北朝鮮の中学生「危険な夏休み」…少女搾取に貧富の格差も

デイリーNKの内部情報筋によると、北朝鮮の中学生たちが猛暑の中、タバコ農場での労働に動員されているという。黄海南道(ファンヘナムド)の情報筋によると、夏休み中の学生たちが「三泉(サムチョン)タバコ農場」に動員され、約20日間も農場に泊まり込み、タバコの葉摘みと運搬、乾燥などの作業に従事させられている。

三泉タバコ農場は、国営の農場でありタバコの葉を大規模に生産している。今月10日から本格的なタバコの葉摘みや乾燥作業を開始し、労働力の穴埋めとして中学生たちが収穫作業に動員されているのだ。ある脱北者によると、タバコの葉の収穫作業は、極めて厳しい作業だという。

7月中旬から9月まで続く収穫作業には、計4回に分けて学生が動員される計画で、9月にはタバコの葉が延びるために大学生も動員される予定だという。ここでネックとなるのが、動員された中学生や大学生たちに与える食事や間食だ。夏場の作業だけに水分補給も大切である。これが適切になされなければ、熱中症により命に危険が及ぶことになる。