北朝鮮の朝鮮労働党や行政機関の中堅幹部たちの間で、「戦争勃発が近づいている」との見方が広まっていると、米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が伝えている。
咸鏡北道(ハムギョンブクト)の情報筋はRFAに対し、「平壌などでは水爆実験の成功を祝う行事が目白押しだが、一部の幹部らの間では、米国との間で戦争が起きるかもしれないとの見方が広まっている。主に中堅幹部が不安を募らせているようだ」と語り、次のように続けた。
北朝鮮の朝鮮労働党や行政機関の中堅幹部たちの間で、「戦争勃発が近づいている」との見方が広まっていると、米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が伝えている。
咸鏡北道(ハムギョンブクト)の情報筋はRFAに対し、「平壌などでは水爆実験の成功を祝う行事が目白押しだが、一部の幹部らの間では、米国との間で戦争が起きるかもしれないとの見方が広まっている。主に中堅幹部が不安を募らせているようだ」と語り、次のように続けた。
国民の生活苦を顧みず、核兵器とミサイルにばかりカネを注ぎ込む金正恩政権。北朝鮮の庶民とて、それを快く見ているわけではない。北朝鮮の人々の間でも、不満が鬱積してきている。
北朝鮮当局は、それが無視できないレベルに達したと判断したようで、世論をなだめる方策に出た。しかし、効果は全くと言っていいほど出ていないようだ。
(参考記事:「米軍が金正恩を爆撃してくれれば」北朝鮮庶民の毒舌が止まらない)
核実験やミサイル発射実験が行われるたびに、日本のテレビでは、北朝鮮メディアが流した平壌市民の「喜びのコメント」を紹介する。しかし北朝鮮において、テレビカメラを向けられた人がホンネを語るわけがない。
国際社会の制裁により北朝鮮国内でガソリン価格が高騰していることはすでに本欄で伝えたが、穀物と生活必需品の価格も上昇していることが、北朝鮮国内のデイリーNK情報筋の証言でわかった。
このような現象は、11日午後(現地時間)に国連安全保障理事会で原油、石油精製品の輸出に制限を設けた対北朝鮮制裁決議2375号が採択される前から起きており、今後の推移が注目される。
(参考記事:経済制裁が北朝鮮の国民生活を直撃…「核開発は不愉快」庶民感情が悪化)
物価上昇は、非合法な取引も含め貿易が活発に行われていた中朝国境地帯でも起きている。両江道(リャンガンド)の内部情報筋は、今までの制裁ではコメ価格に大きな変動はなかったが、今回は様子が違うと伝えた。
ガソリン価格の高騰が伝えられている北朝鮮で先月、数日に渡ってガソリンスタンドが一斉に営業を中止していたことがわかった。米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が報じた。
咸鏡北道(ハムギョンブクト)の情報筋によると、8月下旬のある日、清津(チョンジン)市内にある数十のガソリンスタンドが、一斉に営業を中止した。
国際社会の制裁が、北朝鮮庶民の生活を直撃している。それに伴い、核兵器開発に対する庶民の見方も厳しくなっているようだ。
今月初めから、平壌を中心に北朝鮮国内のガソリン価格が急騰している。
国連安全保障理事会が対北朝鮮制裁決議2371号を採択したのは先月5日。それから3週間ほどは物価がむしろ下がるなど大きな動揺はなかったが、6回目の核実験を強行した今月3日から一部地域でこのような動きが現れている。
複数の内部情報筋によると、平壌におけるガソリン1キロ(1.34リットル)の価格の推移は次のとおりだ。
中国の取り締まり強化で、北朝鮮との密輸が壊滅状態に追い込まれているもようだ。
中国当局は従来から、北朝鮮との密輸を厳しく取り締まってきた。最近になり、それが一層強化されている。
現地の内部情報筋によると、中国当局は北朝鮮に面した遼寧省の丹東で、個人単位の小規模な密輸に対しても厳しい取り締まりを行っている。いくら慎重に行ってもすぐに見つかってしまうほどの状況に、密輸業者の間にはあきらめムードが漂っているという。
タイの入管当局によると、同国には今年の上半期だけで、385人の脱北者が入国したという。2016年は1年間で535人だったのと比べると、かなり早いペースに思える。
だが、このペースが今後も続く可能性は低い。中国当局が、脱北者の取り締まりを強化しているためだ。
(参考記事:中国で「アダルトビデオチャット」を強いられる脱北女性たち)
韓国の聯合ニュースが10日、香港発で伝えたところでは、中国当局は昨年以降、脱北をサポートするキリスト教関係者を大量に国外追放したという。
北朝鮮が3日に行った核実験で、中国吉林省延辺朝鮮族自治州の延吉、図們、琿春や、遼寧省の丹東など、北朝鮮との国境に近い地域を激しい揺れが襲った。
揺れは、北朝鮮国内の各地でも感じられ、多くの人が恐怖に震えたようだ。
両江道(リャンガンド)の内部情報筋によると、恵山(ヘサン)市内の馬山洞(マサンドン)に住む人が自宅で寝ていたところ、激しい揺れに襲われた。天井が揺れ、壁が崩れたが、すんでのところで助かった。この人は、特別重大報道を見て揺れが核実験によるものであることを知り、怒り心頭だったという。

韓国の情報機関である国家情報院は8月28日、国会情報委員会で北朝鮮の金正恩党委員長の夫人、李雪主(リ・ソルチュ)氏が「今年2月に第3子を出産したようだ」と報告した。ソルチュ氏は昨年、およそ9カ月にわたり公の席に姿を現さなかった時期があり、出産説が囁かれていた。
国家情報院の報告によると、ソルチュ氏は正恩氏と2009年に結婚。翌年の夏頃に第1子を生み、2013年1月に第2子を生んだ。2番目の子は「チュエ」という名の女の子であると伝えられているが、第1子と第3子は性別も名前もわかっていない。
ところで、脱北者で韓国紙・東亜日報の名物記者でもあるチュ・ソンハ氏が31日、自身のブログで興味深い記事を公開した。ソルチュ氏の「元カレ」に関する話だ。
国境を流れる鴨緑江を挟んで中国と向かい合う北朝鮮の新義州(シニジュ)。中朝貿易、国内物流の拠点だけあって、各地から多くの人とカネが流れ込む。それに導かれるようにして、多くの女性が集まってくる。
現地の内部情報筋によると、市内の閘門旅館の前では、20代と思しき女性たちが通りかかった男性に「マッサージはどうですか」としつこく勧める。売春の斡旋だ。
交渉がまとまれば料金を支払う。新義州での相場は、20代女性150元(約2460円)、30代女性100元(約1640円)だ。斡旋をする女性はそこから20元(約330円)を受け取る。20元でコメ4キロに相当する額だから、保安員(警察官)への付け届けを払っても、かなりいい稼ぎとなる。
北朝鮮にはラブホテルが存在しないため、「待機宿泊」と呼ばれる民泊で事に及ぶ。
(参考記事:男女密会に殺人事件も…北朝鮮版「民泊」のアブナイ実態)
皆が等しく平等である国を標榜する北朝鮮。しかし、その内実は生き馬の目を抜く弱肉強食の世界だ。
社会主義計画経済という建前を棄てられない金正恩体制は、国民の私有財産や生命を守るための法やシステムの整備を怠っている。商人は自分の力で財産や生命を守るしかないが、それに欠かせないのが、カネとコネ、そしてチカラだ。
北朝鮮社会に、覚せい剤密売や組織売春などの犯罪がはびこっているのは周知の事実だ。また、結社の自由が存在しないにも関わらず、組織暴力団――北朝鮮版のヤクザはだいぶ昔から存在している。(参考記事:コンドーム着用はゼロ…「売春」と「薬物」で破滅する北朝鮮の女性たち)
韓国でタレント活動をしていた脱北女性、イム・ジヒョンさんが突如として北朝鮮に戻った事件と関連して、中朝国境で奇妙な噂が流れていると、韓国の世界北朝鮮研究センターで所長を務める脱北者のアン・チャンイル氏が明かした。
今年4月の出演を最後に、韓国のテレビから姿を消したイム・ジヒョンさん。7月には北朝鮮の対外向けプロパガンダサイト「わが民族同士」で公開された「反共和国謀略宣伝戦に利用されていたチョン・ヘソンが明かす真実」という動画に登場し、韓国社会を驚かせた。
北朝鮮当局は、核実験とミサイル発射実験をめぐり緊張する朝鮮半島情勢を、国内の結束を図るネタとして利用している。しかし、そのやり方に北朝鮮の人々はもはや呆れ顔だ。
「南朝鮮(韓国)と米帝(米国)を火の海にすると大口を叩くこと半世紀、今やその両国が北朝鮮の人々が羨望する国となってしまった」
このように自虐的に語るのは、両江道(リャンガンド)の内部情報筋だ。情報筋の批判は止まらない。
【人気記事】コンドーム着用はゼロ…「売春」と「薬物」で破滅する北朝鮮の女性たち
北朝鮮が、米韓合同軍事演習「乙支(ウルチ)フリーダム・ガーディアン」に対する非難を強めている。演習の時期に限らず、北朝鮮は年がら年中、米韓軍を主敵として口撃しているが、実際に闘う部隊である朝鮮人民軍(北朝鮮軍)の本当の敵は「米帝(米国)」でも「南朝鮮かいらい軍部(韓国軍)」でもなかった。
北朝鮮では、なし崩し的に市場経済化が進んでいるのに伴い、食糧事情が改善してきた。しかし、軍隊は閉鎖的な集団だけに市場経済化の流れから取り残され、少なくない兵士たちが栄養失調に苦しんでいるとされる。
北朝鮮当局は、国連安全保障理事会での制裁決議2371号の採択を受けて、国民に核兵器開発や米国との対決を支持する各種集会を開催させながら、国内の統制を強めつつある。しかし、いくら当局が危機感を煽っても、北朝鮮の人々の反応は鈍い。
慈江道(チャガンド)の内部情報筋によると、人民班(町内会)の会議で、「山に出かけている者は全員帰宅せよ、これといった職業もないのに資本主義(商売)のためにほっつき歩いている者に対してはより強力に処罰する」との当局の方針が伝えられた。
どういう意味かというと、北朝鮮では国から割り当てられた職場(工場、企業所、機関)に属していなかったり、または長期間無断欠勤したりすることは、行政処罰法90条で違法行為と定められている。だから、職場から離脱して商売に専念する者は取り締まるということなのだ。
韓国軍のブラックな実態が問題になっている。将軍夫婦が私邸に配属された兵士たちに、炊事、洗濯、アイロンがけ、庭仕事、便所掃除などをさせた上に、外出もほとんど許さず、奴隷のように扱っていたことが発覚。事件を受けて軍の検察団が捜査に乗り出し、文在寅大統領が「極めて遺憾」「これを機にカプチル(ブラック)文化を根絶すべき」と発言する事態となった。
一方、韓国軍と対峙する朝鮮人民軍(北朝鮮軍)では、韓国軍以上のブラックな行為がはびこっている。象徴的なのが、上官が権力にものを言わせ、女性兵士に「性上納」を強要するケースだ。
(参考記事:北朝鮮女性を苦しめる「マダラス」と呼ばれる性上納行為)
さらに、兵士にアルバイトを強要して賃金を搾取するブラック上官までいると、米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が伝えている。
北朝鮮の独裁者3代の中でも、金正恩党委員長のキャラクターは非常に独特に見える。
祖父の金日成主席と父・金正日総書記は、独特な国作りをしながらも、東西冷戦の中にあって国際関係においてはバランスを重視した。正日氏は冷戦後、米国を相手に回しての「瀬戸際戦術」に打って出るが、それでも常に対話のチャネルを残していたという点で、バランス志向を保っていた。
それに対して正恩氏は「押しの一手」で、しかも現実的な要求を示さない。かと思えば、秘密主義の強かった父と異なり、国内メディアを通じて様々な情報発信を行う。
(参考記事:金正恩氏が自分の“ヘンな写真”をせっせと公開するのはナゼなのか)
この違いはまず間違いなく、各自が成長した環境の違いに影響されていると思われる。
北朝鮮のある保安員(警察官)が悪行三昧を繰り返しているという。麻薬密売人とグルになって私腹を肥やすだけでなく、その密売人の骨の髄までしゃぶりつくす悪徳保安員がのさばっているというのだ。
北朝鮮には、人民保安省(警察庁)と秘密警察である国家保衛省という二大治安機関が存在する。いずれも金正恩独裁政権を支える要の機関だ。
米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)は10日、北朝鮮で郡単位の朝鮮労働党委員会と民防衛部の幹部らに対し、非常待機命令が下されたと伝えた。
両江道(リャンガンド)の内部情報筋がRFAに語ったところでは、「政府声明が国内メディアを通じて公開される前の7日、党中央軍事委員会の非常待機命令書が各地方の党委員会総務部宛に電子メールで伝達された」という。
この情報筋によればまた、国連安全保障理事会の制裁決議に反発した北朝鮮政府の声明を掲載した8日付の労働新聞(朝鮮労働党機関紙)が、飛行機で道内の三池淵(サムジヨン)に運ばれ、同日午後までに護衛総局の車両が道内の工場や企業所への配布を終えたという。
中国は、昨年11月に国連安保理で採択された対北朝鮮制裁決議2321号の規定に基づき、今年2月に北朝鮮産の石炭の輸入を停止する措置を取った。制裁で定められた年間輸入量の上限に達したからだ。
輸出ができなくなり、大ダメージを受けた北朝鮮の炭鉱、貿易会社など石炭産業に従事する人々は、来年1月の輸出再開を指折り数えて待っていた。ところが国連安保理は今月5日、北朝鮮産石炭の輸出を全面的に禁止する内容を含む、制裁決議2371号を全会一致で採択した。これで、輸出再開は絶望的になった。
そんな彼らが苦境打開のアイテムとして持ち出したのが覚せい剤だ。
北朝鮮の金正恩党委員長は大の車好きとして知られ、エピソードも少なからず漏れ伝わっている。
本欄でも少し前に、高速道路で正恩氏の愛車を追い越してしまった朝鮮人民軍(北朝鮮軍)師団長の悲惨な運命についての話を紹介した。
ほかにも、普通の人と同じトイレを使うことのできない正恩氏が、専用車にトイレの代用品を乗せているとの話も伝わっている。
(参考記事:金正恩氏が一般人と同じトイレを使えない訳 )
今回、紹介するのも、正恩氏と軍との間のエピソードである。
米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)によると、北朝鮮当局が最近、中国の大学に通う自国の留学生全員に対して帰国命令を下した。これはよくあることで、北朝鮮の学生にとっては忘れたころに巡ってくる「恐怖」と言える。
中国の対北朝鮮情報筋によると、帰国命令が下されたのは夏休みの始まった7月中旬のことだ。留学生も親も不安に苛まれつつ、帰国準備を急いだという。それは、帰国したら二度と大学に復帰できない留学生が少なくないからだ。大学を中退させられるだけではなく、収容所に送られ、家族と生き別れになる可能性すらあるということだ。
脱北者のイさんによると、帰国命令は思想検討のためだという。
北朝鮮は、ミサイル発射実験や核実験を行うたびに、その成功を喜ぶ自国民の姿を、国営メディアを通じて全世界に配信している。だが、それはすべて演出されたものだ。
世界でも例を見ないほどの情報統制を敷き、国民が海外からの情報にアクセスできないようにしている北朝鮮だが、普通の人々の感覚は驚くほどわれわれと近い。
(参考記事:「いま米軍が撃てば金正恩たちは全滅するのに」北朝鮮庶民のキツい本音)
先月28日のミサイル発射実験を受けて、米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)は、「もういい加減に疲れた」とする北朝鮮の人々の生の声を伝えた。そこには疲労と不安が強くにじみ出ている。
中国の丹東と北朝鮮の新義州(シニジュ)を結ぶ新鴨緑江大橋。総工費22億2000万元を中国政府が負担し、2014年10月に完成した。老朽化した従来の鴨緑江大橋に取って代わるはずだったが、今に至るまで開通していない。橋と北朝鮮本土を結ぶ道路や、北朝鮮税関の施設が未整備のままだからだ。
北朝鮮事情に精通したデイリーNKの中国情報筋によると、ある中国人が3億元(約49億4200万円)を投資して、この連絡道路を建設することになったと、北朝鮮の貿易関係者が噂しているという。
しかし、今のところ工事が始まる様子はない。
国際人権団体のヒューマン・ライツ・ウォッチ(HRW)は先週、複数の脱北者が雲南省で中国当局に逮捕されたと発表した。一方、米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)は、韓国を目指して移動中だった脱北者一家が雲南省で中国公安当局に逮捕された後、自ら命を絶ったと報じた。状況からして、これらは同一の事案だと思われる。
中国・遼寧省の朝鮮族情報筋によると、この脱北者一家は父母と息子1人、娘2人の5人家族だ。今月初めに国境を流れる川を渡って脱北し、吉林省延辺朝鮮族自治州延吉に向かった。そして他の脱北者家族と合流し、17人で第3国(ラオス)を目指して移動していた途中、雲南省昆明で公安当局に逮捕された。
【人気記事】コンドーム着用はゼロ…「売春」と「薬物」で破滅する北朝鮮の女性たち
一家5人は何故、どのようにして命を絶ったのか。
北朝鮮と中国の国境地帯、いわゆる中朝国境の中国側では、たびたび北朝鮮人が絡んだ凶悪事件が発生している。
こうした中、中国朝鮮族の牧師が殺害された事件に北朝鮮の秘密警察、国家保衛省(以下、保衛省)が絡んでいるという証言が出てきた。
昨年4月30日、中国吉林省長白朝鮮族自治県の鴨緑江のほとりにある長白教会の韓忠烈(ハン・チュンニョル)牧師が、何者かに殺害される事件が発生した。