北朝鮮「女性虐待収容所」を拡張…米人権団体が告発

自殺や反乱の動きを監視、察知するためです。食事の量がごくわずかで、塩気がありません。収容者に塩を与えると脱走するという理由です。私は面会に来た家族に食糧と塩を差し入れてもらい生き抜きましたが、ナトリウム不足で出所後に死亡する人もたくさんいます」(ハン・チョンミさん)

チョン・スイルさんは、2006年4月に中国公安当局に逮捕された。辺防勾留所に100日収監された後、北朝鮮に強制送還され、穏城(オンソン)の保衛部に護送された。取り調べが終わると今度は保安署(警察署)、労働鍛錬隊、集結所など1年ほどたらい回しされた挙句、2007年3月から2年間、全巨里教化所に収容された。

一つの部屋には22人が収容されていたが、8割が脱北者だった。他は、殺人、傷害、詐欺などの罪を犯した人もいたが、それ以外には、「中国キャリアの携帯電話を使用した」「韓流ドラマを見た」「韓国のラジオを聞いた」などの理由で収監された人も何人もいた。