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  • 良質の医療用酸素を生産

    【平壌7月3日発朝鮮中央通信】保健酸素工場の従業員が、人民の健康増進に積極的に寄与する一念を抱いて良質の医療用酸素の生産を増やしている。---

  • 文在寅の「真っ赤なウソ」から生まれた韓国軍の迷走

    1日午後、韓国空軍が江原道の非武装地帯周辺で鳥の群れを正体不明の飛行物体と誤認し、戦闘機を出動させる出来事があった。

    韓国軍の合同参謀本部によれば、同日午後1時ごろ江原道(カンウォンド)中部の非武装地帯(DMZ)上空で正体不明の航跡がレーダーに捕捉され、KF-16戦闘機が発進。パイロットが肉眼で確認したところ、鳥の群れであることがわかったという。

    これを一部の韓国メディアは「過剰反応」と伝えた。韓国では先月、北朝鮮の小型木造船が海軍や海洋警察の監視網に捕捉されないまま、東海岸の港に入港する事件があった。これで批判を浴びた軍が、世論の視線に対して過敏になっているというのだ。

    (参考記事:「レーダー照射」問題どころじゃない…韓国軍「深刻な穴」がまた露呈

    しかし、もうひとつ解説を加えるなら、軍をいっそう過敏にさせているのは文在寅政権である。青瓦台は、小型船入港の詳細な状況を当初から把握しながら、軍が事態の矮小化を図るのを黙認したのだ。

    というよりも、文在寅大統領が「隠ぺい」に加担していたとするなら、それ自体が軍の自浄作用を殺す最大の圧力として作用していると見ることもできる。

    このように、世論と政治の板挟みになった軍の内部には、一部に政権に対する反発も見られる。

    (参考記事:韓国軍人までもが背を向け始めた…文在寅政権の危ない今後

    ただ、軍といえども行政機構の一部である以上、首脳たちは政治の意向に敏感にならざるを得まい。韓国ではこのようにして、軍事行政が政治によって捻じ曲げられる状況が長く続いてきた。

    そしてより懸念すべきは、朝鮮半島は今なお、北朝鮮と米韓が対峙する軍事的緊張下にあるということだ。軍紀が乱れ、本格的な戦争には耐えられそうにない北朝鮮だが、だからこそ韓国の弱点を攻略すべく核、サイバー攻撃、特殊部隊といった「非対称戦力」の強化に力を注いできた。

    (参考記事:北朝鮮「骨と皮だけの女性兵士」が走った禁断の行為

    先述したような、メディアの報道を通して日々明らかになる韓国軍の迷走ぶりは、北朝鮮にとって実に「おいしいネタ」であるわけだ。

    結果的なことを言えば、韓国では政治と軍当局が、そうしたネタを率先して北朝鮮に提供するような状況が続いてきた。

    (参考記事:17歳の女子高生ら被害も「氷山の一角」か…暴露された韓国軍の性暴力

    文在寅政権はそれを「積弊(積み重なった弊害)」と呼び、その清算を売り物の一つとしてきた。ところが今や、自分自身がその一部となりつつあることを、本人たちはどれほど認識しているのだろうか。

  • 金正恩は消えた「若い女性通訳」に何をしたのか

    韓国紙・朝鮮日報は5月31日、北朝鮮消息筋の情報として、2月末のハノイでの米朝首脳会談が決裂した責任を問われ、金英哲(キム・ヨンチョル)朝鮮労働党副委員長が革命化(再教育)措置となり、金正恩党委員長の妹・金与正(キム・ヨジョン)党中央委員会第1副部長は謹慎させられていると伝えた。

    しかし、この2人はすでに健在が確認されている。ただ、2人ともハノイでの会談決裂から相当期間、公式の場に姿を現さなかったので、何らかの形で問責が行われたのか、まったく行われなかったのかは判断が難しい。

    一方、同紙は同じ記事で、米国との事前交渉に当たっていた北朝鮮国務委員会の金革哲(キム・ヒョクチョル)対米特別代表が、3月に平壌郊外の美林(ミリム)飛行場で銃殺されたと報じた。美林飛行場は、過去にも公開処刑が行われてきた場所だ。

    (参考記事:機関銃でズタズタに…金正日氏に「口封じ」で殺された美人女優の悲劇

    同紙はまた、対米外交を統括してきたさらに金革哲氏らと事前交渉に当たった女性幹部の金聖恵(キム・ソンへ)党統一戦線部統一策略室長とシン・ヘヨン通訳官は、政治犯収容所に送られたとしている。実在する「地獄の1丁目」とも呼ばれる政治犯収容所から、女性が五体満足で生還するのは難しい。

    (参考記事:若い女性を「ニオイ拷問」で死なせる北朝鮮刑務所の実態

    6月30日に板門店(パンムンジョム)で行われた米朝首脳の対面時にも、この2人の姿は見えなかった。

    ただ、朝鮮日報の報道内容には疑問を呈する声も少なくない。金革哲氏については、4月13日に本人を目撃したとの情報が出ている。

    それにそもそも、金正恩氏は部下の「裏切り」や「怠慢」に対して厳罰を与えたことはあるが、「失敗」を理由に罰した例は確認されていない。

    たとえば「裏切り」の代表的な例は、叔父である張成沢(チャン・ソンテク)元党行政部長だ。国家転覆陰謀罪で処刑し、彼に連なる人々に対しても大粛清を行った。

    (参考記事:「幹部が遊びながら殺した女性を焼いた」北朝鮮権力層の猟奇的な実態

    他方、北朝鮮のミサイル技術者たちは当初、中距離弾道ミサイル「ムスダン」の発射実験などで失敗を繰り返したが、それにより罰せられたとの話は伝わっていない。むしろ金正恩氏は期待をかけ続け、彼らが成果を出したときには大いに称賛している。

    これについてはもちろん、「ミサイル技術者たちは北朝鮮の最も重要なエリートたちだから」という見方も可能だろう。しかしそれならば、金聖恵室長もシン・ヘヨン通訳官も比較的若い年で、しかも女性でありながら、男性本位の北朝鮮社会でスポットライトを浴びたエリートだ。金正恩氏が、そう簡単に「使い捨て」にするとも思えない。

    もっとも北朝鮮は、最高指導者の権威を傷つけることは「政治的事件」と見なされるお国柄だ。金正恩氏の権威が、ハノイで著しく傷ついたのは事実だ。そのことで、誰かが重大な責任を問われている可能性は消えない。

    (参考記事:金正恩命令をほったらかし「愛の行為」にふけった北朝鮮カップルの運命

  • サプライズ米朝会談実現でも「文在寅はずし」は終わらない

    6月30日、トランプ米大統領の「ツイッター提案」から始まった板門店(パンムンジョム)でのサプライズ米朝首脳会談の推移を、韓国メディアは固唾を呑んで見守った。

    韓国メディアが関心を寄せたのは、会談そのものの成否だけではない。それに劣らず、文在寅大統領の「立ち位置」が注目の的となったのだ。というのも、北朝鮮メディアはこの前日まで、「思考と精神がマヒしている」などと口を極めて文在寅大統領を罵倒していたからだ。

    文在寅政権はこの間、北朝鮮に対してたいへんな気の使いようだった。特に、金正恩党委員長が最も批判されることを嫌う、北朝鮮国内における残忍な人権侵害からは露骨に目を背けてきた。

    (参考記事:女性を「ニオイ拷問」で死なせる北朝鮮刑務所の実態

  • 「思考と精神がマヒしている」文在寅氏への攻撃を強める北朝鮮

    対韓国宣伝サイトの「ウリミンジョクキリ(わが民族同士)」は28日、韓国の文在寅大統領を激しく罵倒する論評を掲載した。

    訪韓したトランプ米大統領と金正恩党委員長が非武装地帯(DMZ)で対面する可能性が示唆される中でのことだ。韓国は日米との間で不協和音を抱えているが、北朝鮮までが「韓国はずし」に走る実態がまたもや鮮明になった形だ。

    (参考記事:日米の「韓国パッシング」は予想どおりの展開

    文在寅氏は24日、朝鮮戦争に参戦した韓国軍と国連軍の元兵士ら功労者182人を青瓦台(大統領府)に招いて昼食会を開催。あいさつで「1953年7月27日に戦争の砲煙は消えたが、まだ完全な終戦はなされていない」とし、「悲痛な歴史だが、北の侵略に打ち勝ったことで韓国のアイデンティティーが守られた」として、功労者らを称えた。

    これに対して同サイトは、韓国が北朝鮮との対話を主張しながらも、「南朝鮮の執権者までもが前面に出て『北の侵略』と『韓米同盟』をうんぬんし、米国と共に朝鮮戦争を挑発した者たちの罪を否定し、戦争を扇動する動きを見せるというのは実に驚くべきこと」と主張。

  • 「思考と精神がマヒしている」文在寅批判を強める金正恩氏

    対韓国宣伝サイトの「ウリミンジョクキリ(わが民族同士)」は28日、韓国の文在寅大統領を激しく罵倒する論評を掲載した。

    訪韓したトランプ米大統領と金正恩党委員長が非武装地帯(DMZ)で対面する可能性が示唆される中でのことだ。韓国は日米との間で不協和音を抱えているが、北朝鮮までが「韓国はずし」に走る実態がまたもや鮮明になった形だ。

    (参考記事:日米の「韓国パッシング」は予想どおりの展開

    文在寅氏は24日、朝鮮戦争に参戦した韓国軍と国連軍の元兵士ら功労者182人を青瓦台(大統領府)に招いて昼食会を開催。あいさつで「1953年7月27日に戦争の砲煙は消えたが、まだ完全な終戦はなされていない」とし、「悲痛な歴史だが、北の侵略に打ち勝ったことで韓国のアイデンティティーが守られた」として、功労者らを称えた。

  • 「考え方が違う」米国から文在寅氏に不快感…北朝鮮もダメ出し

    韓国の文在寅大統領の発言に対し、米ホワイトハウスの関係者らが不快感を表したという。

    文在寅氏は26日、聯合ニュースやAFPなど国内外の通信社による書面インタビューに答え、「プルトニウム再処理施設とウラン濃縮施設を含む寧辺の核施設のすべてが検証の下で全面的に完全に廃棄されるなら、北朝鮮の非核化は後戻りできない段階に入ると評価しうる」との考えを示した。

    韓国紙・東亜日報(日本語版)がワシントンの外交筋からの情報として伝えたところによれば、この発言に対してホワイトハウス関係者らは、「(文大統領とは)考えが同じでない」とし、不快感を示したという。

    (参考記事:「韓国は欲張り過ぎだ」米国から対北朝鮮で厳しい声

    一方、北朝鮮は27日、外務省局長の談話を通じて「(朝米対話の)仲介など必要ない」として韓国を突き放している。

    文在寅氏は、主要国の首脳が一堂に会す「20カ国・地域首脳会議」(G20サミット=大阪・28~29日)への参加を目前に控え、米国と北朝鮮の双方からダメ出しされてしまったわけだ。

    北朝鮮が韓国にダメ出しをした理由は、文在寅政権が米国の視線を気にして、いつまで経っても南北経済協力に踏み出そうとしないからだ。一方、ホワイトハウス関係者らは文在寅氏が前述のインタビューで、開城(ケソン)工業団地の再開などに言及したことに対しても、「実質的な非核化の進展がなければ難しいという従来の立場に変わりはない」と強調したという。

    まさに、文字通りの「板挟み」である。しかし、この窮地を招いたのは文在寅政権自身に他ならない。非核化のロードマップすら見えない中で、北朝鮮と安易な約束を交わしてしまったのが原因なのだ。政権の外交音痴のために窮地に陥っているのは、日韓関係だけではないのである。

    (参考記事:韓国専門家「わが国海軍は日本にかないません」…そして北朝鮮は

    青瓦台(韓国大統領府)はインタビュー公開の翌日、記者団に「寧辺の核廃棄は完全な非核化に進むための後戻りできない段階に入る入口」とし、「寧辺の非核化が完全な非核化ということではない」と釈明したという。果たして、それで米国の懸念が消えたかどうかはわからない。

    北朝鮮との関係は、より難しい状況にある。

  • G20前に赤っ恥、金正恩から「いらない」と言われた文在寅政権

    主要国の首脳が一堂に会す「20カ国・地域首脳会議」(G20サミット=大阪・28~29日)を目前に控え、韓国の文在寅大統領が北朝鮮に赤っ恥をかかされた。

    北朝鮮外務省のクォン・ジョングン米国担当局長は27日、米国の「敵対行為」を非難しつつ、「朝米対話の期限は年末まで」と強調する談話を発表した。また、同局長は談話の中で、韓国とは水面下においても対話や交流は「一つもない」と明言。「(韓国政府は)朝米関係を『仲介』するかのように振る舞い、自らの値打ちを上げようとしているが、そんな仲介など必要ない」とまで言って突き放したのだ。

    昨年12月に発生した日韓「レーダー照射」問題に端を発する軍事的葛藤や歴史問題のこじれのため、G20では日韓首脳会談が予定されないという異例の事態になっている。

    (参考記事:韓国専門家「わが国海軍は日本にかないません」…そして北朝鮮は

    一方、同様に多くの葛藤を抱える日本と中国は、「永遠の隣国」をうたって「大人の関係」をアピールする運びで、韓国の孤立は否定できない状況だ。

    (参考記事:日米の「韓国パッシング」は予想どおりの展開

    しかも、文在寅氏はこの前日、聯合ニュースやAFPなど国内外の通信社による書面インタビューに答え、「金正恩国務委員長による非核化の意志を信じる」「(金正恩氏は)非常に決断力と柔軟性のある人物だ」と持ち上げたばかりだっただけに間が悪かった。

    内政でも外交でも良い所のない文在寅政権にとって、南北対話は唯一とも言える柱だった。それを維持するために、文在寅氏は「それでも人権弁護士か」との批判を浴びながらも、北朝鮮の凄惨な人権侵害から目を逸らし、金正恩氏のご機嫌を取ってきたのだ。

    (参考記事:若い女性を「ニオイ拷問」で死なせる北朝鮮刑務所の実態

    それにもかかわらず、当の北朝鮮からハシゴを外されてしまったのだ。

    しかし実のところ、北朝鮮は何の前触れもなく豹変したわけではない。米国との対話の先行きが怪しくなってから、韓国への態度は明らかに冷淡になっていたのだ。

    北朝鮮はまた、韓国に対して何を望むかをハッキリと表現してきた。開城工業団地や金剛山観光などの経済協力事業がそれである。つまり、国際社会の制裁下でも北朝鮮経済が生き延びられるよう、延命装置になって欲しいということだ。

    国際社会の目もあり、韓国もさすがにこの要求には乗っていない。ということは、北朝鮮にとって韓国は対話相手として魅力がないということになる。南北対話は、どこからどう見ても行き詰りなのだ。

    そもそも文在寅氏はこのまま金正恩氏との対話が続いたとして、どのような「ゴール」を想定しているのか。国民の(ときには外国人に対しても)人権を蹂躙する独裁体制との統一を、韓国国民が受け入れるはずもない。

    文在寅氏はゴールなき対話のために、韓国と韓国国民をあまりに大きなリスクにさらしている。果たしてこの現状を、韓国国民が今後どれだけ甘受していけるのだろうか。

    (参考記事:【写真】元人気女子アナが韓国政府を猛批判「北が敵じゃないって…」

  • 韓国軍人までもが背を向け始めた…文在寅政権の危ない今後

    韓国軍部の元高官らが、文在寅政権の「嘘」を指摘している。韓国の青瓦台(韓国大統領府)と国防省は17日、軍・警察の警戒網に捕捉されることなく南下した北朝鮮の小型木造船が発見された場所について、東海岸の「三陟(サムチョク)港付近」と発表した。これを受け、誰もが当初は海上で発見されたものと理解した。ところが実際には、小型船は自力で港に入った状態だった。

    この嘘が露呈してもなお、政府側は「(付近とは)通常の軍事用語であって、事態を矮小化したのではない」と言い逃れを続けている。

    (参考記事:「レーダー照射」問題どころじゃない…韓国軍「深刻な穴」がまた露呈

    だが、朝鮮日報(日本語版)の26日付の報道によると、元国防相や軍の元高官らはこれを揃って否定。たとえば制服組トップの合同参謀本部議長や首都防衛司令官を歴任したシン・ウォンシク氏は「漁船が三陟港付近で発見されたと言うときは、三陟港に近い海域にいた、ということを意味する。本当に三陟の埠頭にいたという意味だったなら、『三陟港一帯』という表現を使っただろう」と指摘している。

    元高官だけではない。現役の軍人の中にも、文在寅政権への反発が見られる。中央日報(日本語版)は24日、「複数の軍消息筋」からの情報として、小型船が三陟港に入った当日の午前、鄭景斗(チョン・ギョンドゥ)国防相らが出席した対策会議が合同参謀本部地下バンカーで開かれたと暴露した。この会議では、小型船が三陟港に接岸し、現地住民が通報したという海洋警察の状況報告が共有されていたという。

    通常、軍首脳らが地下バンカーで開いた会議の内容が、外部に漏れるなどあり得ない。内容を知り得るのは一部の関係者にとどまり、軍当局がその気になれば「犯人」を突き止めるのも容易だ。ということは、中央日報の「複数の軍消息筋」は、相当なリスクを覚悟して告発を行っているということになる。

    軍とは本来、設定された目標を達成するため、合理的に行動する組織だ。

    (参考記事:韓国専門家「わが国海軍は日本にかないません」…そして北朝鮮は

    しかし韓国では、政治の理念対立や利権争いの影響を受け、軍事行政がねじ曲げられてきた。例えば昨年12月に発生した日韓「レーダー照射」問題で混乱が生じているのも、軍の情報機関である機務司令部を解体してしまったことが原因のひとつとして指摘されている。

    (参考記事:日韓「レーダー照射問題」の背後にある韓国政治の闇

    また、韓国の職業軍人の大多数は、保守的な政治傾向にある。過去には軍事政権下で国民に対して犯罪的行為を働いたこともあったし、近年においても保守政権下で逸脱や越権行為も見られた。

    (参考記事:17歳の女子高生ら被害も「氷山の一角」か…暴露された韓国軍の性暴力

    また、文在寅政権が進める北朝鮮との対話にも、懐疑的な見方をする将校は少なくない。

    つまりは一言で言って、左派の文在寅政権とそりが合わないのだ。そのような軍の性質について善し悪しを語ったところで、そういったものは一朝一夕で変わるものではない。

    軍の統帥権者である文在寅大統領は、そのような現実を知った上で、政治をマネジメントする必要がある。小型船問題を巡る現状は、それが大失敗に終わる可能性を如実に示唆している。

  • 金正恩氏「最愛の妹」から消えぬ「身辺に異変」の兆候

    韓国情報機関・国家情報院は25日、国会情報委員長を務める野党・正しい未来党の李恵薫(イ・ヘフン)議員に対して行った業務報告で、北朝鮮の金正恩党委員長の妹・金与正(キム・ヨジョン)朝鮮労働党第1副部長の地位について「指導者クラスに格上げされたようだ」との分析を明らかにした。

    先週、中国の習近平国家主席が訪朝した際の写真に表れた金与正氏の位置づけから、崔龍海(チェ・リョンヘ)最高人民会議常任委員長や李洙ヨン(リ・スヨン)党副委員長と同等のランクにいるように見えるという。

    一時は「ハノイでの米朝首脳会談決裂を巡り問責され、謹慎させられている」との説まで出ていた金与正氏だが、今度は一転して「昇進説」が浮上してきたわけだ。金王朝「白頭の血統」の一員であり、金正恩氏の最側近として重要な役割を担ってきただけに、彼女が北朝鮮の最高幹部となること自体は、不思議なことではない。

    (参考記事:「急に変なこと言わないで!」金正恩氏、妹の猛反発にタジタジ

    だが、このタイミングでのこの分析を、額面どおりに受け止められるかと言ったら、話は別だ。ハノイでの首脳会談の決裂後、金与正氏が本当に謹慎させられていたかどうかは別としても、彼女を巡り不穏なものを感じさせる要素は実際にあった。

    (参考記事:金正恩氏「最愛の妹」に忍び寄っていた異変…米朝決裂直後に兆候

    また、「身辺の異変」を感じさせる要素はほかにもある。朝鮮中央通信は21日、金正恩氏と習近平氏が党政治局メンバー32人とともに党本部庁舎で撮った団体写真を公開したが、その中に金与正氏の姿はなかった。彼女は政治局候補委員であるにもかかわらずだ。これと同様に、金与正氏は4月に公開された党政治局メンバーの団体写真にも写っておらず、党内での地位の変動が気になる。

    金与正氏は、政治行事の儀典担当として金正恩氏の動線管理を担いながら、兄の側近としての地位を固めたと見られている。

    さらには実の妹として、金正恩氏に対して遠慮なくものを言うことのできるポジションが、彼女の政治的な地位を高めたように見える。一時、パーティー狂いの噂のあった金正恩氏に対し、金与正氏は「飲酒はほどほどに」とたしなめたとも伝えられる。

    (参考記事:北朝鮮「秘密パーティーのコンパニオン」に動員される女学生たちの涙

    些細なことで部下を処刑してきた金正恩氏に対し、そんなことを言える側近は多くはあるまい。

    だが、やはりハノイでの首脳会談の失敗を機に、彼女のキャリアには何らかの変化が起きたように見える。党宣伝扇動部第1副部長の肩書を持つ彼女が順当に出世するとするなら、まず政治局候補委員から政治局委員に昇進し、部内で思想・宣伝分野での役割を拡大しつつ、党中央委員会への部長に就任するコースが見えていた。

    部長になるまでにはさすがに時間がかかるだろうが、いずれは金正恩氏の異母姉である金雪松(キム・ソルソン)氏がそうであったと伝えられるように、北朝鮮で最強の官僚ポストである党組織指導部長に上り詰める可能性もゼロではない。

    (参考記事:金正恩氏の「美貌の姉」の素顔…画像を世界初公開

    ただ、党政治局メンバーの団体写真から2回続けて外れた例などを見る限り、彼女がそのような「出世の王道」を進んでいるようには見えない。金正恩氏はもしかしたら、金与正氏をいったん政治権力の外に置いて「白頭の血統」としての象徴的な役割に限定し、彼女のキャリアの仕切り直しを試みているのかもしれない。

  • 北朝鮮の警察が血眼で追う「反体制エリート学生」の悲惨な運命

    警察庁の統計によると、国内の年間の行方不明者数は2016年も2017年も8万4850人となっている。捜索願が出されていない人も含めると、その数はさらに多いだろう。

    家族や隣人の前から忽然と姿を消す行方不明者は、北朝鮮にも存在する。しかし、他の国と違う点は、行方不明者が政治的に「危険な存在」として扱われる点だ。北朝鮮当局は、最高指導者の身辺警護にきわめて神経質になっている。

    (参考記事:金正恩氏が一般人と同じトイレを使えない訳)

    実際、過去には最高指導者の身近で、単なる事故とは思えないハプニングも起きている。そのため行方不明者が発生すると、体制を攻撃するために「潜伏」した可能性などが考慮されるわけだ。

    (参考記事:1500人死傷に8千棟が吹き飛ぶ…北朝鮮「謎の大爆発」事故

    両江道(リャンガンド)のデイリーNK内部情報筋によると先月下旬、道内の金亨稷(キムヒョンジク)、金正淑(キムジョンスク)、三水(サムス)など中国との国境に面した各郡の人民班(町内会)に顔写真付きの尋ね人のポスターが貼られた。ただ、その後に開かれた人民班の会議で伝えられた内容は、「尋ね人」と言うにはおどろおどろしいものだった。

    人民班の会議では地域担当の保安員(警察官)が、行方不明になった2人の個人情報を説明した。一人は平壌の名門、金策(キムチェク)総合大学(旧称金策工業大学)に通う19歳のアン・ハクソン。もうひとりの経歴も似たものだったが、情報筋は正確に記憶していないと述べた。

    「国に対して罪を犯して逃げた者たちだ。渡江(脱北)する可能性が高いので行方を追っている。この者たちを見かけたら必ず通報しなければならない」(保安員)

    同時に、「二人と似た者がやって来て泊めて欲しいと言われても、騙されないように。家に入れれば重い罰を受ける。見かけたらすぐに通報せよ」と強い口調で警告した。

    ただ、二人がどんな罪を犯したのかについての話はなかった。近隣住民は「お上が目をつけている行方不明の案件だけあって、尋常ではない」「平壌の名門大学の学生なら、政治犯の可能性が高い」などとささやきあっているという。

    実際、1988年の夏には平壌で、この国の最高学府・金日成総合大学の学生たちによる「反体制事件」が発生。一部は逃亡を試みたものの、結局は逮捕され悲惨な運命を辿った。

    (参考記事:北朝鮮のエリート大学生が決起した「投書事件」の顛末

    今回の若者2人も、同じような最期を迎える可能性は小さくない。

    両江道出身で2010年に脱北したキム・チョル(仮名)さんも「追跡対象となる行方不明者は一般の犯罪者ではなく政治犯の可能性が高い」とし、実際にキムさんが北朝鮮にいたころに同様の「尋ね人」があったが、ほとんどが政治的に問題があった人々だったと証言した。

    北朝鮮は、選挙の前になると住民登録の再調査を行う。住民が登録した場所に住んでいるのかを確認するものだが、行方不明者を探し出す意味合いがある。

    もし、行方不明者の家族となれば、当局の監視のもとに置かれるなど様々な不利益が生じる。それを避けるために、商売などで遠隔地に出かけている人も、調査の前に住民登録地に戻ろうとする。選挙で投票に行かないことも、同様の意味で危険な行為だ。

    実際に家族の誰かが脱北してしまった場合、残された家族はその人の死亡届を出して死亡したことにする。政治的な面倒に巻き込まれることを防ぐことに加えて、何かにつけて脱北者家族からカネをせびり取ろうとする保安員や保衛員(秘密警察)を避けるためでもある。

  • 「米朝会談の決裂直後に金正恩が公の場で泣いた」韓国議員が証言

    韓国の野党・正義党の金鍾大(キム・ジョンデ)議員は24日、CBSラジオの番組「キム・ヒョンジョンのニュースショー」に出演し、「韓米情報筋から『(決裂した)ハノイ米朝首脳会談直後に金正恩委員長が公式の席で涙まで流した』という噂を聞いた」と明かした。

    ちなみに金鍾大氏は、国会国防委員会の所属だ。このエピソードについては「事実かどうかは確認していない」としながらも、「精通する情報筋から聞いた」と話した。

    金正恩氏は打算に長けている一方で、激情型だとも言われる。現地指導中に怒りを爆発させ、スッポン養殖工場の支配人を処刑。自ら激怒する場面の映像をテレビで公開させたエピソードからも、そのことはうかがい知れる。

    (参考記事:【動画】金正恩氏、スッポン工場で「処刑前」の現地指導

    また、米国から人権問題で制裁指定された際にも、その荒れ方は手が付けられないほどだったとされる。そのようなキャラクターであるだけに、米朝首脳会談の決裂にショックを受け、あるいは怒りの余りに「泣いた」としても不思議ではない。

    (参考記事:金正恩氏が「ブチ切れて拳銃乱射」の仰天情報

    実際、金正恩氏は北朝鮮メディアで、自身の泣き顔を公開したことがある。2015年12月、交通事故で死亡した金養建(キム・ヤンゴン)朝鮮労働党書記の遺体と対面した際の写真(上)がそれだ。

    ちなみに金養建氏は、韓国との交渉経験も豊富な北朝鮮外交のキーパーソンのひとりだったが、その死因については「謀殺説」も取り沙汰された。しかし筆者は、本当に事故死だった可能性が高いと考えている。北朝鮮では、金正恩氏自身も「走り屋」と知られている通り、高位幹部がクルマでガンガン飛ばし、事故を起こす例が珍しくないとされるためだ。

    (参考記事:金正恩氏の「高級ベンツ」を追い越した北朝鮮軍人の悲惨な末路

    本題に戻ろう。これまで述べたとおり、金正恩氏が米朝首脳会談の決裂後に「涙を見せた」としても不思議でない状況があるのは事実だ。

    ただし、今回の情報には判断を留保すべき点もある。金鍾大氏はラジオ番組で「どのような席だったかは正確に分からないが、金委員長が『人民が飢えている時に私は景色の良いところを旅行し、いかなる成果も出せなかった』と悔恨の涙を流したようだ」と述べているのだ。

    これまで、北朝鮮の最高指導者が公の場で涙を見せた事実が確認された例は少ない。前述した金正恩氏の金養建氏との対面時の礼を除けば、金正日総書記が父・金日成主席の死に涙した姿くらいしか、筆者は記憶にない。

    つまり、北朝鮮の最高指導者が自分より「下位」にある者のために涙した(ことが確認された)例は、金正恩氏の1回しかないのだ。それも、涙した対象は権力の中枢にあった最高幹部の死である。

    些細なことで部下を処刑し、国民の苦難をものともせず核開発に突き進む指導者が、本当に「人民の飢え」を思って泣いたのか。これは単に、金正恩氏のイメージ戦略として北朝鮮が流した作り話である可能性はないのか。

    今のところはとりあえず、判断は据え置いた方がよさそうだ。

    (参考記事:金正恩氏が自分の“ヘンな写真”をせっせと公開するのはナゼなのか

  • 「トラックに乗せられ、核実験場に消えた人々」北朝鮮もう一つの闇

    今月20日、中国の習近平国家主席は北朝鮮を公式訪問し、金正恩党委員長と首脳会談を行った。両首脳の会談は5回目となるが、習氏が訪朝するのは初めてだ。会談前には、習近平氏が北朝鮮から非核化に向けた具体的な措置を引き出せるかが注目されたが、非核化に関しては大きな成果は得られていないようだ。

    北朝鮮の非核化をめぐっては、昨年6月に行われた史上初の米朝首脳会談直後は、大きな進展が見られるかもという期待感もあったが、時間が経つにつれそう簡単には進まないという認識が広がりつつある。そもそも非核化が一気に解決するということはありえない。

    それでも北朝鮮の非核化を放棄してはならない。なぜなら、北朝鮮の核開発の裏では深刻な人権侵害が隠されている疑いが極めて強いからだ。昨年5月24日、第1回目の米朝首脳会談直前に北朝鮮は豊渓里(プンゲリ)にある核実験場を爆破し、非核化の意思をアピールした。これについて、核開発の証拠隠滅との指摘もあったが、強制被曝労働の証拠も消されているかもしれない。

    (参考記事:「肛門のない赤ちゃんが生まれた」北朝鮮核開発、被ばく労働の恐怖

    実は、豊渓里近くには、悪名高き政治犯収容所「16号管理所」(化成〈ファソン〉収容所)が存在し、ここに収容された政治犯が、核実験施設で防護服なしで強制労働させられていたという情報があるのだ。収容所の警備兵出身で脱北者の安明哲(アン・ミョンチョル)氏は、「若くて元気な政治犯たちがトラックに乗せられ、『大建設』という名目で核実験施設に連れて行かれた」と証言している。

    (参考記事:北朝鮮、核施設で「強制被ばく労働」させられる政治犯たち

    北朝鮮当局にとって政治犯は「敵対勢力」であり、強制労働させても被ばくさせても何ら罪の意識を感じないようだ。むしろ徹底的な罰を与えることにより、北朝鮮住民の間に政治的に国家に刃向かうことを絶対に許さないという恐怖を植え付けている。だからこそ、政治犯収容所では、拷問、公開処刑などありとあらゆる人権侵害が常態化するのだ。

    (参考記事:北朝鮮、拘禁施設の過酷な実態…「女性収監者は裸で調査」「性暴行」「強制堕胎」も

    米国の北朝鮮分析サイト「38ノース」は今月6日、北朝鮮寧辺(ヨンビョン)核施設団地のウラン濃縮工場で活動が見られると報じた。韓国の情報機関である国家情報院は3月29日、国会情報委員会の場で「寧辺5メガワット原子炉は昨年から稼働が中断し、再処理施設の稼働の兆候はないが、ウラン濃縮施設を正常稼働中と判断している」と述べている。

    北朝鮮の核開発は人権侵害と表裏一体であり、安全保障上容認できないのは無論だが、人道的にも許されることではない。

  • 自らの「すぐバレる嘘」で危機を引き寄せた文在寅政権

    北朝鮮の小型木造船の領海進入を韓国軍などが捕捉できなかった問題で、韓国政府や軍当局のウソが次々と明らかになっている。

    韓国当局は当初、漂流していた小型船を海上で発見したかのように説明していた。小型船は軍・警察の警戒網に捕捉されることなく、南北の境界線から約150キロも南下していたから、この時点でも大いに問題視された。沿岸部には軍民の重要インフラが並んでおり、韓国国民が「わが軍は大丈夫か」と不安がるのも道理だった。

    (参考記事:韓国専門家「わが国海軍は日本にかないません」…そして北朝鮮は

    しかしその後、小型船が15日に東海岸の三陟(サムチョク)港に自力で入っていたことが明らかになり、政府非難の世論は沸騰する。

    そして24日、中央日報(日本語版)は、小型船が三陟港に入った当日の午前、鄭景斗(チョン・ギョンドゥ)国防相らが出席した対策会議が合同参謀本部地下バンカーで開かれたと暴露した。この会議では、小型船が三陟港に接岸し、現地住民が通報したという海洋警察の状況報告が共有されていたという。

    つまり、韓国政府と軍当局は、報告の混乱により発見時の状況を間違えて発表したのではなく、軍・警察の失態を把握していながら、あえて嘘をつき、事実の隠ぺいをはかっていたということだ。事実ならば、文在寅政権にとって大きな打撃になるだろう。

    韓国では、国内政治の葛藤や腐敗のために、軍事行政が犠牲になるということが繰り返されてきた。

    (参考記事:日韓「レーダー照射問題」の背後にある韓国政治の闇

    それにしても不思議なのは、このようにすぐにバレる嘘を、どうして平気でつくのかということだ。

    実際のところ、韓国軍が小さな木造船を発見できなかったこと自体は、改善の必要があるにせよまったく理解できないことでもない。日本にだって、海上の警戒をすり抜けて、北朝鮮の木造船が少なからず漂着している。中には、乗組員が上陸していたケースもあった。

    だから今回の韓国軍の失態も、合理的な改善策を打ち出していけば批判はすぐに沙汰止みになった可能性が高い。

    ところが、文在寅政権はこの事態によるダメージを、自らの「すぐバレる嘘」で倍加してしまったのだ。事実の隠ぺいを図った理由は様々あるのかもしれないが、政権の支持率が気になったというのが最大のものではないか。

    南北対話に賭けてきた文在寅政権は、北朝鮮に突き放されて窮地に陥っている。

    (参考記事:日米の「韓国パッシング」は予想どおりの展開

    こうなったら、厳しい非核化要求へと舵を切るのもひとつの選択肢だろうが、彼らがそうしようとはしないのは、「今までの努力」に恋々としているからではないのか。

    (参考記事:「韓国は欲張り過ぎだ」米国から対北朝鮮で厳しい声

  • 危機の金正恩、強制動員で「日照り戦闘」開始

    危機の金正恩、強制動員で「日照り戦闘」開始

    今年の北朝鮮も日照りが深刻な模様だ。

    北朝鮮の朝鮮労働党機関紙・労働新聞は先月14日、「日照り防止対策を徹底的に立てよう」という記事を1面に掲載し、今年も深刻な日照りが予想されるとして対策キャンペーンを始めた。

    気象水門局の専門家の話として、1月から5月15日までの全国平均降水量が56.3ミリで平年の39.6%に過ぎず、1917年以来最も少ないと伝えた。また、5日の労働新聞は黄海南道(ファンヘナムド)の貯水池の水が4割もないと伝えている。幸い、18日の朝鮮中央テレビは東北部を除く全国で雨が降り、多いところでは60ミリを超える雨量となっていると伝えたが、根本的な解決には至っていないようだ。

    また、米海洋大気庁(NOAA)は4月後半から5月12日にかけて撮影された衛星写真を1週間単位で分析し、朝鮮半島とその周辺の「干ばつ指数(Drought index)マップ」を作成した。上に掲げた最新のマップ(5月6~12日)を見ると、朝鮮半島北部の多くの地域が「深刻」を表す赤色で染まっている。

  • 朝鮮障害者芸術協会芸術サークル員の音楽舞踊総合公演

    【平城6月22日発朝鮮中央通信】障害者デーに際して、朝鮮障害者芸術協会芸術サークル員の音楽舞踊総合公演が18日から平安南道平城市で行われている。

    舞台には、歌舞「金正恩将軍に栄光を」、混声重唱「われらの国旗」、女声独唱「党よ わたしの母よ」、伽倻琴独奏「ノドルの川辺」、民俗舞踊「オンヘヤ」、マジック「箱の中の秘密」など多彩なレパートリーが上がった。

    出演者は公演を通じて、文化的生活を思う存分享受し、才能ある独奏家、舞踊家、声楽家に育つ自分らの幸福な姿を披露した。

    道内の活動家、各階層の人々、青年学生、障害者と家族が公演を鑑賞した。

    公演は、続く。---

  • 姿を消した武装兵士の行方は…習近平の訪問直前、北朝鮮で緊張

    姿を消した武装兵士の行方は…習近平の訪問直前、北朝鮮で緊張

    中国の習近平国家主席は20日、北朝鮮の首都平壌を訪問し、金正恩党委員長との首脳会談に臨んだ。14年ぶりとなる中国最高指導者の訪朝を前にして、17日から「特別警戒週間」が宣言された。国家的行事の最中、事件事故の類は1件たりとも許さないという厳重警戒態勢だ。

    (参考記事:金正恩命令をほったらかし「愛の行為」にふけった北朝鮮カップルの運命

    ところが、その直前に朝鮮人民軍(北朝鮮軍)の兵士1人が脱走するという事件が起きた。中国との国境に面した地域で起きたため、「脱北したかもしれない」との憶測が広がり大騒ぎになったと、両江道(リャンガンド)のデイリーNK内部情報筋が伝えた。

    (参考記事:【スクープ撮】人質を盾に抵抗する脱北兵士、逮捕の瞬間!

  • 金正恩の「公開処刑」を隠す文在寅の忖度

    韓国紙・朝鮮日報(日本語版)の19日付の報道によれば、韓国政府は昨年4月の南北首脳会談以降、北朝鮮関連の情報を紹介するウェブサイトから北朝鮮当局による人権蹂躙の事例を大幅に削除したという。

    同紙によれは、韓国統一省が運営する「北朝鮮情報ポータル」は、「公開処刑」や「政治犯収容所」など、北朝鮮当局による人権蹂躙の代表的事例に関する内容を全面削除。

    (参考記事:機関銃でズタズタに…金正日氏に「口封じ」で殺された美人女優の悲劇

    他の問題も含め、人権関連の記述は約4分の1に大幅に縮小した。

    (参考記事:若い女性を「ニオイ拷問」で死なせる北朝鮮刑務所の実態

    また、やはり同省が運営する「北朝鮮人権ポータル」は、昨年5月から更新が止まり、「事実上放置されている」という。

  • 「金正恩の身辺を守れ!」北朝鮮が国民に緊急指令

    今月17日夜、中国と北朝鮮の国営メディアはほぼ同時に、習近平国家主席が金正恩党委員長の招請に応えて訪朝することを発表した。それとほぼ同時に、北朝鮮国内では「特別警戒週間」への突入が宣言されたと、各地のデイリーNK内部情報筋が伝えた。

    両江道(リャンガンド)のデイリーNK内部情報筋は、習近平氏訪中が発表された直後の17日午後8時30分に、朝鮮労働党恵山(ヘサン)市委員会と人民委員会(市役所)の部長や職員が工場、企業所、人民班(町内会)にやって来て「最高司令官同志(金正恩氏)の身辺の安全をあらゆる方面から擁護、保衛しよう」という題名の緊急指示文を伝達したと伝えた。

    17日から26日までを特別警戒週間とし、金日成主席、金正日総書記の銅像、革命史跡や石碑などを守るために、工場、企業所ごとに自衛警備団を組織せよというものだ。

    北朝鮮で金日成氏、金正日氏の銅像は最も聖なるものとして扱われ、何かあるたびに特別警戒の対象となる。実際、過激な脱北者団体が銅像を攻撃しようとしたこともあり、北朝鮮当局の懸念は決して杞憂とは言えないだろう。

    (参考記事:北朝鮮メディア「脱北者がドローンで銅像を攻撃」と猛非難

    また、町内で異常な兆候が現れたらすぐに通報せよ、通報内容が正確であれば、通報者には10万北朝鮮ウォン(約1300円)から20万北朝鮮ウォン(約2600円)の報奨金を即時支給するとも書かれている。コメ1キロが4500北朝鮮ウォン(約58円)前後で売られていることを考えると、かなりの金額だ。

  • 平壌国際健康・医療機器部門の科学技術展が閉幕

    【平壌6月21日発朝鮮中央通信】平壌国際健康・医療機器部門の科学技術展示会が、閉幕した。

    展示会では、携帯用半導体レーザー治療器、高麗生命水発生器、ロイヤルゼリー加工品をはじめとする製品が使用上便利で健康管理および治療・予防の効果が高いことで好評を博した。

    展示会の期間、「赤・紫外線治療器」「肝の病気と肝の移植」「人間生命の初の1000日間の母と子どもの健康」などの題で技術討論会が行われた。

    平壌の科学技術殿堂で21日、閉幕式が行われた。---

  • 「いっそ刑務所に送って」悲鳴止まぬ金正恩印のブラック現場

    「いっそ刑務所に送って」悲鳴止まぬ金正恩印のブラック現場

    先月中旬、北朝鮮の平壌では市や郡の人民委員長(市長)を集めての会議が開かれた。その場で伝えられたことは「三池淵(サムジヨン)建設に労働者をより多く動員せよ」という指示だ。

    三池淵は北朝鮮で「革命の聖地」として知られるとともに、風光明媚な景勝地でもある。金正恩党委員長は東海岸の「元山葛麻(ウォンサンカルマ)海岸観光地区」と並び、同地を「模範、標準となる山間文化都市」にする開発プロジェクトを最重視していると見られる。

    しかし北朝鮮では、最高指導者の肝いり事業であるほど、無理な工期がゴリ押しされるなどして過酷な現場になりがちだ。

    (参考記事:金正恩氏、日本を超えるタワーマンション建設…でもトイレ最悪で死者続出

    指示に基づき動員が行われたが、それが「都合の悪い情報」を次から次へと広める結果となった。

    両江道(リャンガンド)のデイリーNK内部情報筋は、今月8日に動員から戻ってきた人民班長(町内会長)からこんな話を聞かされた。

    「突撃隊も、動員された一般住民も、現場でテント暮らしをしている。動員された人の数があまりにも多く、寝起きする場所を確保するのもままならず、人々は疲労感を訴えている」

    工事にあたっているのは、朝鮮人民軍(北朝鮮軍)の建設部隊や、突撃隊と呼ばれる、各地の工場、企業所、機関などから駆り出された人々からなるタダ働き素人集団だが、あまりの環境の劣悪さに逃亡者が相次いでいる。その穴を埋めるために新たに人々を動員したが、その人たちも悪評の拡散に「一役買っている」というわけだ。

    (参考記事:金正恩氏の背後に「死亡事故を予感」させる恐怖写真

    この人民班長が語った三池淵での1日は次のようなものだ。

    毎朝4時に起床、すぐに現場に向かい作業にとりかかり、午前9時になってようやく朝食時間となる。食事は現場で済ませるが、トウモロコシ飯に小麦粉を溶いただけの貧弱極まりない食事で、量も少ない。

    正午に昼食が出るが、テントに戻って休むことは許されず食事は現場で済ませ、午後1時半から午後9時まで作業が続く。その後に夕食が出るが、昼食と夕食の間隔が長すぎて、空腹を訴える人が続出している。

    それで日課が終わりかと思えばさらに働かされ、寝床につくのは午前1時だ。睡眠時間はたったの3時間に過ぎない。まともな寝床も食事も提供されないまま、1日15時間の重労働を強いられている。

    「鍛錬隊や教化所(いずれも刑務所)に行くほうがマシだ、三池淵には二度と行かない」(人民班長)

    生きて帰れただけでもまだマシかも知れない。ある青年は、極寒の三池淵に動員されたが風邪をこじらせ、家路についたものの帰らぬ人となってしまった。

    (参考記事:氷点下20度の野外でタダ働き、若者の命を奪う「ブラックな現場」

    現場での事故も多発している。

    恵山から動員されマンション建設現場で働いていた人が、ハシゴから落ちて即死する事故が起きている。睡眠も食事もまともに取れない状態で夜間作業に動員された結果だ。

    「国の仕事をして死んだので、英雄(称号)ではないとしても当局は何らかの措置で家族の面倒を見るべきだ」との声が数多く上がったという。つまり、適切な補償をするべきだということだ。

    ところが、現場の指揮官は「みんな同じように食べて働いているのに、なぜ彼だけ死んだのか」と言って、本人の不注意が原因とし、補償はおろか、葬儀もまともに行わず遺体をどこかに運んで埋めさせたという。つまり、責任回避のために闇に葬ったということだ。その話が急速に広がり「死ぬかもしれないから怖くて行けない」という声が上がっている。

    (参考記事:130人が犠牲「水族館の惨劇」のあり得ない結末

    無理な工事の弊害は他にも現れている。せっかく建てたマンションの壁にヒビが入ってしまったのだ。

    咸鏡北道(ハムギョンブクト)からやってきた突撃隊が建てたこの建物だが、竣工検査でヒビが発見され、鑑定が行われた結果、基礎工事と、セメントの配合の比率に問題があったことがわかり、その責任で「突撃隊の大隊長と施工参謀を処罰すべき」という結論が出てしまった。

    建設指揮部は「速度戦とは『速くやれ』という意味とともに『質も保証せよ』との意味もある」「敵対勢力との対決戦に勝つために元帥様の格別の関心のもとに全党、全人民が総力を上げて支援している工事を適当にやる行為は決して許されない」と突撃隊員に警告した。

    これには現場から強い批判の声が上がっている。この大隊は、冬の寒さや資材不足に悩まされながらも複数棟のマンションを問題なく建ててきたからだ。たった1棟、それも壁にヒビが入った程度で法的処罰を加えるのはやりすぎだということだ。

  • 「労働新聞」 主体性と民族性の固守は国家の自主的発展のための根本原則

    【平壌6月20日発朝鮮中央通信】20日付けの「労働新聞」は金正日総書記の著作「革命と建設において主体性と民族性を固守するために」発表22周年に際して、署名入りの論説を掲載した。

    チュチェ86(1997)年6月19日に発表された同著には帝国主義、支配主義勢力の策動を粉砕し、各国が堂々たる自主独立国家としての発展を遂げられる輝かしい道が明示されている。

    同紙は、主体性と民族性を固守するのが国家の自主的発展を保障するための根本原則であることを明示した綱領的指針になるというところに同著が持つ大きな意義があるとし、次のように強調した。

    主体性と民族性は、国と民族の生命である。

    主体性と民族性が欠如すれば国と民族の富強・繁栄を成し遂げることができず、革命と建設を勝利に向けて前進させていくことができない。

    歴史的経験と教訓は、主体性と民族性を守るか守られないかというのが革命と建設の勝敗を左右するかなめの問題であり、国と民族の興亡を決定する死活の問題であることを示している。

    主体性と民族性を固守するところに国と民族の自主的尊厳を守って輝かし、国家らしい真面目を備えて持続的な発展を遂げることのできる確固たる保証がある。---

  • 「戦争なんかとてもムリ」韓国軍もポンコツ軍隊なのか

    「戦争なんかとてもムリ」韓国軍もポンコツ軍隊なのか

    15日に韓国東海岸の三陟(サムチョク)沖で発見されたと発表されていた北朝鮮の漁船が、実際には三陟沖ではなく三陟港の防波堤に停泊した状態で見つかっていたことや、さらには乗員が上陸して地元住民と言葉を交わしていたことまでが判明し、問題となっている。

    漁船の発見地点は、北朝鮮との海上境界線である日本海の「東海(日本海)北方限界線」から約150キロも南にあり、ここまでの沿岸部には軍民の重要インフラがズラリと並んでいる。やってきたのが漁民でなく、高度に訓練された北朝鮮の特殊部隊だったらえらいことだ。

    北朝鮮軍は兵員の規模こそ大きいものの、軍紀はびん乱の極みにあり、とてもまともな戦争には耐えられない状態にあると思われる。

    (参考記事:北朝鮮女性を苦しめる「マダラス」と呼ばれる性上納行為

    また、飢餓や性的虐待が横行する軍にわが子を送るまいとする親も多く、兵役忌避も増えていると伝えられる。北朝鮮でも少子化が進行していることを考えれば、兵力規模すら維持するのが難しいはずで、まさに「ポンコツ軍隊」と呼ぶべき実態があるわけだ。

    (参考記事:ひとりで女性兵士30人を暴行した北朝鮮軍の中隊長

    だが、そのような現状を黙ってみているほど、金正恩党委員長も甘くはない。彼はだからこそ、核兵器と弾道ミサイルの開発に集中投資したわけだ。また、精強さで知られる12万人の特殊部隊と、世界的にも高度なレベルにあるとされるサイバー攻撃部隊は、核兵器と並ぶ切り札だ。これらを柱とする北朝鮮の軍事戦略は、先進的な通常兵器で武装した韓国軍と正面から対峙せず、相手の弱点に付け入る「非対称戦略」と呼ばれる。

    今回の漁船南下の一件は、このような北朝鮮の戦略に対し、韓国側が脆弱であることをまざまざと見せつけた。

    そもそも韓国軍は、ステルス戦闘機やイージス艦などの先端兵器の導入を進める裏で、ちぐはぐな軍事行政のため空軍機用ミサイルの更新が遅れたり、汚職がらみで納入された装備がまともに作動しなかったりと、内なる問題を山ほど抱えている。

    昨年12月に日本との間で発生した「レーダー照射」問題にも、そうした「内憂」の影響がうかがえる。

    (参考記事:日韓「レーダー照射問題」の背後にある韓国政治の闇

    今回の漁船の一件でも、そうした「悪い癖」が表れた。韓国軍と警察は当初、操業中の韓国漁船からの通報を受け、三陟港近くで北朝鮮の漁船を発見したと発表していた。しかし、実際には三陟港に停泊していたことが分かり、軍と警察の海岸監視網が完全に破られたことに加え、失態を矮小化しようとしていたことへの批判が高まっているのだ。

    韓国にはこのような実態を指し、「韓国軍はとうてい、戦争に耐えられる状態にない」と述べる識者も少なくないのだ。

    (参考記事:韓国専門家「わが国海軍は日本にかないません」…そして北朝鮮は

  • 「労働新聞」 金正日総書記のチュチェの党建設指導業績を末永く輝かしていこう

    「労働新聞」 金正日総書記のチュチェの党建設指導業績を末永く輝かしていこう

    【平壌6月19日発朝鮮中央通信】19日付けの「労働新聞」は、金正日総書記の朝鮮労働党中央委員会での活動開始55周年に際して、社説を載せた。

    社説は、チュチェ53(1964)年6月19日があって、白頭山で始まった朝鮮労働党の聖なる歴史と伝統が連綿とつながるようになったし、チュチェの革命偉業の遂行において画期的な転換がもたらされたとし、次のように指摘した。

    金正日総書記がわが党を導いてきた路程は、領袖の革命偉業に対する限りない衷情と献身で一貫した純潔な継承の歴史、革命と建設の各分野において世紀的転変が遂げられた奇跡の歴史、チュチェの革命偉業の最終的達成のための万代の土台が築かれた栄光の歴史に輝いている。

    顧みれば、過去の1960年代に世界政治舞台では帝国主義者と現代修正主義者の侵略的、反革命的策動によって複雑な事態が次々と起きていた。

    このような時期に党中央委員会で活動を開始した総書記は、党を組織的・思想的に強化することを社会主義偉業遂行の重大な問題に掲げて、その実現のための闘いを賢明に導いた。

    社会主義政権党が次々と崩壊する大政治風波の中でも、わが党が不敗の威容を宣揚し、祖国と人民の運命に最後まで責任を持って導いてくることができたのは総書記の卓越した指導があったからである。

    革命的党建設の草分けの道を切り抜けて朝鮮労働党をわが人民の全ての勝利の組織者、導き手に強化し、発展させて社会主義偉業の前進、発展と祖国の千年、万年の未来をしっかり保証した総書記の業績は永遠に不滅であろう。---

  • 「労働新聞」 思想活動は社会主義偉業の遂行において中核的な活動

    「労働新聞」 思想活動は社会主義偉業の遂行において中核的な活動

    【平壌6月19日発朝鮮中央通信】金正日総書記はチュチェ84(1995)年6月19日、著作「思想活動を優先させるのは社会主義偉業の遂行にとって必須の要求である」を発表した。

    19日付けの「労働新聞」は署名入りの論説で、総書記の同著は革命を行う党と人民に社会主義偉業を立派に達成するための必勝の霊剣を与えた不滅の旗印であると明らかにした。

    同紙は、思想活動を優先させ、深化させていくのは自力更生の威力で社会主義建設の新しい進撃路を切り開くための必須の要求だとし、次のように指摘した。

    自力更生はチュチェ朝鮮の不変の前進方式であり、繁栄の霊剣であり、飛躍の原動力である。

    わが人民は、自力更生の革命精神、闘争気風を強く発揮して社会主義建設の全道程を誇らしい勝利で刻み付けてきた。

    思想活動は、人民大衆の心の中に自国の革命は自分が責任を持って、自力で遂行すべきであるという自覚を植えつけ、大衆の革命的熱意と創造的積極性を強く発揚させる重要な活動である。

    人民大衆は、自力更生の革命精神で武装してこそ、自分の運命を自主的に、創造的に開拓することができ、社会主義偉業を立派に達成することができる。

    他国に依存せず、自前で生きて行こうとする強い民族的自尊心も、革命と建設において提起される全ての問題を自身が責任を持って自力で最後まで解決していこうとする不屈の闘争精神も、政治・思想活動を攻勢的に行ってこそ発現される。---

  • 北朝鮮「下り坂」暴走で死者続出…金正恩氏の「注意」もムダ

    北朝鮮「下り坂」暴走で死者続出…金正恩氏の「注意」もムダ

    韓国の建設産業研究院の「朝鮮半島統一が建設産業に与える影響」(2016)という報告書によると、北朝鮮の幹線道路のうち、舗装されているのは全体の25%にも満たず、全体的に道路事情は極めて劣悪だ。舗装されていてもデコボコで、事故が多発している。

    両江道(リャンガンド)のデイリーNK内部情報筋によると、道内の峠道でトラックが横転する事故が発生し、3人が死亡した。

    北朝鮮の労働現場では、安全対策の欠如による大規模事故が繰り返し起きてきた。

    (参考記事:「手足が散乱」の修羅場で金正恩氏が驚きの行動…北朝鮮「マンション崩壊」事故

    その背景には、ムリな工期やノルマの達成を最優先する国家の体質がある。金正恩党委員長は最近になり、「安全に気をつけろ」と注意を呼び掛けているとも伝えられるが、なかなか現場には浸透していない。

    事故が起きたのは今月2日のことだ。金正淑(キムジョンスク)郡長項里(チャンハンリ)のクパ峠で、下り坂を走っていた突撃隊(ボランティアの建設労働者)のトラックが横転した。この事故で乗っていた運転手、補助運転手、物資の引き受け担当者の3人全員が死亡した。

    3人は、金正恩党委員長が旗振り役となって進めている三池淵(サムジヨン)の開発工事の現場に向かう途中だった。事故直後に現場に出動した保安署(警察署)の関係者は、峠の近辺で山菜採りをしていた人々の証言をもとに、「軍用トラックが下り坂を大きな音を立てて猛スピードで下ってきて道からはみ出して横転した」ものと見ている。

    北朝鮮のドライバーは、ガソリンを節約するために下り坂で下り坂で特殊な運転方法をする傾向があり、それも事故の原因となったものと思われる。昨年4月には、同様の走り方をしていたと見られるバスが、平壌と開城(ケソン)を結ぶ高速道路を走行中に横転、36人が死亡する大惨事となった。

    (参考記事:北朝鮮「36人死亡」のバス大惨事、燃料節約が原因か

    通常、事故を起こした当事者は法的責任を問われるが、今回は全員が死亡したため、誰も処罰されないものと思われる。しかし、近隣住民の間からは「道路担当機関は連帯責任を取るべきだ」との声が上がっている。

    1000メートル級の山と、国境を流れる鴨緑江の支流に長津江(チャンジンガン)に囲まれた地域で、ここを走る新義州(シニジュ)と羅津(ラジン)を結ぶ1215.7キロに及ぶ幹線道路は峠道が多い上に、ほぼ全区間に渡って舗装されていない。

    両江道では1日で300人が交通事故で死亡したこともあるほどだ。

    (参考記事:あっという間に300人が死亡…北朝鮮の交通事故が壮絶な理由

    高速道路ですら状態は劣悪で、所々に穴が空いている。道をよく知るドライバーは巧みに穴を避けながら運転するが、それでも事故は発生する。

    (参考記事:金正恩氏の「高級ベンツ」を追い越した北朝鮮軍人の悲惨な末路