【インタビュー】韓国哨戒艦「天安」撃沈事件、延坪島砲撃を主導した金英哲氏とは?

三代にわたって信頼を得た金英哲氏

チェ:張成禹氏の後押しもあったが、それ以上に金日成氏と正日氏に実力で認められた経歴が重要に作用した。金正恩氏が、金英哲氏に重要なポストを与えたのも同様の理由だろう。対韓国戦略部門において金英哲氏の右に出る者がいないからだ。

金英哲氏は偵察局長を10年以上務めた。その後、偵察局は偵察総局に格上げされた。朝鮮人民軍史上、彼ほど長く務めた前例はない。それほど、金英哲氏は、金日成氏、正日氏、正恩氏と三代にわたって確実に信任されてきたということだ。

Q.金英哲氏は、かなり強硬な対韓国戦略家と評価されている。前統一戦線部長の金養建氏とは、傾向が正反対と言われている。今後、統一戦線部はどのような対韓国戦略を取ると見るか?

チェ:金英哲氏は、統一戦線部長だけでなく対南書記まで兼任することになったので、自分のスタイル通り、強硬策に出る可能性はある。統一戦線部長は、党の戦略に基づいて、自分の任務をこなすだけだが、対南書記は、対韓国戦略を統括する権限も持っているからだ。