怨みを買って刑務所送り…北朝鮮「悪徳警察官」の悲惨な運命

旅行証は発行枚数が制限されており、発行までは短くとも2〜3日、最長で半月かかる。そこで件の女性保安員は、希望者に「審査期間を短縮する」ともちかけ、ワイロを受け取ったりしていた模様だ。

このような行為を働いているのは、決してこの女性だけではない。保安署2部は、北朝鮮でも儲かる配属先として知られ、ここに配属されるために幹部にワイロを渡したり、幹部が家族、親戚、知人を配属させたりしていた。

この保安員は、カネのない一般庶民が旅行証明書を申請すると、あれこれいちゃもんをつけることで知られていた。一方で、高額のワイロを払う人には様々な便宜を図っていた。それで悪評が立ち、摘発に至ったという。

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保安員に対する裁判ということで非公開で行われ、今月になって教化刑(懲役)4年の判決が下されたことが公開された。