投稿者: young

  • 【動画】ドヤ顔で金正日氏賛歌を歌う謎の外国人

    北朝鮮では歴代の指導者を称える多くのプロパガンダソングが創作されているが、その代表曲の一つが「あなたがいなければ祖国もない」だ。あなたとは故金正日総書記を指し、金正日氏がいてこそ祖国(朝鮮民主主義人民共和国)は存在するという内容である。創作されたのは1993年で作詞をリ・ジョンオ氏が、作曲をファン・ジニョン氏が担当した。

    2011年11月15日、北朝鮮の首都平壌の金日成競技場で行われた2014FIFAワールドカップ・アジア3次予選で北朝鮮と日本が対戦した際、北朝鮮の観衆が応援ソングとして歌ったこともあり、日本でも比較的知られた北朝鮮プロパガンダソングの一つである。

    YouTubeには謎の外国人がドヤ顔でこの歌を熱唱する様子をアップしている。もしかすると日本以外でも意外と知られている北朝鮮歌謡の一つなのかもしれない。

    【動画】金正日氏賛歌を歌う外国人

  • 金正恩外交は「すでに惨敗」している…自分の実力を過信か

    5月26日は、金正恩党委員長の外交戦術が「惨敗した日」として歴史に刻み込まれるだろう。トランプ米大統領が24日に米朝首脳会談の中止を通告したことを受けて、金正恩氏は26日、電撃的に韓国の文在寅大統領と2回目の首脳会談を行った。朝鮮中央通信によると、金正恩氏は「6月12日に予定されている朝米首脳会談のために多くの努力を傾けてきた文在寅大統領の労苦に謝意を表して歴史的な朝米首脳会談に対する確固たる意志を披れきした」という。

    「確固たる意志」とは、なんとしてでも米朝首脳会談を行いたいという、いわばトランプ氏に対するラブコールだ。北朝鮮の最高指導者がここまで下手に出るのは極めて異例である。今年1月からの対話姿勢を前面に出した金正恩外交は、半年もたたずに敗北を喫したといっていい。ただし、この敗北は自滅でもある。

  • 「中国人の男は一列に並んだ私たちを選んだ」北朝鮮女性が告発

    米政府系のボイス・オブ・アメリカ(VOA)によれば、米国の「全米民主主義基金(NED)」が2018年・民主主義賞の受賞者として、4つの韓国のNGO――北朝鮮人権市民連合、ナウ(NAUH)、転換期正義ワーキンググループ(TJWG)、国民統一放送(UMG)を選定したと伝えた。いずれの団体も、北朝鮮の人権問題を活動内容としている。

    このうち、韓国デイリーNKと同一グループの対北短波ラジオである国民統一放送は、独自に北朝鮮における人権侵害被害者の証言の掘り起こしを行い、その証言を北朝鮮に向け発信している。

    (参考記事:刑務所の幹部に性的暴行され、中絶手術を受けさせられた北朝鮮女性の証言

    その証言者のひとりが、脱北女性のコ・ジウンさんだ。

    両江道(リャンガンド)恵山(ヘサン)の出身で、1990年代末、28歳のときに脱北したコさんは、中国で2度にわたり人身売買の被害に遭った。

    北朝鮮女性の中国における人身売買被害については、本欄でも何度か取り上げた。この問題の責任の一端は、明らかに中国当局にある。中国当局は、北朝鮮に協力して脱北者を摘発、強制送還している。送還された脱北者を待っているのは、凄惨な暴力と性的虐待である。

    これを恐れるが余り、脱北者たちは中国でどのような不利益を被っても、声を上げることすらできない。

    コさんも次のように語っている。

    「脱北した女性たちは公園のようなところに連れて行かれ、一列に並ばされます。すると数人の男たちが寄ってきて『買い物』でもするように、好みの女性を選ぶのです。私たちにはどうすることもできません。従わなければ、中国にいることができないのですから」

    「このように証言するのは、あのような苦痛を強いられる人が、これ以上は出て欲しくないと思うからです。そして何より、中国当局が行っている強制送還の非人道性について注意を喚起したいと思いました。中国当局は脱北女性の人権を保護すべきであり、北朝鮮の人権侵害に加担するようなことを止めるべきです」

    金正恩体制が、核・ミサイル開発に突っ走ることができたのは、北朝鮮に民主主義がないことと無関係ではない。北朝鮮の国民がよりよい生活にアクセスする可能性が広がり、彼らが声を上げるようになれば、金正恩氏の暴走にも自ずと歯止めがかかる。

    国内外で人権侵害を受け続ける北朝鮮の人々を慮ることなく、北朝鮮の本当の意味での非核化は実現できないのだ。

  • 会談中止で言ってることが支離滅裂…金正恩氏のメンタルは大丈夫か

    北朝鮮外務省の金桂官(キム・ゲグァン)第1次官は25日、トランプ米大統領が米朝首脳会談の中止を通告したことを受けて談話を発表。「意外であり非常に残念」「いつ、いかなる方式でも(米国と)対座して問題を解決していく用意がある」と表明した。談話は「委任による発表」とされており、金正恩党委員長の意思を代弁したものと見られる。驚かされるのは、その中身だ。

    米朝首脳会談が中止でショック!?

    談話は、会談を控え米国が北朝鮮に対する要求水準を高めてきたことに反発しつつも、首脳会談を決断したトランプ氏を「心のうちで高く評価してきた」と持ち上げている。さらには「われわれの国務委員長も、トランプ大統領と会えば良いスタートを切ることができると述べて、そのための準備に努力の限りを尽くしてきた」などとして、精一杯のラブコールを並べているのだ。(参考記事:米朝首脳会談中止「意外で残念」、北朝鮮が表明

  • 【動画】眠そうな金正恩氏…南北首脳会談晩餐会

    北朝鮮の金正恩党委員長は4月27日、韓国の文在寅大統領と会談した。会談後には、韓国側の主催で晩餐会が開かれた。

    晩餐会では、金正恩氏がかなり疲労していることが動画からわかる。
    【動画】眠そうな金正恩氏

  • 【動画】習近平氏の前で大人しくなった金正恩氏

    北朝鮮の金正恩党委員長は3月26日、習近平国家主席と会談。翌日、中国中央電視台(CCTV)が中朝首脳会談の様子を報じた。

    映像からは、これまで見られなかった金正恩氏の大人しい振る舞いや神妙な表情を見ることができる。【動画】習近平国家主席と金正恩党委員長の首脳会談を報じるニュース

  • 金正恩氏が習近平氏の前で大人しくなった…「必死のメモ」と強ばった笑顔

    北朝鮮の金正恩党委員長が25日から電撃的に中国を訪問し、習近平国家主席と会談した。金正恩氏にとっては2011年に北朝鮮の最高指導者に就任してから、初の外遊となる。それだけでなく、ここ数年間は中朝関係が冷え込んでいたこともあり、金正恩氏と習近平氏がどのように接したのか注目された。

    28日には、中国中央電視台(CCTV)が中朝首脳会談の様子を報じた。そこからは、金正恩氏が今まで見せたことのない表情を見ることができた。

    処刑前の動画を公開

    金正恩氏は、これまで頻繁に現地指導で地方を訪れている。27歳という若さで北朝鮮のトップになっただけに、精力的な公開活動で「北朝鮮の最高指導者」という立場を国内外にアピールしたいのだろう。その意気込みが強すぎるせいか、いささか傍若無人な振る舞いも目につく。

  • 日本軍に虐殺された朝鮮人従軍慰安婦とされる映像について

    この映像は、朝鮮人慰安婦が日本軍によって虐殺された後、1カ所に捨てられた様子を収めたものとされる。太平洋戦争で日本が敗戦する直前の1944年9月に中国・雲南省の騰衝で米中連合軍が撮影したもので、同年9月13日夜に日本軍が朝鮮人女性30人を銃殺したという内容の米中連合軍の文書を裏付けているという。

    先月27日、韓中日の専門家が出席して行われた旧日本軍の慰安婦問題に関する国際カンファレンスで、韓国・ソウル市とソウル大人権センターが初公開した。

  • 【動画】北朝鮮「美人支配人」が熱唱する韓国の懐メロ

    北朝鮮・平壌の食堂の支配人が韓国の懐メロソング「愛の迷路」を弾き語りした。

    韓国の歌手・崔辰煕(チェ・ジニ)氏が1984年に発表した「愛の迷路」は、爆発的にヒットした韓国国民の愛唱歌となった。

  • 偽造旅券で日本潜入、金正恩一家の行き先は「美空ひばり記念館」

    ロイター通信は28日、北朝鮮の故金正日総書記と金正恩党委員長が不正に入手したブラジルのパスポートで西側諸国のビザ申請をしていたと、件のパスポートの写真とともに報じた。日本に渡航した可能性もあるとしている。

    公開されたパスポートの写真には、明らかに金正恩氏と判断できる顔写真が添付されている。

    ロイターの報道によれば、金正恩氏の写真が貼られたパスポートの氏名は「Josef Pwag」で、生年月日は1983年2月1日。金正日氏の方は、氏名が「Ijong Tchoi」、生年月日は1940年4月4日となっている。

  • 金正恩氏の芸術団が見せた驚愕の「妖艶ダンス」のターゲット

    金正恩氏の「美しき刺客」たち(2)

    平昌冬季五輪に合わせて訪韓し、江陵(カンヌン)とソウルで芸術公演を行った三池淵(サムジヨン)管弦楽団のメンバーが北朝鮮へ帰国し、金正恩党委員長と面会した。

    朝鮮中央通信によれば、金正恩氏はそこで「文在寅大統領夫妻をはじめ南の同胞が公演を見て熱く答えて歓呼し、満足を表したのなら、自身もうれしい」と語ったという。わざわざ文在寅大統領の名前を出すほど、金正恩氏は手応えを感じたようだ。

    三池淵管弦楽団は訪韓初日から、その華やかな衣装と柔らかな笑顔で五輪報道の「主役」の座を射止めた。メンバーの中には本来、青峰(チョンボン)楽団に所属するキム・ジュヒャン氏も見られたことから、三池淵管弦楽団が韓国公演のために特別に編成されたチームであることが明らかになった。

  • 【動画】「走ろう未来へ」三池淵管弦楽団

    韓国の江陵(カンヌン)市で行われた三池淵(サムジヨン)管弦楽団の芸術公演から「走ろう未来へ」

    オリジナルの3番の歌詞「労働党の年月の上に金星として刻もう」の「労働党」の部分は「この地の」と歌詞を変えている。韓国側に対する配慮と見られる。

  • 金正恩氏の妹・金与正氏の「恋愛事情」と兄妹の本当の関係

    北朝鮮は8日、金正恩党委員長の妹・金与正(キム・ヨジョン)党第1副部長を含む北朝鮮の高位代表団が9日午後1時30分、韓国で同日開幕する平昌冬季五輪に参加するため、専用機で仁川国際空港に到着予定であると韓国に通知した。

    故金日成主席に始まる北朝鮮の金王朝――「白頭血統」の一員が韓国を訪れるのは、これが初めてだ。

    もっとも、金与正氏は資本主義社会を知らないわけではない。10代初めの頃には金正恩氏といっしょに、スイス・ベルンに留学していた。それより前の1990年代初めには、大阪出身の母親・高ヨンヒに連れられて他人名義の旅券で日本に入国し、ディズニーランドで遊んでいたとされる。

    (参考記事:金正恩と大阪を結ぶ奇しき血脈

    つまり、金与正氏は「こちら側」のことをじゅうぶんに知っているわけだ。それに比べこちらは、彼女のことをほとんど知らない。果たして、金与正氏はどのような人物なのか。

  • 北朝鮮芸術団、韓国男性を悩殺する「グラマラス美女」の正体

    金正恩氏の「美しき刺客」たち(1)

    金正恩党委員長の「美女外交」が本格的に始まった。韓国で9日から始まる平昌(ピョンチャン)冬季五輪に合わせた公演のため、北朝鮮の芸術団メンバーら114人を乗せ万景峰(マンギョンボン)92号が6日、韓国に到着。翌7日には、「美女応援団」として知られる北朝鮮の応援団など280人が陸路で韓国入りした。

    この中でとりわけ注目を集めたのが、8日に行われる公演準備のため7日に船を降りた三池淵(サムジヨン)管弦楽団の女性メンバーたちだった。赤いコートに黒い毛皮の帽子、そして首元にはファーをまき、柔らかな笑顔を振りまく女性メンバーたちに報道も過熱した。金正恩氏が、こうした対応を見越して彼女らを送り込んだのは間違いない。

  • 【動画】「おおスザンナ」青峰楽団

    青峰楽団が歌う「おおスザンナ」


    両手を腰に当てる女性がキム・ジュヒャン氏。

  • 【動画】「ツィゴイネルワイゼン」(ソヌ・ヒャンヒ)

    現在、モランボン楽団の楽長であるソヌ・ヒャンヒ氏は、万寿台芸術団三池淵楽団に所属していた。2011年の銀河水管弦楽団の新年祝賀公演で、サラサーテ作曲「ツィゴイネルワイゼン」をソロ演奏した。

    モランボン楽団でも

    ソヌ氏は、モランボン楽団が2012年7月に創設された時からのオリジナルメンバーでもある。

  • 金正恩氏がどうしても明かせない「ワケあり女性」の微妙な動き

    北朝鮮は、韓国で来月9日から行われる平昌(ピョンチャン)冬季五輪に合わせて三池淵(サムジヨン)管弦楽団を現地に派遣する。公演準備のため事前調査団が21日、韓国の江陵(カンヌン)市を訪れた。

    女子大生を拷問

    三池淵管弦楽団の玄松月(ヒョン・ソンウォル)団長率いる7人は21日午後、江陵駅に到着した。駅では数百人の市民が玄氏らを見ようと集まり、一行が現れると拍手と大きな歓声が上がったという。

    韓国メディアは、玄氏が身につけているコートやバッグのブランドに注目するなど、まるで国際的なスターが訪韓したかのように報じている。その過熱ぶりに比べると、大人しいのが北朝鮮メディアだ。

  • 「芸術団虐殺事件」に隠された金正恩夫人の男性スキャンダル

    北朝鮮女性アイドルの波乱の運命(3)

    金正恩党委員長は、最高指導者になってから二つの楽団を創設した。一つ目が、今や北朝鮮を代表する楽団となったガールズグループ「モランボン楽団」。そして、二つ目が2015年7月に創設された「青峰(チョンボン)楽団」だ。
    二つの楽団が創設されるなか、「血の雨」を浴びながらその歴史に終止符を打たれたのが銀河水(ウナス)管弦楽団だ。金正恩党氏の妻・李雪主(リ・ソルチュ)氏がかつて所属し、人気を誇った銀河水管弦楽団はなぜ解散させられたのか。

    恋人をズタズタにして処刑

    金正日総書記によって2009年に創設され2012年まで精力的に公演活動を行っていた銀河水管弦楽団は、2013年に解散させられる。

    解散から2年後の2015年には、銀河水管弦楽団のメンバー4人が、平壌郊外の「美林(ミリム)ポル」という場所で銃殺された。北朝鮮での銃殺刑は珍しくないが、メンバーらは凄惨きわまりない殺され方で銃殺されたと伝えられている。
    (参考記事:スパイ容疑の芸術家を「機関銃で粉々に」…北朝鮮「人道に対する罪」の実態(1)

  • 遺体が粉々になり原型とどめず…金正恩氏の「劇団員虐殺」事件

    北朝鮮女性アイドルの波乱の運命(2)

    北朝鮮の金正恩党委員長の妻は、銀河水(ウナス)管弦楽団の歌姫だった李雪主(リ・ソルチュ)氏だ。彼女が所属していた時期、銀河水管弦楽団は頻繁に公演を行い、楽団員が勲章を受けるなど、華々しい活躍ぶりを見せた。

    (参考記事:北朝鮮独裁者と「美人歌手」たちの秘められた愛

    しかし、楽団をある悲劇が襲い、文字通り「血の雨」を浴びながらその歴史に終止符を打たれることになる。その悲劇は、創設者である金正日総書記の急逝からはじまる。

    「ミンチ」にして処刑

    2011年12月に金正日氏は死去し、金正恩時代が幕を開ける。翌2012年2月に銀河水管弦楽団の新春音楽会が開かれた。3月には銀河水管弦楽団が金日成勲章を受け、5月にはメーデーコンサートを行う。

  • 北朝鮮独裁者と「美人歌手」たちの秘められた愛

    北朝鮮女性アイドルの波乱の運命(1)

    韓国で来月9日から開かれる平昌(ピョンチャン)冬季五輪へ、北朝鮮が140人規模の芸術団を派遣することが決まった。派遣されるのは万寿台(マンスデ)芸術団に属する三池淵(サムジヨン)管弦楽団。筆者は、金正恩党委員長の肝いりで創設されたモランボン楽団が派遣されると予想していた。しかし、モランボン楽団は軍服をモチーフにしたコスチュームで金正恩氏や北朝鮮を称えるプロパガンダソングを中心に上演してきただけに、さすがに無理があったようだ。

    とはいえ、芸術団派遣に関する実務者会談には朝鮮労働党の中央委員候補であり、モランボン楽団の団長である玄松月(ヒョン・ソンウォル)氏が参加していた。年始から対話攻勢で韓国を押しまくる北朝鮮の気合いの入れようが見えてくる。

    (参考記事:金正恩氏「元恋人を処刑」情報の舞台裏…父にも同様の過去が

    北朝鮮には、いくつかの特別な芸術団が存在する。

  • 金正恩氏「元恋人を処刑」情報の舞台裏…父にも同様の過去が

    韓国と北朝鮮は15日午前10時から、平昌冬季五輪に際し北朝鮮が韓国に芸術団を派遣する件につき実務者会談を行っている。同会談に臨む代表のひとりとして、北朝鮮は玄松月(ヒョン・ソンウォル)管弦楽団長の名前を挙げた。

    玄氏は、金正恩党委員長肝いりのガールズグループ「モランボン楽団」の団長として知られる。また、一時は金正恩氏の「元恋人」であると噂され、公開処刑されたとの説まで取りざたされた。

    女性らは失禁

    2013年8月、日本と韓国のメディアは、玄氏が公開処刑されたと報じた。

    玄氏ら北朝鮮の有名芸術団のメンバー9人がポルノ映像を撮影し、頒布したことと、金正恩党委員長の夫人・李雪主(リ・ソルチュ)氏を中傷したというのがその理由だ。真偽の問い合わせを受けた韓国の国家情報院が「その事実を知っている」と答えたともあって、この情報は、あたかも事実であるかのようにとらえられた。

    ところが、玄松月氏はしばらくして、第9回全国芸術大会にモランボン楽団の団長として登場。マスコミと国家情報院の情報に間違いのあることが明らかになった。

    だが、北朝鮮の有名芸術団のメンバーの行為が罪に問われ、公開処刑されたのは事実とされている。この出来事は、北朝鮮国内でも激しい衝撃を持って受け止められた。

    いったいなぜ、芸術団メンバーらは処刑されなければならなかったのか。その真相に関する有力な説はふたつある。ひとつは、伝えられているとおりポルノ映像を撮影していたというものだ。

    (参考記事:美貌の女性らが主導…北朝鮮芸術家「ポルノ撮影」事件の真相

    ちなみにこの話が伝えられた当初、ポルノ映像には李雪主氏も登場していたとの噂があったが、これはどうやら違うようだ。

    (参考記事:【写真特集】李雪主――金正恩氏の美貌の妻

    だが、もう一方の説は、李雪主氏に深く関係するものだ。芸術団メンバーらが李雪主氏の「異性問題」、つまりは過去の男性遍歴をネタにしていたことが当局にバレたというのである。

    ちなみに、脱北者で韓国紙・東亜日報の名物記者でもあるチュ・ソンハ氏が自身のブログで伝えたところでは、北朝鮮当局は自動小銃の一斉射撃で芸術団メンバーの体がズタズタにされる様子を、射撃場に集めた芸術関係者数千人に見せつけた。前列で見ることを強要された女性歌手らの中に、失禁しなかった者はいなかったという。

    (参考記事:金正恩氏「美貌の妻」の「異性問題」で殺された北朝鮮の芸術家たち

    どちらの説が事実にあるにせよ、とんでもない話であることに変わりはない。ポルノを撮影しようが国家指導者の妻の「元カレ」をネタにしようが、それくらいで死刑にされてはたまったものではない。

    しかしこういう事件とからんで金正恩氏の「元恋人」が処刑されたとの噂が出回ってしまうのも、北朝鮮の「お国柄」を示していると言えるかもしれない。何しろ金正恩氏の父・金正日総書記は、自らのスキャンダルを隠すため、自分の愛人をズタボロにして殺したと言われているからだ。

    (参考記事:機関銃でズタズタに…金正日氏に「口封じ」で殺された美人女優の悲劇

    ちなみに北朝鮮国内では、件の玄氏は金正恩氏の元恋人ではなく、金正日氏の愛人だったと言われているようだ。

  • 「日本は百年の宿敵、中国は千年の宿敵」北朝鮮で反中感情

    北朝鮮当局は昨年末、全国各地で朝鮮民主女性同盟の会議を開催した。その場で飛び出したのは、中国に対する憎悪を煽る発言だった。米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が報じた。

    咸鏡北道(ハムギョンブクト)の情報筋によると、昨年12月に政府の指示で清津(チョンジン)市の各洞(町)で女性同盟の会議が開かれた。続いて行われた政治学習では、国内外の情勢に関する講演会が開催された。

    壇上に上がった松坪(ソンピョン)区域の女性同盟幹部は「日本は百年の宿敵、中国は千年の宿敵」という表現を使い、中国への警戒心を高めるよう聴衆に求めた。この過激発言に会場からはどよめきが起きたという。

    現在の北朝鮮では、ほとんどの市民が中国製品を中国人民元で売り買いして生計を立てている。しかし北朝鮮当局には、生活苦による不満が自分たちに向かうのを避けるため、人々の目を外部に向けようとしているようだと情報筋は語った。

  • 昨日の処刑人が、今日は罪人に…北朝鮮の権力中枢「一寸先は闇」

    2017年の北朝鮮を振り返る(6)

    北朝鮮は今年、米国からの軍事的圧力と国連安保理による経済制裁を受けながら、核実験を1回、長距離弾道ミサイルの発射実験を3回、中距離弾道ミサイルの発射実験を2回行った。強硬姿勢を貫いた金正恩党委員長は、自信を深めているかもしれない。

    一方で、北朝鮮の内政には異変が感知されている。最近になり、黄炳瑞(ファン・ビョンソ)朝鮮人民軍(北朝鮮軍)総政治局長と金元弘(キム・ウォノン)同第1副局長が粛清されたとされているのだ。

    「ポルノ撮影」の情報

    この情報は11月、韓国の情報機関・国家情報院(国情院)によって明らかにされた。国情院は、朝鮮労働党組織指導部が朝鮮人民軍総政治局に対して20年ぶりとなる検閲を進め、その過程で黄氏と金氏など相当数の幹部が処罰されたもようだと述べた。

  • 金正恩氏も認めた核ミサイル開発の「欠陥と教訓」とは何か

    北朝鮮では11~12日の2日間にわたり、「第8回軍需工業大会」が開かれた。過去の北朝鮮メディアの報道を見た限りでは、軍需工業大会開催の情報が明らかにされたのはこれが初めてだ。北朝鮮メディアの報道を分析したところ、いくつか気になる点がある。

    まず、北朝鮮はなぜ、今大会の情報を公開したのだろうか。その目的は、金正恩氏による核・ミサイル開発の成果を強調し、今後も継続していく意志を国内外に強くアピールするためだろう。

    現場では事故多発

    そして気になったのは、大会に本来なら参加していて当然の2人の人物が見えなかった。その人物とは黄炳瑞(ファン・ビョンソ)軍総政治局長と、金元弘(キム・ウォノン)同第一副局長だ。いずれも朝鮮労働党中央軍事委員会のメンバーとされており、大会のひな壇に座ってもおかしくない。

    この2人については粛清説が伝えられている。現時点で真偽は不明だが、大会に欠席したのは粛正説を裏付ける一つの材料といえるだろう。

    (関連記事:北朝鮮で「大量粛清」の懸念…「軍幹部を追放、収容所送りも」韓国紙報道

    金正恩党委員長は今大会で「国家核戦力の完成」を宣言した。米国を攻撃することが可能な核兵器の開発に成功したということだ。これについては「なお課題を残している」との指摘があるが、北朝鮮のミサイル技術が日増しに進歩していることは間違いない。

    特に2017年は、核実験を1回、長距離弾道ミサイルの発射実験を3回、中距離弾道ミサイルの発射実験を2回強行するなど、核兵器開発のスピードを加速させた。

    その一方、大会を報じた朝鮮中央通信の記事には、次のような一文がある。

     

    「欠陥と教訓」とは一体、何を指すのか。素直に読めば、核ミサイル開発においてまだまだ解決すべき課題があるという意味に思える。米国のマティス国防長官も、北朝鮮が先月29日に発射した大陸間弾道ミサイル(ICBM)「火星15」型は、今すぐ脅威にはならないと見ているとの分析を明らかにしている。

    それとも現場の技術部門に対して、より高いレベルの核開発を進めることを促す意味合いかもしれない。北朝鮮がこのような表現を使う場合、思想的な問題を指していることが少なくない。核ミサイル開発の現場にいる科学者たちは、合理的思考の持ち主であるはずだ。だからこそ、たとえば「現在の条件下では、達成可能なのはここまでだ」という判断を下すこともあるだろう。

    しかし北朝鮮の体制は、そのような考え方を「敗北主義」として排撃する。その上で現場に「思想戦」を求め、無理難題をふっかけるのだ。そのようなやり方が「成果」につながることもあるが、それと引き換えに、現場は様々な犠牲を強いられることになる。実際、北朝鮮のミサイル開発の現場では、事故が多発している様子が観測されている。

    (参考記事:「炎で焼かれる兵士」映像も…北朝鮮、ミサイル発射実験で事故多発

    そして、「欠陥と教訓」の「教訓」がどのようなものであるかと言えば、このような犠牲さえ甘受すれば、どのような課題も達成できるとする考え方のことであろう。

    どんなに苦しく、どんな犠牲を払おうとも核兵器開発を完成させる――軍需工業大会の報道で言い表されたのは、まさにこのことではなかろうか。

  • 北朝鮮で「大量粛清」の懸念…「軍幹部を追放、収容所送りも」韓国紙報道

    韓国紙・中央日報は12日、北朝鮮の内部事情に詳しい消息筋の話として、黄炳瑞(ファン・ビョンソ)朝鮮人民軍総政治局長が朝鮮労働党からの「出党」(追放)処分を受け、金元弘(キム・ウォノン)同第1副局長が政治犯収容所に収監されたと報じた。

    事実なら、金正恩党委員長の叔父・張成沢(チャン・ソンテク)元国防副委員長の処刑に次ぐ「大型粛清」につながる可能性がある。

    黄炳瑞氏と金元弘氏については、韓国の情報機関・国家情報院(国情院)が11月20日、国会情報委員会で、朝鮮労働党組織指導部が軍総政治局の「不純な態度」を問題視して検閲を実施。その過程で、黄炳瑞(ファン・ビョンソ)総政治局長や金元弘(キム・ウォノン)第1副局長をはじめ、相当数の幹部が処罰されたもようだと報告していた。しかしどのような罰を受けたかは、詳らかにされていない。

    北朝鮮の高位幹部が「革命化(再教育)」などの処分を受けるのはよくあることで、一時的に過酷な体験をするとしても、場合によっては復帰も可能だ。実際、一時的に消息の途絶えていた金正恩氏の側近が、ガリガリに痩せた姿ながら、公式メディアに再登場した例もある。

    (参考記事:側近「激ヤセ写真」に見る金正恩式「再教育」の恐怖

    しかし、「出党」となると話は別で、政治生命はほとんど絶たれたも同然となる。その上、政治犯収容所に送られてしまうと、生きて出てこられる可能性はほとんどなくなる。ましてや、金元弘氏は収容所の運営や公開処刑を担当してきた国家保衛省(秘密警察)の元トップである。例えるなら、日本の警察庁長官が刑務所送りになった、いや、ナチスドイツの親衛隊トップがユダヤ人強制収容所に送られたようなものである。

    (参考記事:謎に包まれた北朝鮮「公開処刑」の実態…元執行人が証言「死刑囚は鬼の形相で息絶えた」

    また、軍総政治局長と元国家保衛相という大物2人に不正があったとすれば、そこに連座させられる人数はハンパな数ではなかろう。1980年代に2万人以上が粛清されたとされる「深化組事件」の再現すら懸念される。

    (関連記事:血の粛清「深化組事件」の真実を語る

    韓国政府は今のところ、メディアの取材に対し「確認された事実はない」とコメントしている。今後の北朝鮮内部の動向に注目である。

  • 金正恩氏の「恐怖政治」か、単なる「私怨」か…北朝鮮で粛清の情報

    韓国の情報機関・国家情報院(国情院)は20日、国会情報委員会で、北朝鮮の崔龍海(チェ・リョンヘ)朝鮮労働党副委員長の主導により、党組織指導部が朝鮮人民軍(北朝鮮軍)総政治局の「不純な態度」を問題視し、20年ぶりとなる検閲を進めていると報告した。

    その過程で、黄炳瑞(ファン・ビョンソ)総政治局長や金元弘(キム・ウォノン)第1副局長をはじめ、相当数の幹部が処罰されたもようだという。ただ、同委員会幹事のキム・ビョンギ議員(共に民主党)の説明によると、処罰がどの程度のものであるかは国情院もわかっていないとのことだ。

    変態性欲の醜聞

    韓国の主要メディアはこの情報を受けて、党が軍を粛正する「政治闘争」が勃発した、あるいは「恐怖政治」が再開された、との趣旨で報じている。しかしこの程度の情報では、あまり断定的なことは言えないというのが筆者の判断である。