姿を消した武装兵士の行方は…習近平の訪問直前、北朝鮮で緊張

事件が起きたのは、国境を流れる鴨緑江を挟んで中国吉林省と向かい合う両江道の金正淑(キムジョンスク)郡に駐屯する国境警備隊の某中隊だ。

この中隊所属の兵士1人が夜間勤務中に姿を消した。

この兵士は同僚と2人1組で夜間勤務に当たっていたが、パトロールすると言って持ち場を離れた。ところが、いつまで経っても帰ってこないことを不審に思ったもう1人の兵士が中隊長に報告した。

事件の発見を受けて、国境警備隊は上を下への大騒ぎとなった。単なる脱走でも大問題だが、兵士は武装したままで、また場所が場所だけあって脱北したかもしれないとの憶測が広がったからだ。

(参考記事:金正恩氏「脱北兵士の射殺」を命令…亡命事件後、異例の早さで