北朝鮮の「通勤列車」が再開…しかし終点はなぜか「政治犯収容所」
とくに管理所は、北朝鮮当局が絶対に外国人の目に触れさせたくない施設だ。米国や韓国との対話進展を受けて、そこで行われていた人道犯罪の証拠隠滅が行われるというのは、十分にあり得ることだ。
(参考記事:「幹部は私の腹にノコギリを当て切り裂いた」脱北女性、衝撃の証言)
それに際し、生き残った収容者たちが解放されるか、あるいはもっとマシな施設に移されるなら、それは歓迎すべきことだ。
しかし果たして、北朝鮮当局にそのような「思いやり」があるだろうか。
かつて管理所に警備隊員として勤務し、その恐怖の実態を告発し続けている脱北者・安明哲氏は、「北朝鮮の指導部が必要だと判断したら、証拠隠滅のため、収容者を皆殺しにするだろう。私もそのように教えられた」と語っている。
収容者を皆殺しにするのにも、膨大な資材や人員が必要になる。そんなことだけは、絶対に起きないことを祈りたい。