こどもの日も「賄賂漬け」…拝金主義が止まらない北朝鮮

「国際児童節には、幼稚園の教師に「贈り物」をするのが普通だ。親たちは教師のために、海苔巻き、カステラ、肉のてんぶら、高級お菓子セットなど豪華ランチを用意する。それに加えて、現金入りの封筒をそっと握らせる」(内部情報筋)

2014年の国際児童節に平壌愛育院を訪れた金正恩氏(画像:労働新聞キャプチャー)

賄賂の相場は、コメ10キロ相当の5万ウォン(約750円)。ほとんどの親が教師に賄賂を渡す。「渡さないとどうなるのか」という、子供を持つ親心につけ込んでいるわけだが、教師にも事情がある。

幹部への上納金が必要なため、受け取った賄賂をそのまま受け取ることはできない。教師は幼稚園の園長に、園長は市や郡の教育部に多額のカネを上納する。

賄賂が教育システムの必要資金として組み込まれている。それが今の「北朝鮮拝金主義」だ。