強盗を裁判抜きで銃殺する金正日流の治安対策

混雑する車内で上がった悲鳴

食べるものがなく人びとが次から次へと死んでいた90年代中頃、北朝鮮の最高指導者金正日は、合法的な裁判手続きを経ずとも、現場の即決審判で犯罪者を処刑するよう命令を下した。筆者は1996年3月末、両江道(リャンガンド)恵山(ヘサン)の駅頭で行われた恐怖の即決審判を目の当たりにした。