北朝鮮の中学生「危険な夏休み」…少女搾取に貧富の格差も

実際、昨年夏の農村支援では熱中症により中高生の死者が続出したとされる。

情報筋によると、食料の一部は当局が準備してくれるが、それ以外は学生自身が負担する。学生を送る学校側に対しては1人当たり3万ウォンを準備するよう通知しているとのことだ。とはいえ、食費を負担できない学生もいるため、裕福な家の学生に対しては6万ウォンを出すことによって動員を免除している。

それでも、全ての学生の食費には足らずなんとか方案を探っているというのだ。農村支援を担当する教師の食費も必要になってくる。

情報筋は「三泉郡は裕福な人より貧しい人が多いので、農村支援のたびに食料を用意するお金が常に心配だ。結局、他の学生と分けあって食べたり、農場側で補填したりしなければならない。今年も昨年より事情が改善されないため、学校の教員たちの気苦労が多い」と話す。

(参考記事:北朝鮮で「サウナ不倫」が流行、格差社会が浮き彫りに