暴行に恐喝…金正恩氏「治安部隊」の悪行三昧

    北朝鮮のある保安員(警察官)が悪行三昧を繰り返しているという。麻薬密売人とグルになって私腹を肥やすだけでなく、その密売人の骨の髄までしゃぶりつくす悪徳保安員がのさばっているというのだ。

    拷問部隊は「顔面串刺し」も

    北朝鮮には、人民保安省(警察庁)と秘密警察である国家保衛省という二大治安機関が存在する。いずれも金正恩独裁政権を支える要の機関だ。

  • 金正恩氏は「シゴキ」と「パシリ」を経験した…謎の軍隊生活秘話

    北朝鮮の独裁者3代の中でも、金正恩党委員長のキャラクターは非常に独特に見える。

    祖父の金日成主席と父・金正日総書記は、独特な国作りをしながらも、東西冷戦の中にあって国際関係においてはバランスを重視した。正日氏は冷戦後、米国を相手に回しての「瀬戸際戦術」に打って出るが、それでも常に対話のチャネルを残していたという点で、バランス志向を保っていた。

    身分を秘匿

    それに対して正恩氏は「押しの一手」で、しかも現実的な要求を示さない。かと思えば、秘密主義の強かった父と異なり、国内メディアを通じて様々な情報発信を行う。

    (参考記事:金正恩氏が自分の“ヘンな写真”をせっせと公開するのはナゼなのか

    この違いはまず間違いなく、各自が成長した環境の違いに影響されていると思われる。

  • 金正恩氏の「兵器開発部隊」の財源は「イカ漁」だった

    北朝鮮が、米国領のグアム島周辺に向けて弾道ミサイルを発射する計画を検討していると明らかにしたことをきっかけに、米朝双方が過激な舌戦を繰り広げている。こうした中、北朝鮮の軍需工場が意外な外貨稼ぎに参入しているという。

    軍紀の乱れ「性上納」

    北朝鮮官営メディアはミサイル発射計画を報道するだけでなく、12日には全国で大学生や女性を含む347万5千人が北朝鮮軍への入隊を嘆願したと報道した。北朝鮮は緊張状態に入る度に、臨戦態勢を過剰演出する傾向にあり、万が一報道が事実だったとしても、北朝鮮の本気度が高まっているとはいえない。

    (参考記事:金正恩氏「核の脅し」の演出過剰さがバレてきた

    そもそも、北朝鮮では社会全体の食糧事情が好転しているにもかかわらず、軍だけがこの波から取り残されている。

  • 「米の行動見守る」金正恩氏が腰砕けか…ミサイル発射を保留

    北朝鮮の金正恩党委員長にとって8月は、またもや「怨念」の月になるかもしれない。北朝鮮は中距離弾道ミサイル4発を米領グアムに向けて発射する計画を8月中旬までに策定すると表明していた。

    しかし、金正恩氏が「(米国の)行動をもう少し見守る」と述べたのだ。

    トイレを使えない

    金正恩氏は14日、朝鮮人民軍(北朝鮮軍)戦略軍司令部を視察。朝鮮中央通信は、同氏の発言について次のように伝えている。

  • 金正恩氏「核の脅し」の演出過剰さがバレてきた

    トランプ米大統領の北朝鮮に対する強硬発言と、北朝鮮によるグアム島周辺へ向けたミサイル発射予告により、朝鮮半島情勢は韓国証券取引所の総合株価指数(KOSPI)が1週間(4~11日)続落するほどの緊張感の中にある。

    軍内での「性上納」

    しかしそろそろ、米朝双方の「舌戦」が演出過剰ぎみになってきたのも事実だ。

  • 「戦争になったら生き残れない」震える庶民…北朝鮮で非常待機命令

    米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)は10日、北朝鮮で郡単位の朝鮮労働党委員会と民防衛部の幹部らに対し、非常待機命令が下されたと伝えた。

    両江道(リャンガンド)の内部情報筋がRFAに語ったところでは、「政府声明が国内メディアを通じて公開される前の7日、党中央軍事委員会の非常待機命令書が各地方の党委員会総務部宛に電子メールで伝達された」という。

    「金正恩、理解できない」

    この情報筋によればまた、国連安全保障理事会の制裁決議に反発した北朝鮮政府の声明を掲載した8日付の労働新聞(朝鮮労働党機関紙)が、飛行機で道内の三池淵(サムジヨン)に運ばれ、同日午後までに護衛総局の車両が道内の工場や企業所への配布を終えたという。