金正恩氏を脅かしかねない「甥っ子」の勇気
手掛かりになりそうなのは、ハンソル氏ら金正男氏の家族を安全な場所に避難させる上で支援を受けたとして、千里馬民防衛がホームページ上で「オランダ政府、中国政府、米国政府と、ある匿名の政府に感謝の意を表す」としていることだ。
とくにオランダについては、エンブレヒツ駐韓国大使の名前を挙げて、「特別な感謝」を表すとしている。韓国のオランダ大使館はまだ、これがどういう意味なのかについてコメントしていないが、想像を巡らせる材料にはなる。
まず思い浮かぶのが、正男氏の殺害現場となったマレーシアはかつて、オランダの植民地だったということだ。筆者は現在の両国関係について知っていることはないが、歴史的な深いつながりを維持しているのだろうか。